3.ギルド(オルコット姉弟)
今回もry (すみません)
マキリスこと峰里翠の過去話を少し入れてみました
(特にストーリーと関わる訳では無いです)
「ギルドに向かう途中に、一応ですけどマリスグリードについてだけ
話しておきますね。面倒臭いんで」
「よろしく頼む」
ではでは~と、スクリーンショットを複数、スライドしながら
聞いてて下さい。という感じのジェスチャーをしながら語り出す。
これテンプレート臭いな。
「簡単に言えばPKと嫌がらせを主に行っている集団、少し複雑に
言うなら、人生を壊すことに快感を覚える類のクズ集団でしょうか」
「・・そこまでか?」
ここでスライドした画像の組織構成に目が留まる。何だこれ?
「彼等の所為で辞めた人多いですから、しかも、自分達を介さず
それをする為、対策も難しい。と言う塩梅で、私の知り合いも
3人やめました。間違いなくクソです。しかも、社会人で
構成されているので、考え方がクソな割に立ち回りが絶対に
自分たちが無事な所で笑うタイプなので、実働部隊以外には
構成員すら分からない畜生っぷりですよ!!」
戦闘員のみで上が全てはてなになっていたのはそれでか。
・・・この画像、現地のNPCの死体か。・・待て、こいつが
こんな画像を・・。
「・・良くない顔してるよ。コール」
「ムカつくのはしょうがねえだろ?」
「と に か く !関わらないのが一番です!」
「そこ冷静なんだ」
・・・おいおい。
「そりゃあまあ、当時対策に挑んだ人全員しっぺ返し喰らってますから」
苦々しい顔で悔いる様子に問う声など掛けられるはずも無く。
前を歩く足音と声が止まる。
「・・到着です!我ながらぴったりでした!」
「どこが、一番大事な所が抜けてるじゃねえか」
「あ、ええまあ・・・終わった事なんで!」
このスクショを取った人物は、マキでは無かった。うずくまるマキを
撮った彼ないし彼女は、最後にこうくくった。
私はここまで、彼女にコレは見えない。だから、
この言葉に一時でも心を動かされたなら、
Please take a good care of my Disciple(私の弟子を頼む)。
私の心残りを頼む。
レイン・コールマン
「行きますよー。暗い話はここまでです!」
「・・そうか、今行く」
これ作った奴絶対趣味悪いわ・・・。
・・・ギルド内
「ようこそ、ギルドへ、どんなご用向きでしょうか?」
入ってすぐ、とても若い青年が対応のために一歩前へ出る。
「大丈夫ですよー、職員さん。こちらで案内出来ますので!」
「ああ・・了承いたしました。それでは、御用がございましたら
いつでもお声がけください」
「はい、ありがとうございます」
「わかりました。どうも」
ペコリ
「・・・またこの場所へお戻りいただけますよう、心よりお待ちいたします」
ボソッ
「今何か・・・、気のせい、か?」
「行きますよーレンさん」
いつの間にやら元の配置に戻っていた彼に声を掛けるのも悪いので、
マキに促されるまま、レンは女性職員が受付をするある区画に
付いて行く。
「此処が推薦書を書いてくれる場所です。最初に言っておきますが、
職業診断もしてくれるので、分からなければ聞いてくださいね。
特にレンさん!」
「既に決めてあるから気にするな」
「へー、僕は聞いてみるね。もしかしたら一番遅くなるかも~」
「じゃあ行ってきてください~。ちょっとご飯追加で食べておくんで、
よろしく!」
「あー、行っちまったよ。えー・・・ここ、だよな?」
「はい、ここで合っています。ご用は推薦書の製作とギルドへの登録で
よろしかったでしょうか?」
具体的な説明も無いまま受付の人の前に立つと、会話を聞いていたのか、
とても分かり易く可能な業務を説明して行く。とても助かる。
「はい、その2つを、同時に可能であればお願いします。ひとつづつで
あれば、先に推薦書を」
「はい、同時に可能ですが、先に推薦書を制作される目的を聞いても?」
「職業に無しと書いても後から変えられるならそれでも良いんですが、
可能ならそういう工程は省きたいので、前者を優先したかったん・・
どうかしましたか?」
ガッ!
