Young:6
途中投稿になってしまった。
体を包んでいたウルトラ◯◯トダウンの感触ではない、少し重いものが自身の体を包んでいる。
ハッキリ言って重い、少しではない。家の布団より重い。昔懐かしのせんべい布団の重さを何とかましに出来ないものかと体の向きを変えて気付いた。
あれ?あの榁の冷たくて暖かい感触じゃないぞと。
パチリと目を開けると見たこともないような、いや、テレビで見たことのあるヴェルサイユ宮殿に有りそうな部屋だった。
「豪華……。」
『主!気付いたの!』
顔面にしがみついてきたのは、私がこの世界に来て初めて会話を交わした相手。絵本に出てくるような蝶の羽を持つ妖精。正しくは魔物らしいけど、名前は“胡蝶”。私のことを主と呼んで慕ってくれてるのが丸分かりの子。
とりあえず、息ができんからやめれ。
「胡蝶?ここは何処?私、もっと寒い所で寝てなかった?」
胡蝶は身振り手振りで説明をしてくれた。
「えーと、つまり、寝ていた所を通りかかった少年に発見されて、声かけても起きないし、凍死しても目覚めが悪いから少年の家、ここに運ばれたってことね。」
胡蝶は、ちゃんと伝えられたのが嬉しかったのかまた顔にぶつかってきた。
「ぶっ、」
『あ、ごめんなしゃい。でも、胡蝶、心配したよ?主どんどんちっちゃくなってくから。』
胡蝶の不穏な言葉。
ん?ふと目にした自分の手。
あれだけあかぎれていた乾燥著名で痛々しかった手が、何てことでしょう。
二回りほど小さなもちっとした見るからに子供の手。
自分にしては素早く起き上がり部屋にある巨大な鏡台の椅子に這い上がる。
嘘やろ、嘘やろ、嘘やろ!
観音開きの鏡に写ったのは、
『ぎゃー!主ぃ!』
ピンクの色した髪をしたオレンジ色の瞳の私、いや顔付きは幼い頃のものだ。
ふかふかの絨毯が倒れた私を受け止めてくれた。
「似合わないにも程があるやろ。」
再び意識を失っていく私。
所謂現実逃避だ。
側にいた胡蝶は、焦った。
やっと目を覚ました主がまた昏倒したのだ、泣いて、叫んだ!
『ヴィラぁ!主が、主がぁ!』
数分後部屋に来たのは移動手段を未だ持っていないヴィラと主のケイリルだった。




