〈14〉色々ありましたが...これで終わりですかね（私の夜と、新たな人生はこれからです！）
「ほらほら、持って持って♪」
これは...鞭...ですか...。
「ほらほらっ♪」
「早くしなさいよね」
「えっ...と...」
「んん゛んん゛ん゛！！！（涙目）」
やっぱりおかしいですよ。
どうして私の手でリンさんを痛めつけなければ...。
私が逆らってマックスさんにフルボッコにされるだけなら...それでなにもかもが終われるなら...。
スッ
「やっぱり私には出来ないです」
このままブタペアはどっか行ってくれ...。
ほら、さっさとエッチしたいんですよね...？
「はあああ～～......
よーへーくんは頭わっるいねぇ～」
「えっwwまさかww」
「そっ！（キラン）」
パンパン
「マックス～～www」
ズドン...ズドン...
ああ...あああ...ああああ....。
ぶ、ブラック極太ックス......！
（ああ、ガタイがいいという意味ですよ？）
この方々に今からリンさんは......。
はあ...はあ......。
「お、おい黒江！」
「ふふ～ん♪」
「それじゃ、行こっか真由美」
「待ってました～！！！」
ぴょこんと黒江（♂）の肩に同種（♀）が体重をかけて、
唇を触れさせながら出て行きました...。
もちろん、これでもかというほどの護衛ックスをまとって...。
「ハイ...ハイハイ...」
「バイ...バイイ゛イ゛...」
ああああ。
喉が太すぎてついに「バ」と「イ゛」まで...。
残されたのは拘束された私と同じくリンさん...。
それから3人のブラック極太ックス.........。
「万事きゅううううぅぅぅす！！」
「んんん゛ん゛！」
もうとっくに苦しい悲しい怖いなどといった感情を通り越しておられるリンさんは
ただ必死にこちらを見てきます。
やめてください...私に出来ることなど...初めからなにも...。
ジュルプッ
「んはっ！！おじさん！！」
「...！！リン...さん...」
嫌です。
ブラック極太ックスに顔面を舐められた結果お口のテープが外れたなんて...信じたくありません...。
「おじさん...ごめん...私...こんなことに巻き込んで...」
ジュリュリュリュ
「ううぅ...」
リンさんが全ての感情を"怯み"に集中させています。
ほんっとうに気持ちが悪いです...。
あんな華奢で可愛い子が.........。
ただのロボットに...ロボットに...？
「り、リンさん！
そいつらはロボットです！
唾液も気持ち悪いかもですが本物ではない...はず...」
「ロボット......でも...」
変わらず震えながら、今にも泣いてしまいそうな...ですがその瞳には......。
はっ...！
「ダメですよリンさん！」
あの時のです。
あの、初めてリンさんと会った時のような...。
ブラックホールのような真っ黒な瞳...ですがその中には一種の狂った笑みが......。
そうです、まさに"狂った"......。
「ははっ...ははははっ...」
「リンさん！」
「おじさんも気づいてるでしょ、カメラ」
「カメラ......」
「もし私たちが仮に逃げ出せてもこんな動画を世に出されたら終わり」
「...そうか......」
「おじさんは誘拐犯で、私のパパの会社は信用を失ってさ、私はもう外出歩けない
それこそまたリベンジかな...駅でっ（にこっ）」
ああ。ダメですよ。
ダメなのに...。
止めなきゃいけないのに...。
今、私が行動を起こさなければならないのに...。
このままじゃ今の琴峰グループの地位を黒江どもに......。
クソッ...！！！
「おじさん......」
「リンさん...」
.........
時間が経つのが遅く感じます。
窓も時計もないこの部屋ですが。
「ああ......」
結局私はリンさんに声をかけることしか出来ません。
他にはマックスらの中枢となっている、流暢ックスに必死に語りかけることくらいで...。
「あ～あ～まだそんななのぉ～？」
黒江（♀）です。
バシンッ
「もっとちゃんとやれよ！」
マックスに当たります。
「お前もキメぇんだよ！なにが修司さんの許嫁よ！」
バシッ
ベシッ
「うっ...」
チッ
「つまんないやつ」
かつ...かつ...
「オイ」
「は、はい...」
「代わりにお前やれよ」
「な、なにを......」
「ああ゛？言わなくても分かるでしょ！」
スイッ
黒江（♀）が鞭を渡してきます。
こんなことをしてもなににもならないのに...。
「ほら！さっさとやれよ！！（絶叫）」
どうしたのでしょうか。
先ほどから不機嫌ですね。
ですが...
「でも...」
「でもじゃねえ！！
おらマックス！」
ギュウウウ
ミチチチ
ああ、痛いです。
もう、もう、いいですか......。
「分かり...ました...」
「へへっ...へっ...おじ...さん...」
「にひひひひっww
ほら、それで腹打てっ（ひゃはっ）」
「はい...」
ああ。
ごめんなさい。
「ハイ...ハイ......？」
「ハイハイ？？ハイ？ハイイイハイ？？」
「？？？ハイハイ？ハイ？」
ザワザワザワザワ...
ハイハイハイ...
「は？あ？なにやってるマックス！」
ま、マックス...どうしたのですか...？
もしかしてですが...
