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2023.9.26


人間と鬼が住む世界


私はお母さんと、人間である。

お母さんはシングルマザーで私を養ってくれている。

おかあさんは、恋をして再婚した。


それが、不幸の始まりだった。

新しい父ははじめはやさしかった。

でもそれは、油断させるためだったのかな?


なぜかわからないけど、私はこの男が嫌いだった。

それは第六感とかいうやつかもしれない。

男は私に隠れてお母さんに暴力を振るっていた。

私は全然知らなくて。

お母さんの顔がどんどん暗くなっていく。


あるひ、私のものが少しずつなくなっていく。

なんでだろ?お母さんに聞いてもわからなくて、

もちろんあの男にも聞いた。

ニヤニヤしながら、

『ちゃんと探したのか?』

とか偉そうに言ってくる。


あんまり大切なものではなかったし、私はあまり気にしなくて数日がすぎた。


いろんなものがなくなり始めてきた。

5歳の時に貰ったくまのぬいぐるみ。

6歳の時に貰った自由帳。

7歳の時に貰ったお出かけ用ポシェット


で、生まれた時にくるまってたおくるみ。

このおくるみは死んだおばあちゃんが買ってくれた一番お気に入りの宝物。

寝るときもずっとそばにいる。

おばあちゃんがいてくれる気がして。



私の部屋にニヤニヤしながらそれを持ってるあの男。

『すててもいーよね?こんなボロ切れ』


だって。


目の中が、真っ赤になった。


そして、気づくと男をふっとばしてた。


『カエセ。オマエガサワッテイイモノジャナイ』


ふっとばされてハラリと落ちるおくるみ。

ワタシは男の髪をつかんでズルズルと引きずる。

サァドウシテクレヨウカ。





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