花菜の追想
二年半以上ぶりの投稿になりすいません!
中々投稿出来ず・・・
久しぶりの投稿なので誤字脱字あると思いますが宜しくお願いします。
《悠真君が電車事故にあって亡くなったらしい・・・》
親から聞かされたその言葉に・・・私は呆然となった。
悠真君とは、小さい頃に公園でよく一緒に遊んでいた男の子、気が弱く、泣き虫でよく虐められていた。
そんな彼だったが、人一倍、優しい心の持ち主だった。
子猫が棒で叩かれているのを見や否や、自分の体で子猫に覆い被さり、必死に守っていた。
そんな彼が、電車事故でこの世を去った。
お葬式はひっそり淡々と、家族だけで行われたらしい。
悠真君が亡くなって数ヶ月後、夏休みに入った私は、かつての故郷である、あの街を訪れていた…そう悠真君と遊んでたあの街に・・・。
「えーっと、確か…聞いた話によるとここを曲がった所・・・だよね?よく一緒に遊んでたのに」
私はブツブツと言いながら道を曲がる。
「あった!ここだ!」
私はそう言いながら、一軒の家の前に立ち止まった。
〈ピンポーン・・・〉
「・・・・・・・」
〈ピンポーン・・・〉
「・・・・・・・」
「ん?」
インターホンを鳴らしても誰も出てくる気配がしない。
「いない・・・のかな?アポ無しで急だったからかな?」
私は暫く時間を置いてから来ようと、玄関に背を向けたその時だった・・・
〈ガチャ・・・〉
鍵が開く音がして、私は振り返った。
「どちら様?勧誘系ならお断りよ・・・」
そう言いながら女性が玄関を開ける。
「あ・・・あの・・・私、昔、悠真くんと遊んでた・・・花菜と言います・・・悠真君がその、電車事故で亡くなったと聞いたので・・・」
私は途切れ途切れでそう話す。
「あー・・・あの子の・・・あの子にも友達がいたのね・・・どうぞ」
女性はきっと悠真君の母親だろう、でも、自分の息子が亡くなったにしては、随分と飄々としていた。
〈チーン〉
線香をあげ、目を瞑り、仏壇に手を合わせる。
私の目からは、ツーッと涙が流れた。
本当にもう、この世に悠真君はいないと、実感した瞬間だった。
(悠真君・・・覚えてるかな?私の事、また会いたいな・・・)
「もう、良いかしら?私、今から出掛けなきゃいけないの・・・」
仏壇に手を合わせる私の後ろから悠真君の母親が冷たくそう言い放つ。
「はい・・・お忙しい所、お邪魔してしまい申し訳ありません・・・ありがとうございました」
冷ややかな言葉に少し思うところもあったが、アポ無しで来た私にも非があると思い私は、悠真君の母親に頭を下げその家を後にした。
(悠真君・・・昔遊んでた時、弟君の話はよくしてたけど、お母さんやお父さんの話は全くしてなかったな・・・理由は・・・)
「いや、先入観はいけない・・・よね・・・」
私はそう自分に言い聞かせ、久しぶりに来た懐かしい街を一人ぶらぶらと歩いて回ることにした。
歩いた先に行き着いたのは、悠真君とよく遊んだ公園だった。
「変わってない・・・あの頃のままだ・・・」
私は、公園の日陰になってるベンチに座り一息つく。
サーッと風がふき木々が揺れ、蝉がうるさく鳴く。
途中の自販機で買った麦茶を飲みながら涼んでいると
「花菜・・・ちゃん・・・?」
不意に、後ろから私の名前を呼ぶ声がした。
「ん?」
私は、声の方向に目をやった。
「やっぱり!花菜ちゃんだ!!久しぶり!」
「○○君!」
〈ジッ・・・ジジジッ・・・〉
「あれ・・・?学校?なんで?」
「ねぇ!花菜?花菜ってば!」
「えっ?何?」
学校の友達が話しかけたのに私は我に返りそう答える。
「大丈夫?今日ずっとボーッとしてたけど・・・何かあったの?」
そう言いながら、心配そうに友達が顔を覗かせる。
「ううん・・・心配かけてごめんね・・・」
私は苦笑いしながらそう答えた。
「今日は無理だけど何か悩みがあるなら聞くからね?今日一緒に帰れなくてごめんね!気をつけて帰りなよ?じゃあね?」
そう言いながら友達は、心配そうな顔をしながら手を振った。
「えっ?うん・・・また明日!」
《私いつの間に・・・あの子に会って・・・あれ?あの子・・・?あの子って・・・誰?》
「ちょっ、君・・・危ない!!!!!」
「えっ?」
〈ブウォー〉
〈プー!!〉
〈キー!!ドーン!!!〉
〈ジジッ・・・ジー・・・〉
----------------
「花菜?どうかした?」
途中で話を止めた花菜に僕は、そう問いかける。
「トラックに引かれる前に私、人に会ったの・・・あれ?その子の顔と名前が思い出せない・・・どうして?その子に会った後、私は何故か、学校にいて、帰る所で、トラックに引かれて・・・その後は、覚えてない、気がついたら悠真君が目の前にいたんだ・・・」
花菜は呆然としながら虚ろな目をして、頭を抱え込みながら下を向いた。
「花菜・・・大丈夫だよ・・・無理して思い出す必要はないよ・・・ね?もう家に帰ろう?」
「ごめんね・・・何か大切な事の筈なのに、悠真君に伝えなきゃいけない大切な記憶の筈だったのに・・・だから、この話をした筈なのに・・・」
「花菜大丈夫、大丈夫だから・・・」
僕は、混乱する花菜を抱き締め頭を撫でながら優しくそう言った。
最後まで見てくださりありがとうございました!
また次が何時になるか分かりませんが、気長に暖かい目で、お待ちいただければと思います!
作者の都合ですが今後とも宜しくお願いします!