「ハイーーー！！」
ピタッ
「ハイハイハイ...」
「ハイ？ハイイッ？？」
「ハァァァイッ？？」
ガチャガチャ
わしゃわしゃ
私とリンさんを拘束していたマックスらが崩れて離れていきます。
そしてそれは黒江（♀）の方に寄っていき...
「や、やめなさいよ！なにしてんの！こっち来るな！」
「ハイ...ハイハイ...」
「ハイイイイ」
「ああ～～！！」
ボスッ
ドスッ
あっという間にマックス山が出来上がりました。
もちろん核は黒江（♀）担います。
「おじさんっ！！」
「あっ、リンさん...」
ギュッ
べとべとの体ごと顔をうずめてきます。
ですが気持ち悪さはほんのわずかです。
ガチャァ！
「黒江ぇぇぇ！！」
「志乃っ！！」
「お嬢様！！」
・・・・・
「ほんっとうに申し訳ありませんでした！！お嬢様！！」
「申し訳ありませんでしたぁ！！」
志乃さんと結衣さんが深く深く頭を下げているこの場所は私の家なのです。
リンさんがここが一番落ち着けるからと、言ってくれました。
嬉しいですね。
あの黒江小屋から外に出てびっくりしましたよ。
もう昼過ぎだったのですからね。
というわけで今はもうおやつ時です。
「ですが...今回の件は凛華お嬢様のお父様にもご報告させていただきました...」
「それは...仕方ないよね」
「ご、ごめんなさい！！私があいつらの手下に騙されちゃって！！（あわあわ）」
「いいよいいよ結衣はそんなドジっ子なところがいい所だからね」
「お嬢様ぁぁ！！」
「それで？パパはなんて？」
「木村さんと一緒に会いに来てほしいと...」
「やっぱそうくるよね...おじさん...」
お三方がこちらに視線を向けてきます。
嫌です。
普通にいきたくありません。
「全然大丈夫ですよ......」
「（パアアァ）そう！！ありがとう！」
「は、はいぃ...」
うう。
胃が痛いです。
「じゃあ私お風呂入ってくるっ♪」
「わ、私もまだ報告が...！！」
バタンッ
ジャー
......。
志乃さんと二人きりです。
緊張します。
「本当によかった
木村さんがお嬢さまと一緒で」
「そ、そうですかね...あはは...」
「ああ、自分からも報告はなるべく木村さんが悪者にならないように書いておいたから」
「あ、ありがとうございます...」
「でももうこの生活は続けられないと思っておいた方が...」
「それはもちろん、私に決める力はありませんし...」
「ははっそうだな」
「志乃さんは...なってあげてください
リンさんの理解者、に...」
「......ああ！」
ポタッ
「あがったよ～
なんの話～？」
「いや、なんでもないです...」
「ふ～ん...じゃあ志乃っ！帰って！！」
「え......ええ...」
バタン
「疲れたね～」
「そうですね～...」
「おじさんお風呂は？」
「先ほど志乃さんがお車で志乃さん方とお話ししていた時に入ってしまいましたよ」
「ふ～ん...そう？」
「はい」
「じゃあ、寝よっか」
「そうですね...」
ガチャッ
「い、いいよ？」
「...？」
「おじさんも巻き込んじゃったし、疲れてるでしょ？
一緒に寝よ？ベッドで」
「......お気遣いありが...」
「も～そう言うのいいからっ！」
お気遣いありがとうございます。ではお言葉に甘えて...と言うつもりだったのですが...。
バフッ
「何気に初めてだよね
一緒に寝るの」
「？まあ、普通はそうですよね...」
「いやいや、こんなに可愛い私と一緒に暮らしてたら手とか出したくなっちゃうものなんじゃないの？？」
「ま、まあ......？」
「と.........特別だよ...？」
「......！」
「......///」
「いや、そういうことは......」
「知ってた
おじさんならそう言うと思ったよ」
チュッ
「おやすみっ」
「......お、おや...す...」
後悔です。
後悔ですが......なんだかいいですね。
こうして人のいい所わるい所に触れて、感情を動かしながら生きるといいうことは...。
それに...
朝起きたらご飯を作ってくれている人がいる。
会社を辞めても心配して気にかけてくれる人がいる。
気の強いのに実はツンデレだったりする完璧なメイドさんがいる。
ドジっ子でロリなメイドだっている。
ずっと周りに目を向けずに過ごしてきたこの10年でしたが...。
.........楽しいです。
もうリンさん方とは一緒に居られないかもしれません...。
それでも私はリンさんから学ぶことがありました。
リンさんの明るさ、人に恐れない姿勢、すぐには私には無理そうですが......。
それでも感謝していますよ。
ありがとうございます。
では。
最後の思い出作りの時間ですね。
「スースー」
こんなに可愛い寝顔を晒してなるなんて、けしからんです。
モニュ
「おお...たまらんです......」
それではみなさんおやすみなさい。
私ですか？
ええと......まだ食べ終わっていませんので...（苦笑）。
では。
おわり。
はい。しらけました。ごめんなさいest。（最上級）
なんだか現実味がなくなりすぎて書いてる方が飽きてきました（笑）。
さっさと完結させます。
もしもここまでお付き合いしてくださっている方がいたのなら強引ですみません。
ほんっとうに申し訳ないです。
余裕があれば、まともver.を短編で書きなおします...。
当初は一応志乃ゴールのつもりでした...。
