エホバの○人の娘。
みなさんは、宗教の勧誘の人が、家に訪ねて来たと言う経験をした事があるだろうか?
私は、何故だか、とってもこの、宗教の訪問勧誘ってのに遭遇する。何やら訪ねてみよう! リストでも宗教間で、出回っててそこに名前が載ってるのか? そう思うぐらいに。
そして、そんな宗教の勧誘だが、外を歩いていると、まず絶対に勧誘されない。駅でやってる普通のアンケートの人すら、私を避ける。
そこは、協力させてよ。私にもそのクオカードちょうだいよ!
一緒に居る友人や恋人などが捕まり、後から私が顔を出すと、何も言ってないのに……。
『あっお急ぎでしたか? 失礼しました』
と、ほぼ言われる。
おい! 何も言ってないだろ! 後、協力させろ!(クオカードくれ)
まぁそんな私だが、訪問と言う形だと遭遇率は高い。
事前に、私の容姿を確認出来る訳でも無いからかも知れない。
私の住んでる部屋に訪ねて来る宗教のNo.1は、圧倒的に。
【エホバの○人(以下エホバ)】
まぁ、どんな宗教団体なのかは、各自興味があれば調べてみるといい。
近所に、エホバの教会がある。って言うのも、訪ねられる理由の1つだろう。
私は、以前に書いた作品の通り宗教と言う物(概念)自体に、ハマっていた時期がある。
個人的には、私は無宗教だ。強いて挙げるなら日本人らしく、神道だろう。
宗教なんて物は、信じたい奴が信じたい物を好きに信じたらいい。そう思うが、信じて無い物を無理やり勧誘する宗教は嫌いだ。
そんな私の元に、宗教の勧誘の人が来ると、以下の対応をする。
・暇だが気分の乗らないとき&忙しい時。 1発で帰る言葉を言う(文句や怒鳴るとかでは無い)。
・来た人が男・おばさんで気分の悪い時で暇な時。 論破しまくる。泣かす。帰らさない。
・来た人が若い姉ちゃんで、暇な時で気分の良い時。 話を良く聞いてあげる。柔らかく論破する。泣かす。すぐ帰す。
・来た人が若い姉ちゃんで、暇な時で気分の悪いとき。 話を良く聞く。少し強目に論破する。泣かす。
・来た人が若い姉ちゃんで好みのタイプの時。 話をたんまり聞く。柔らかく指摘をしてあげる。泣かす。逆に勧誘する。
全部結局は、泣かすんか~い!(笑)
友人曰く、私の部屋に来た人達は【ババ抜きのババを引いた可哀想な人達】らしい。酷くないか?(笑)
さて、あるお休みの日、家でゲームをしていると、呼び鈴が鳴った。こんな私だが、一応は用心の為に、インターフォンで最初は応答する。
大体の宗教の勧誘の人は、バカ正直に、宗教の勧誘で来ました。なんて言わない。言ったらドアすら開けて貰えない事は、アチラの方が良く知ってる。
『あっすみません。今、少し調査みたいな物をしてまして、お時間あったらご協力を……』
まぁ、そんなような事を言ってくる。この時点で私は。
・宗教の勧誘である事
・相手が男か女か
・声で若いか、おばさんか
を判断して、対応を切り替える。
そして、ほぼ100%ドアを開ける。ドアチェーンをした状態で。
何故なら、インターフォン越しじゃ、宗教勧誘の人が勝手に帰っちゃうから。私の部屋に来た客は、私が帰ってもいいと判断した後しか帰さない(笑)
そして、次に何を確認するかと言うと、顔である!
どうせ入る気も無い宗教の勧誘に付き合ってあげるのだから、可愛いかキレイな姉ちゃんと話がしたいからだ。
この日訪ねて来たのは、どんギツネちゃんに、似てる可愛い女の人だった(この時点で、もう1人おばさんが一緒なのだが、私の目には写らない)。
宗教の勧誘と言うのは、大体が複数の人で来る。1人で来るなんて事は無い。向こうも、一応は安全対策をしている訳だ。
少し話が逸れるが、宗教の勧誘と言う物は、パターンがある。
これは、1人暮らしの男性が攻略対象だった場合のパターンだ。
先ずは、おじさんかおばさんが来る。(偵察だな)
どんな人が住んでいるか、どんな対応を受けるか、脈はあるか等。
ここで、魔法の言葉を言って断ると、2度と来なくなる。
エホバの場合 「ごめんね~興味が無い訳じゃないけど、俺、糖尿でさ、透析してるのよ」ここで、興味は無い事も無いが、宗教の教義で禁忌になってる行為を、しなければいけない人と思わせたら、2度と来なくなる。(ガリガリに痩せてたり、若い青年が言っても嘘にしか聞こえないので注意)
ただ断る。やんわり断る。を選んだら、必ずまた来る。
最初に、男&おばさんの場合は、おばさん2人になるか、おばさん&姉ちゃんになる。
ここでもまた普通に断ると。またまた来る。
奴等は練金術で、自分の心臓をオリハルコンに変えているから。
そして、若い姉ちゃん&若い姉ちゃんになるか。おばさん&容姿の良い若い姉ちゃんになる。
そう!奴等は信者獲得の為なら、平気で【お色気作戦】を実行に移すのだ(笑)
話を戻そう。
私は、最終兵器(容姿端麗&若い)を奴等が使って来た事に、内心、ニヤリと笑みを浮かべる。
楽しい時間の始まりだ!
