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番外編2

よろしくお願いします!

「えっと…ねぇ…君は何者?」


僕は戸惑いつつ巨大生物にそう聞いてみる。


「…………」


「うーん………君……話せる?」


「……………」


(うーん………困ったな……声届いてるのかな?でも、テレパシーは送られてきたからどうにかすれば話せるんだろうけど……どうやったらいいのかな?)


何も言わない巨大生物に僕はそんな事を考えながら悩む。


《誰?僕に話しかけてるの………君?》


頭の中にまたもテレパシーが送られてきた。


《悠真…心の声だよ?言いたいことを思って話してみたら?》


「わかった」


僕はボソリとそう言って巨大生物に意識を集中し言いたいことを話してみる。


(君の名前は何?)


《やっぱり君が話しかけてたんだね?小さな人間さん…僕?ごめんねそれには答えられない…僕には名前がないんだ…》


巨大生物は下を見下ろしてそう言う。


(そっか…うーん…名前がないのは困るな…)


《ごめんね…小さな人間さん…》


(あっ…僕の名前言ってなかったね…僕の名前は十六夜 悠真、悠真って呼んでいいよ?)


《十六夜 悠真…悠真…ね!分かった!》


(えーっと…名前がないんなら僕がつけようか?)


巨大生物を見上げながら僕はそう伝える。


《ほんとに?名前つけてくれるの?ありがとう!》


巨大生物は手をパンパンと叩きながらそうテレパシーを送ってくる。


「ぬぁっ!ちょっ…」


「悠真…こいつは何を…」


「悠真様…」


巨大生物の手を叩く行為だけで強烈な風が僕らに襲いかかった。


(ちょっと…手は叩かないで…皆吹き飛んじゃうから…)


僕は急いで巨大生物にそう伝える。


《あっ…ごめんなさい…嬉しくてつい…ちょっと待ってて…》


巨大生物はそう言うと微動だにしなくなった。


「悠真よ…こいつと何か話していたのか?」


微動だにしなくなった様子と僕の行動を見て何か気がついたイリアルはそう言って僕を見る。


「えっ…あー…心の声で話しかけたら返事してくれたから色々聞いてた…この巨大生物悪いやつではないみたい…さっきのは僕が名前をつけるっていったら喜んでとった行動だったんだ…」


「名前がない?思い出せないじゃなくてですか?」


「うん…根本的に名前がないらしい…」


「で、こいつはなんでいきなり微動だにしなくなったんだ?」


「うーん…ちょっと待っててって言って動かなくなったから僕にもよくわからないんだよね…」


僕は巨大生物との話を皆にしながらそう話した。


《準備完了!》


「なに!?」


いきなりの声に僕はビックリして声をあげる。


「どうした!悠真!」


「悠真様!?」


僕の声に驚いたイリアルとユリーシャはそう言って僕を見る。


「あっ、ごめん…いきなり声をかけられたからビックリして…」


僕は二人を見ながらそう言う。


《あっ…ごめんね?ビックリさせるつもりはなかったんだよ?》


声がして僕が巨大生物の方を向くと巨大生物は小人サイズに小さく姿を変えていた。


「えっ?君、本当にさっきの巨大生物?あっ…そうだった…」


僕は小人になった巨大生物に話しかけて話せないことを思い出してそう口にする。


「………だい…じょう……ぶ……」


「へっ?」


小人サイズになった巨大生物は口もないのに確かにそう話した。


「どうして…?話せないんじゃ?」


「かみさま…が…声…でるように……してくれた………これで…皆にも……声聞こえるよね?」


「神様?ウェルスかな?」


「名前は知らないけど…綺麗な女性だったよ?僕が小さくなるのに集中してたら、声が聞こえて…」


「じゃあ、ウェルスだよ!アルン…ウェルスから何か聞いた?」


《悠真…今さっき話が来たよ!神様が何かを実験してたら時空に穴を空けてしまったらしくって…そこから偶然この子が来てしまったみたいだよ?それと、神様のごめんねって意味も込めて声は出せるようにしたってさ!》


「はぁ…ウェルスの仕業だったんだね…」


僕はため息をしながらそう言った。


「悠真…アルンからか?それに、ウェルスって前に話してくれたこの世界を作った神様か?」


イリアルは僕を見ながらそう言う。


「うん…アルンいわく、ウェルスが何らかの実験?的なものをしていたら、時空に穴を空けてしまったらしくてそこから、この子が来てしまったらしい…声はウェルスが謝罪と言う形で出せるようにしてくれたんだって…」


僕はアルンから聞いた話を皆にする。


「それで、悠真様…この子は元の世界に帰れるの?」


ユリーシャは心配そうに小さくなった巨大生物を見て言う。


「アルン…その辺は何かいってた?」


《1ヶ月は待って欲しいってさ…それまでは、その子を頼みますだって!》


「はぁ…全く、あの神様は…なんか、1ヶ月は待って欲しいらしいよ?」


「そうか、まぁ来てしまったものは仕方ない…」


「そうですね?仕方ないです…」


小さくなった巨大生物を見上げながらイリアルとユリーシャはそう言った。


「えーと…悠真君…さっきから何を話してるの?私だけ話についていけてないよ…神様?アルン?誰?」


花菜は戸惑いつつそう僕に聞いてくる。


「あー…まぁ、外は寒いし中に入って、色々と話をしよう…話…長くなるしね!」


僕は花菜の頭をポンッと撫でながらそう言う。


「うっ…分かった…」


花菜は顔を赤くしてそう言う。


「あー…君も中においで!君の名前も決めないとだからね!」


僕は小さくなった巨大生物にそう言う。


「うん!」


小さくなった巨大生物は、明るくそう言って僕らは屋敷に戻る。


こうして、この小さくなった巨大生物との1ヶ月の生活が始まった。

最後まで読んでいただきありがとうございます!

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