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四話 奴隷少女は語る

宜しくお願いします!

【とある森の奥深くにある屋敷】


「クレマ様…お食事が出来ました!」


「………」


「クレマ…様?」


「………スースー」


「クスッ…また、本を読みながら寝てしまわれたのですね…」


私の名前はテイル。

私がこの方はクレマ様私の主様です。

私がクレマ様と屋敷で過ごすようになり数日が立ちました。

私の主様であるクレマ様は無口で表情がなく不思議な人です。

奴隷扱いである私を無下に扱ったりなさらず、此方の話をきちんと聞き、失敗しても咎めようとはされない。

ただ時々、悲しいような、苦しいような、憎んでいるような、恨んでいるような、怒っているような、そんな複雑な顔をされている時があります。


「ん…テイル…か?」


「クレマ様…お目覚めですか?」


「あぁ…」


「お食事が出来ていますがお食べになりますか?」


「あぁ…ありがとう…すぐに向かうから準備を頼む…」


「はい!」


私はクレマ様にそう返事をして部屋を後にしました。


「あれほどアルデルン王国に帰りたいと思っていたし、此処には絶望しかないと思っていたのに、クレマ様に出会えてここ数日気持ちが軽い…」


私はアルデルン王国で生まれ育ちましたが、ランクルスが現れた際にクレマ様の主であるあのお方に連れ去られ地図にない結界のはられたこの土地に来たのです。

あのお方は、私を性欲のままに痛め付け、拷問を楽しみ、許可なく喋ることも許さない、そんな方…

私の心も体も壊れはて何も抵抗せず何も言わなくなり私は人形のようになっていた、そうなって直後、あの方から私はこう告げられたのです。


《つまんないなぁー…壊れたオモチャはもう要らない…いらないオモチャは破棄…するのもめんどくさい…いっそあの子に渡したらいいか!ちょうど明日帰ってくるから…》


あのお方はそんな事をブツブツと笑いながら言っていました。

翌日、私は鎖つきの首輪を付けられた状態であの場所にいました。

心が壊れ朦朧としている私をあのお方は前にドンっと突き飛ばし何かを言っていました。


その後倒れている私をクレマ様は鎖を掴み引っ張りあげるとあのお方に一例をしその場を後にしたのです。


その後クレマ様は私を屋敷に連れ帰り、首輪と鎖を解除してくださり、クレマ様と過ごすことになりました。

クレマ様は、私を性欲のままに痛め付けたり、暴力を振るったりはけしてされませんでした。


「ふぁー…………」


「お食事用意致します!」


「あぁ…」


クレマ様はあまり喋りません。

食事は出されたものは何も言わずに全て食べられます。

普段は、冷静で顔色一つ変えない方ですが、私が以前手を滑らせお皿を割った時、私は打たれる覚悟で床に這いつくばって土下座していたら、クレマ様は急いで駆けつけこう言われました。


「怪我は!?大丈夫なのか?」


「申し訳ありません…お皿を…」


「いや…皿はいい…テイル…怪我はしていないかと聞いている…」


「はい…」


「はぁ…分かった…」


クレマ様は私に怪我がないことを知ると安堵の表情を浮かべ魔法で割れた皿を元の姿に戻した。


「申し訳ありません…お手をかけてしまい…」


「いや…構わない…テイルに怪我がなくて良かった…」


クレマ様は、優しく頭を撫でそう言ってホッとした表情で笑ってくださりました。

そんなお優しい一面もあり、暖かい手に触れ、少しずつ心を…感情を取り戻していった私は今に至るのです。


「今日のご予定は?」


「あの計画が実行される…暫くは留守にするが家の事は任せた…じゃあ行ってくる…」


そう言ってクレマ様は私の肩に手を置きました。


「かしこまりました…行ってらっしゃいませ!」


「あぁ…」


普段通り、無表情でそう言い、クレマ様は屋敷を出られました。

そんなクレマ様を私は深く頭を下げお見送ります。


クレマ様が屋敷から出られ私は今日も祈りをあげます。


《どうか…クレマ様が怪我なく戻って来られますように…》


「よし!クレマ様から留守を頼まれたのです!張り切って仕事しなければ!」


私は今日も屋敷で仕事をする。

クレマ様が帰ってきたとき、くつろげる空間を維持するために…


最後までご視聴ありがとうございます!


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