青い月と秋の空
暖かく明るく差し込む西陽
休日の午後の部屋
君と過ごした日々を想う
もう、こんな想いに出会うことはないと思っていた
SNSのメッセージが既読にならない
カウンターで氷を揺らしても隣に座ることがなくなった
突然、君との距離が遠くなったことに戸惑いながら
帰り際に会釈しつつ扉を開ける
一緒に過ごした時間は、数えることができるくらいだけれど
この想いを届ける勇気はなく
夏から秋へ季節は移り変わり
君と初めて歩いた並木道と笑顔にありがとうを
休日の午後の部屋
もう、カウンターに座ることはないけれど
晩秋の風と空に誘われて
河原へと散歩に出る
黄色に染まる並木道を抜けると
秋風に揺れる雲と淡い青空が広がり
君と歩いた堤防からは富士山が映えていた
離れた君への想いがよみがえる
ふと、空を見上げると青い月が輝いていた
「月が綺麗ですね」とつぶやく
もうすぐ冬がやってくる