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モテなかった僕がなぜか魔王と勇者に愛されて!

遅くなりすみません…第一期、最終話です!

今回の話は長いかもですが、よろしくお願い致します!


「はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…」


「悠真様…だい…じょうぶ…ですか?」


「うん…ユリーシャこそ大丈夫?」


「なんとかですね…にしても…強すぎますね…」


「うん…リークさんはよく一人でこんな化け物倒したね…」


「確かにですね…」


僕らは目の前にいる、ランクルスに苦戦していた。


ランクルスに近づき皆で攻撃しても傷一つつかなければ、ダメージもあまりつかない…三十分に一度、黒い炎を放ちそれは触れるだけで抹消してしまうような馬鹿げた威力…。


「こんなのに勝つなんて…無理だ…」


僕はボソリとそう口にした。


「悠真様!」


ユリーシャが大声で僕を呼ぶ声に顔を上げる。


「ユリーシャ…」


「無理と諦める人は全ての力を使いきりもう打つ手がない人がする行動です!悠真様はまた、逃げるのですか?もう昔の悠真様ではないのです!悠真様は、一人ではないのですよ!私とイリアルがついています!信者や親衛隊の皆様もついています!私が好きになった、愛した十六夜 悠真と言う人はそう簡単に諦める人ではありません!」


ユリーシャは息を切らしながらそう言った。


「そうだ!ユリーシャの言うとおりだ!私たちが夫にしたいと思った悠真はこんなところで顔を下向ける奴ではない!」


「イリアル!?どうして?」


ユリーシャの後ろでイリアルがそう言った。


「あやつの隙をついて少しずつ悠真の方に近づいて来たのだ!ほれ、他の連中も集まるぞ!」


イリアルはそう言うと右左に両手を広げる。


「グランデル様!早いです…」


「悠真様!ユリーシャ様!ご無事でしたか!」


遠くの方から、エルグとルルーシャがみんなと一緒にそう言いながら向かってきていた。


「皆…」


「悠真よ!お前を鍛えたのは誰たちかよく考えろ!皆は、ランクルスを少しの間でいいから食い止めていてくれ!」


イリアルは僕にそう言いながら、皆にそう凛々しく指示を出した。


「貴方たちもお願いできますか?」


ユリーシャも信者たちにそう言う。


「はい!」


皆は、ランクルスを食い止めるため、くるりと向きを変えランクルスに向かう。


「さぁ、もう一度聞く、悠真よ!お前を鍛えたのは誰たちだ?」


「あぁ…剣使いの達人ユリーシャに体術の達人イリアル、学問では、この世界最高レベルのルルーシャやエルグたちに教えて貰った!」


「そうですよ!そんな最高の英才教育を悠真様は受けたのですよ!」


「ごめん…ごめんね…僕はまた、あの時みたいになるところだった……それとイリアルにユリーシャ、ありがとう!」


希望を無くし折れかかっていた僕の心はいつの間にか復活していた。


(パシーン!)