先ずは普通に、何も知らないていで、話を聞く。
この時点では、向こうも、どこの宗教なのかは言わない。
ある程度、話を聞いたら、宗教の名前をこちらから言う。
勿論、嫌悪感なんか微塵も顔に出さずに、むしろ、笑顔で。
相手は、知っていてくれた。と言う事に素直に喜ぶ。
そして、どんな教義なのかを聞く。
まぁ、ベラベラベラベラと話し出す。一緒に来たおばさんも何やら言ってたが、私の耳には、おばさんフィルター搭載済みなので、無視。見もしない。
そうすると、例外もあるが、若い信者=入信歴が浅い=教義に付いて詳しくない。と言う理由から、たまに間違った事を言う。
きっと入信する前は、キリスト教にも色んな宗派があったり、カトリックとプロテスタントの違いも知らなかったり、普通に暮らしていたんだろう。
おいおい……お前が今相手をしてるのは、中二病を発症した時に、ドップリと宗教と言う概念にハマったオタクだぞ?聖書なんか100回は繰り返し読んだわ。
私は、序盤に出てくるスライムじゃ無くて、魔王の城の中をうろついてる、ドラゴンだぞ?転職の神殿で転職したばっかの奴が勝てる訳が無かろう。
ここで、強く指摘してはダメだ。やんわり、やんわりと。
「あれ? 前に来た人は、こう言ってたよ?」
と来ても居ない人のせいにする。
相手は、酷く慌てる。そりゃ自分が信じると自分で決めた宗教の教義を覚えてない。間違って覚えてる。なんて事になったら、勧誘対象は誤魔化せても、一緒に来てる、おばさんに後で100%ド叱られる。
話を聞きながら、こんな指摘を、2~3回繰り返すと、姉ちゃんから、おばさんが話をしようとしてくる。
私は、おばさんと話をするぐらいなら、畳の目を数えていた方がマシなので、絶対におばさんとは話さない。何かおばさんが言ってきても、その答えや疑問を、おばさんを無視して、姉ちゃんに聞く。
ここで、誤解の無いように言っておくが、おばさんが嫌いなのでは無く、宗教の勧誘をしてくるおばさんが嫌い。なのだ。
その頃には、相手はすっかりと、涙目に変わっている。
それでも私は、一切容赦をしない。
誰かの貴重な時間を奪い、宗教に誘うと言う事がどれだけ、自分勝手な考えか、しっかりと楔を打ち込む。
そして、ここで分岐点が訪れる。姉ちゃんが自分の好みかどうかで。
好みの場合は以下の通りに。好みじゃ無い場合は「一昨日来やがれ」と泣かして帰す。今回は、どんギツネちゃんだ。めっちゃ可愛い。帰す訳がない(笑)
ここで、打ちのめされて弱った心を持って立っている姉ちゃんに、突然言う。
「あっそうそう。エホバも良い宗教だと思うけど、私が今頑張ってるのも、同じくらいに良い宗教なんだ」
相手の信じてる宗教を絶対に頭から否定してはいけない。
相手の事もホメるが、より良い物もある。とジワジワと心に染み込ませるのだ。
ここから、私は有りもしない架空の宗教の教祖になる(笑)
適当に、仏教もキリスト教も神道もヒンドゥーもシャクティパットも天理教も、ゴチャゴチャに混ぜて、無い事無い事を話し出す。
「エホバだとこう言う時は、こうでしょ? うちだとこう言う考え方の元にこう言う解釈をしてるんだ。どう? こう言う解釈をしても良いとは思わない?」
エホバの教義にもそこそこ詳しい奴が、エホバの事を否定する訳でも無くお互い良い宗教だよね?
こんなやり取りを、2~3時間は繰り返す(笑)
一緒に来てたおばさんが。
「あんまり長居しちゃ……そろそろ帰りましょうか……また来ますね」
そんな事を言い出しても帰さない。勝手にやって来たのは、お前らだ!(笑)
都合が悪くなり帰るなら、最初から来るな!
と言う屁理屈で、絶対に帰さない(言わないが)。
ジワジワ、ジワジワと責められてるとも気付かない姉ちゃんは、いつしか、架空の、もふもふもん教に興味しんしんだ。
元から宗教にハマるような、姉ちゃんだ。
下地は、最初から出来ている。
そろそろトドメを刺すか……。
「そんなに、興味があるなら、1度、集まりに来てみない? 勿論、エホバのままで来たら良いよ。ウチ寛容だから、別の信者の人でも歓迎してくれるから。話を聞いてみて、興味が無かったり、エホバがやっぱり合ってたら、それでいいんだしね。【心の拠り所は、自分で決めた物を自分で選んだら、良いんだよ。誰かの押し付けじゃなくね】あっ! LINEとかしてる? ID聞いてもいいかな?」
そして、【】の部分が最大のイヤミだと気付かない姉ちゃんと、気付いてて、イヤ~な顔してる、おばさんは、帰っていく。
しかし……コイツらは、何で何度も打ちのめされても、来るのだろうか?
忘却の魔法でも毎回掛けて貰って、勧誘に掛かるストレスでも無くしてるのか?
そんな魔法あるなら、言えよ。魔法目当てで入信するから。
そして……二人の女性の後ろ姿を見送る私には、どんギツネちゃんのLINEのIDだけが残った……。