見上げた夜空に
ただの覚書です。
随筆…のような。
ふと見上げた夜空は
『プラネタリウム』のようだった。
そんなフレーズが 頭をよぎる。
灰色の大して面白みのない夜空を広げる街の中心から、少し離れたこの地域は、夜空の様子が街のそれとは異なる。
ましてや、今は年の瀬の迫る頃。
日付も変わる直前。
疲れたからだで、疲れた頭で、帰宅してすぐ目にした玄関のゴミ袋。今ならまだ出せるかもと、回ってない頭と体を無理やりUターンさせた一歩。
玄関から出てすぐ。
見上げた夜空は、文字通り『プラネタリウム』のように燦々と星が見えた。
昔、理科でやった星座盤を思い出す。
ゴミ袋を手にして、ステーションまでしばし歩く。
最近家族と触れ合う時間もなく、心底疲れている自分には、明日を見据えるための大事な一瞬だったのだと今なら思う。
もっとゆっくりしよう。
無理せず。
焦りや苛立ちを空が吸い込んでくれたようだ。
啄木だったかな…『そらにすはれし15の心』それの夜空バージョンだ。
寝支度をして、娘や、そのそばに寝転ぶ、同じくらい疲れ切った大きな主人のいる布団に潜り込み、その日は夢も見ず眠った。
素人がふと書いたものです。