「とても助かります!!」
「えー・・この反応はどう言う」
「落ち着けクレア」
ゴッ!
「っつー!?」
分厚い本が脳天に直撃し、悶絶する女性の後ろから切れ長の目をした
別の女性が出てくる。
「書類仕事、中でも職業の欄は訂正が多いので、こちらで自己申告
される方にも間違いが多く、適性を計る際に調べられる機器も有るのですが、
申告される方はそれを省こうとする人ばかりなので」
だから先に職業に就いてから登録しようとしたのに感動したと。
どれだけ面倒臭いんだよそれ・・。
「訂正項目が多いのに皆大雑把過ぎるんですよ!」
「次叫んだら交代するからね。と言う事です。申し訳ありませんが、
もう少しこの子に付き合っていただいてもよろしいでしょうか?」
「構いません。そう言った事情であれば、先に魔物使いの推薦書を
お願いします。恐らくですが、通信手段が有るようですので、
今から出向くとお伝えください。場所については」
「ちょ、ちょっと待・・・って下さい・・!」
「推薦書は今から製作いたします。終了するまで少々お待ち下さい」
優秀だなぁ、あのお姉さん。でと、クレアさん、だっけ?
「どうかしましたか?」
「今なんで推薦した人と通信できるって」
「でなければ限定する意味が無いから、でしょうか。聞いた話ですが、
職業に就くには特定の条件を整えてさえいれば、特に限定は
無い様ですので、なら、最も顔の広い人に話を通すのが正しいかと」
なんならそこらの戦士職のおっさんでも行けるらしいぞ。
やりたがらないらしいが。
「なるほど~、で、最も顔の広い人と言うのは?」
「エジル、と言う名前が記載されている点について話しましょう。
炎の魔法使いになるために必要な推薦書を書いてくれる人です。
俗に言う、王国制を採用した国の中でその直属かその下部組織に
当たるであろう象徴に意見できる人間が居る=顔が広いから。ですね」
この構図は、別に通信が出来る理由にはなって居ない。が、
特定の人間とコンタクトが取り易いからその人をギルドの
選任にして誰が、何処で、どんな職業に就いたのか分かり易く
出来ると考えたため、通信と言う単語を使ってブラフを張った。
別に外れてても笑い話に出来るし。別に伝書鳩も通信手段だしな。
「な、なるほど~」
あ、これはポンコツっぽい。
「完了致しました。推薦人としてクレアの名前を入れても?」
「はい、大丈夫です!」
顔はとっても綺麗なのになー。逆に人気でそうか?
「では、また来ます」
「お待ちしております。今後とも、当ギルドをご利用いただけます事を、
心よりお待ちしております」
・・・今の
「今の口頭、さっきも聞いたような・・?」
「本当ですか!誰だろ・・、入口の方に居る男の子とか?」
「多分その人です。へー、こんな感じの事言ってたのか。小さくて
ほぼ聞き取れなかったんですが、一文、心よりの所だけ分かりまして」
「あの子はとても声小さいので、ん”・・それでは、受付を終えさせて
いただきます。また来てくださいね?」
「あはい。数10分以内に来ます」
・・・と言う事で食事中のマキの所まで移動
「えー、どっちも終わらせれば良いじゃないですかー。めんどくさい」
「それでなんだが、先にクジとフィールドに出ててもらえるか?
どうせ2.30分で追いつくから」
「別に良いですけど、その分レベル差出ますよ?」
「まったりやるさ。どうせ辞令だ。いつかやらなきゃならないのは変わらん」
「ええ、じゃあ、はい。ちなみに、何選びました?」
「見てのお楽しみ~」
えー、と言う声を背に、その場所へ向かった。
マキリスの知る限りの情報を適当に纏めてみました。
(纏まってる・・と思う・・多分・・きっと、おそらく・・・)