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8. 箱入り娘

長くなっちゃいそうだったので、ちょっと短めですが途中で切りました。

防衛機関の入隊式って何をするのか全然わかんなくて筆が進まなかったわけじゃありませんよ……

 入り口付近以上に、センターの中は混雑していた。

 広いがしかし人でいっぱいな通路をゆっくり進み、入隊式会場のメインホールへ向かう。


「やっぱ広いな……」


 到着したホールはやはり広かった。体力試験をやった屋内運動場と同じ空間拡張技術が使われているらしい。収容人数7000人、調節すれば最大十万人以上が入れる巨大ホールだ。


 席は半分ほどが埋まっている様子。僕も手ごろな空いている場所に座る。


 待ちに待った入隊式。今日から僕も、EDAの正隊員に――


 ガインッ!!と、突然大きな音が響いた。


「うえっ!?」


 思わず体がびくりと跳ねる。周りにいる人たちも同じような反応だ。


 重たい金属が落下したような音の発生源、つまり僕の右隣を見ると。

 そこにはいつのまにか、真っ白い巨大な箱のような物体が出現していた。

 見た目は金属質で、金色の美しい模様が描かれている。大きさは、人の座った席一つがすっぽり収まってしまうほどだ。


「な、なんだこれ……」


 明らかに、先ほどまでは存在しなかった謎の箱。一体何が起こっているのか、さっぱりわからない。

 そういえば、今箱に覆われている席には誰かが座っていたはずだ。その人は大丈夫なのだろうか?……というか、かなりまずくないか!?


「だっ、大丈夫です――」


「ふぅ、すっきりした……」


 なんだか気の抜けた声とともに、突然箱は消え去った。

 箱の中から出てきたのは、僕と同じく灰色の隊員服を身に着けたショートカットの女の子。


「えっと、大丈夫ですか?なんか箱みたいなのに覆われちゃってましたけど……」


「え、ああぁぁ、え、えっと……」


 声をかけると、女の子は頬を真っ赤に染めてあたふたしだした。とりあえずは平気そうなのだが、人見知りなのだろうか?


「え、えっと、わたし人の多いところは緊張しちゃってダメなんです……。それでちょっと吐きそうになっちゃって……。でももう大丈夫です」


「さっきの箱みたいなのって……」


「あ、あれ、わたしの能力なんです。あ、も、もしかしてびっくりさせちゃいましたか!?す、すみませんっ!!」


「いえ、大丈夫ならよかったです」


 女の子は顔を赤くしたままうつむいてしまった。ぶつぶつと何かつぶやいているようだが、声が小さくて何を言っているのかまではわからない。

 無事なら無事でいいのだけれど……

 それにしても、あれほど大きくてしっかりした物体を瞬時に作り出せるなんて相当すごいと思う。

 正直今の姿からは想像できないが、もしかしたらかなりの実力者なのかもしれない。


 そうこうしているうちに、入隊式の開式時間がやってきた。

いつもは平均2000字くらいなんですけど、今回は約半分の1100字です。次は多分2000字に復帰します

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