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それぞれの夜

久々の投稿です!

中々新しい投稿出来ずすいません(汗)

よろしくお願いします!

あれから、家に着いた後


「少し疲れたみたいだから部屋で休むね」


そう言い花菜は部屋の扉に手をかける。

明らかに無理して笑う花菜が心配だったが、なんと声をかけていいか分からなかった僕は


「うん・・・ゆっくり休んで、何かあったら僕の部屋に来ていいからね・・・」


と声をかけるしかできなかった。

そんな僕を見て花菜は


「ありがとう悠真君は変わらずに優しいままだね」


とニコリと微笑みながら部屋に入っていったのだった。


(気休めの言葉しか出てこなかった、ここで花菜と暮らし始めて花菜のあんな切羽詰まった顔始めてみた・・・)


「僕はまだ弱いまま・・・無力だな・・・」


閉まった花菜の扉を前にボソリと僕は呟いた。


「今戻ったぞ!」

「ただいま戻りました!」


玄関からそれぞれの用事を済ませたイリアスとユリーシャの声が聞こえた。

そうして、僕は花菜の部屋の前を後にした。


----------------


あの後、それぞれの用事を済ませて帰って来た皆でいつも通り皆で夕飯を食べた。

もちろん、花菜も一緒だ。

花菜はなに食わぬ顔でいつも通りの元気と笑顔で皆と食事をとっていた。

ただ、時折一瞬だけ、複雑な顔をしている姿を見せる時もあった。


イリアスとユリーシャがそれぞれの呼び出しはそれほど深刻なものでなく、早急にけりが着いたと話していて何もなく良かったと、ホッと一安心した僕は、食事が終わり少し疲れたから自分の部屋で休むと言い、自室へと帰り、ボスッとベッドに横になる。


「やっぱり、気にしてるよね・・・」


ゴロリと向きを変えて窓を見ながら僕は一息つき目を閉じた。


ゴソゴソ


「んっ?」


いつの間にか寝ていた僕のベッドに誰かが入ってくる。


「イリアス、やっぱり、悠真様お疲れの様子でしたから今日は止めましょう・・・」


「何を言っている、夕食時、少し元気がなさそうな悠真が心配だから行こうと言ったのはユリーシャじゃないか?」


「そうですけど・・・」


イリアスとユリーシャのそんな会話が聞こえてくる。


「どうしたの?二人とも」


僕はそう言いながら掛け布団を捲る。


「「あっ・・・」」


二人は苦笑いをしながら僕の顔を見る。


「いや、ユリーシャがどうしても悠真が心配だと言うから・・・」


「えっ!えっとあの・・・」


あたふたとする二人に僕は少しだけクスリと笑う。


そんな僕を見て二人は、ホッとしたようにお互いの顔をみた。


「悠真様・・・」


そう言ってユリーシャが僕を抱き締める。


「ユリーシャずるいぞ!」


プクリと頬をふくらまかしイリアスが言う。


「悠真様、何があったかは分かりませんが、元気を出してください」


「ありがとう、ユリーシャ・・・」


優しく抱き締められた僕はそう言いユリーシャを優しく抱き返した。


「まったく、ここはユリーシャに任せるか・・・」


そう言いながら部屋を後にするイリアスに


「イリアスも心配してくれてありがとう」


と声をかけた。


「好きな奴にはいつも笑ってて欲しいからな・・・私は悠真の笑った顔が一番好きなんだ・・・」


照れ臭そうに頭をポリポリと掻いた後、手をヒラヒラとさせながらイリアスは僕の部屋を後にした。


「ふっ!イリアスったらかなり照れてましたね!」


ユリーシャはイリアスが出ていった扉を見ながらそう言った。

そして、もう一度僕を抱き締める。



「心配かけてごめんね、ユリーシャ」


「いえ・・・少しは元気、出ましたか?」


イリアスが部屋からでてどのくらいたっただろユリーシャはニコリとしながらそう言うと僕の顔を見る。


「うん・・・ありがとう!どうしようもないことをネチネチと考えてても仕方ないからね!」


「いつもの悠真様になりましたね!」


「「ふっ!ははははは!!」」


そうして僕とユリーシャは笑いあった。


---------------

〈花菜の部屋〉


「はぁ・・・悠真君気にしてたよね・・・」


花菜は窓の外を見ながらそう呟く。


(コンコン)


扉をノックする音にそう返事を返す。


「花菜、入ってもいいか?」


扉の前でイリアスがそう声をかける。


「イリアスさん?あっはい!いいですよ!」


驚いたように花菜はそう言う。


〈ガチャッ・・・ギィー〉


「少し話がしたくてな・・・」


そう言いながら扉を開けイリアスが入ってきた。


「悠真君のこと・・・だよね」


花菜はうつ向きながらそう言う。


「確かにそれも気になるが、少し散歩をしないか?」


イリアスは花菜に近寄りながらそう言う。


「散歩・・・ですか?」


花菜は首を傾げながらそう答える。


「なに、月が綺麗だからな!」


「クスッ・・・」


窓の外を指差しながらそう言うイリアスに花菜はクスリと笑った。


「何かおかしなこと言ったか?」


いきなりクスリと笑った花菜に今度はイリアスが首を傾げそう言う。


「いえ、分かりました!散歩しましょうか!」


花菜は微笑みながらそう言うとイリアスと一緒に散歩に出かけた。



「んー!!気持ちがいいな?」


外に出たイリアスはそう言い背伸びをする。


「確かにですね!」


隣をあるく花菜がそう返す。


「そう言えば、散歩を提案した時、なんであんなに笑っていたんだ?」


歩きながらイリアスは訪ねる。


「あー、あれはですね、イリアスさんの月が綺麗だからなに笑ってしまったんです!」


「ん?おかしな言葉だったか?」


立ち止まり月を見ながら答える花菜にイリアスは花菜の方を見て、首を傾げながらそう言い、花菜同様月を見上げる。


「私たちの世界で似たような言葉があるんです!月が綺麗ですねって言葉が・・・」


「花菜たちね世界でも使っているではないか?」


「そうですね、でも、私達の世界ではその言葉は愛の告白の意味をもっているんです!」


「どう言うことだ?」


「私達の世界・・・いえ、国では、直球に愛してるや好きと言えない人が多からずいます、そんな人がその言葉を伝える為に遠回しに言う言葉なんです!」


「そうなのか?」


「はい、私達の国は恥ずかしがりやばかりなのでですね・・・」


「そうか、直球に愛を囁けない時に使う言葉・・・か」


「そうです、私が好きな言葉なんです!」


「フッ、いい顔になったな」


花菜の前のめりに近付けてくる顔を見て、笑いながらイリアスは言う。


「えっ?あっ!!すみません!イリアスさん・・・」


花菜は我に返り顔を背けると耳まで赤くしてそう言った。


「はははははっ!!いや、気にしてないから大丈夫だ!・・・花菜」


そんな花菜の姿を見てイリアスは大きな声で笑いながらそう言った。


「なんですか?」


イリアスから呼ばれ返事をする花菜に


「私に敬語は無用だ!砕けた言葉遣いを使っていい!花菜は私の部下でないのだから、友達の様に接してくれ!」


と言いながらイリアスは花菜の肩を軽く叩いた。


「えっ!んー・・・分かったよ、イリアス!これでいい?」


その言葉に戸惑いながら少し考えた後、花菜はそう答えた。


「ありがとう、花菜!」


「まぁ、数ヶ月も住んでてまだ敬語なのもおかしいしね!」


お礼を言うイリアスに花菜は苦笑しながらそう言った。


「「クスッ・・・」」


「はははははっ!!」

「フフフフフッ!!」


互いの顔を再度見ながら二人は笑った。


「そう言えば、花菜達の世界では、月が綺麗ですねの愛の告白があると言っていたがそれを言われた方の返事もあるのか?」


ひとしきり笑った後、イリアスがそう訪ねる。


「確か、告白の返事が良い返事だったら、こんなに綺麗な月は、初めてですやこれからもずっと、一緒に見てくれますかとか色々あったと思う、逆に断る返事は、私には月は見えませんや私には星の方が綺麗ですなんかがあったよ?」


顎に指をおき考えながら花菜は答える。


「言葉と言うのは面白いな!花菜達の世界の事をもっと聞かせてくれないか!?」


「うん、いいよ!」


ウキウキしながらそう言うイリアスに微笑みながら花菜は言う。

そして、月が輝く静かな夜道に楽しそうに二人は話ながら散歩を再開するのだった。


最後まで読んでくださりありがとうございます!

次回を楽しみにお待ちいただければ幸いです!

読んでくださる読者の皆さんかなり遅いスピードでの投稿ですがこれからもどうか、モテ僕をよろしくお願いします!

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