僕は頬っぺたを強く叩き気合いを入れ直す。


「悠真様?」


「その手に持っているのは…なんだ?」


ユリーシャとイリアルは僕を見ながらそう言う。


「へぇ?のわぁ!何これ!?」


僕は両手を見て驚きそう叫んだ。

僕の両手にはいつの間にか、金色に輝く剣と黒く光る剣があった。


「なに?この剣…」


「その黄金に輝く剣…まさか………聖剣、レイブ!?」


「その黒く光る剣…まさか………魔剣、デルビル!?」


二人は驚きを隠せないようにそう口にした。


「はぁ?えっ?何?」


僕は意味がわからずあたふたとしている。


「悠真様が右手に持っていらっしゃるのは、初代勇者が使用していた伝説の剣レイブ…勇者の中でも特別に勇敢な者だけの前しか現れない聖剣です!」


「悠真が左手に持っているのは魔剣、デルビルだ!それは、初代魔王が使っていて、初代魔王のような魔力を持っている者の前にしか現れない幻の魔剣だ!」


「レイブとデルビル…」


《悠真!蘇ったよ!僕の中にあるフォルンの力が!悠真も思い出せるはずだよ!神様から貰った二つの力…》


「アルン!今まで何も言ってこないから心配してたよ!」


《ごめんね…しばらく眠りについてしまったみたいで…それより、僕の言うとおりにして、目を閉じて息を整える、そしたら見えてくるよ?僕らの本当の力が!》


「目を閉じて、息を整える…スー……ハー……」


アルンに言われたようにして僕は静かに目を閉じた。


「白と黒…陰と陽…二つの勾玉?」


目をつむった先に見えたものを僕は口に出して小さな声で言う。


《そうそれが僕らの力の源…さぁ、勾玉が合わさるよ!》


アルンがそう言うと、白と黒の勾玉が一つに合わさり光輝く。


それと同時に僕の体の奥から何か膨大な力がみなぎって来るのを感じた。


「ゆう………ま………?」


「悠真…………様………?」


目を開けると呆然と僕を見るイリアルとユリーシャの姿が見えた。


「全て思い出した……僕はこの世界の神の一人として存在していた…昔の名はフォルン!そして今の…僕の名前は、十六夜 悠真だ!」


僕がそう言うと、両手に持った剣が黒と金に輝きを増した。


「この一撃で全てを終わらせる!皆…避けて!」


僕がそう言うと、コクンと頷き皆はランクルスから離れる。


「食い止めてくれてありがとう!僕に愛をくれてありがとう!」


《いくよ!悠真!!》


「うん!アルン!」


「《ヌォォォォォ!》」


僕とアルンは互いにそう口にしてランクルスへと突っ込んでいく。


《グォォォォォォォ!!》


ランクルスは力をため僕らに向かって攻撃を放った。


《剣を前に!耐えきるんだよ、悠真!》


「うん!分かってるよ!」


僕はアルンに言われた通りに剣を前にだしクロスさせた。


「くっ…にをーーー!」


攻撃を受け止めた振動から半端ない力だというのがわかった。


耐えて耐えて耐え抜いて、攻撃を受け止めきった先…ランクルスの目の前まで来た。


「悠真ーー!いっけーー!!」


「悠真様ー!いってください!」


大声でイリアルとユリーシャがそう言うのが聞こえた。


《ゆうまー!やるよ!》


「うん!」


「《うぉーーーーりゃーーーーー!》」


僕らはそう言い、ランクルスを目にも止まらぬ早さで切り刻んでいった。


《グッ…………グォォォォォォォ!》


ランクルスは、そう雄叫びを上げると光に包まれ消えた。


「なっ!?そんなのあり?」


仮面の者がうろたえた声でそう言う。


「さぁ…ランクルスは倒したよ!リークさん…返してくれる?」


僕は、タンッと仮面の者の近くに行き、剣を前に出す。


「なんで……なんで……俺と貴様で、こうまでもこの世界での扱いが違う?覚えてろ!貴様は俺が必ず始末する!そして、この世界を俺の理想の世界に………この体はもういらん……」


禍々しい声で仮面の者がそう言うと、どす黒い煙が仮面の者の体から出ていき、消えていき、仮面の者はその場に倒れる。


「やっぱり…あの声…僕は知ってる…」


僕は空に消えていったそれを見ながらそう呟いた。


「うっ…うー………いたたたた……ここ………は?」


倒れた仮面の者はゆっくりと起きながら頭を抱えそう言う。


「その声………まさか!?」


僕は仮面の者に近寄り、仮面をそっとはずす。


「やっぱり!花菜(かな)?」


仮面をはずすとそこには、昔公園で一緒にかくれんぼしていた、女の子、花菜の姿だった。


「ん…?君……は?」


「覚えてない?十六夜 悠真昔、公園でかくれんぼして遊んでた……」


「えっ!?悠真君?ったー………てか、なんで悠真君がいるの?高校入ってすぐ亡くなったはず……いや、てか、私…確か…学校から帰る時…信号無視のトラックに跳ねられて………じゃあ、ここってあの世?」


「ちょっ…落ち着いて!」


テンパリながら頭を抱える花菜に僕はそう言ってなだめる。


「すーはーすーはー………」


僕の言葉でハッとなった花菜は、深呼吸をして心を落ち着かせた。


「大丈夫?」


「うん……でも、本当に悠真君なんだね?」


「うん!久しぶり!」


「なんか……大人っぽくなった?」


「そう言う花菜こそ!」


「ふふっ………」


「くくっ………」


僕らはそんなことを話ながら互いに顔を会わせて笑った。


「それで、悠真君……ここはあの世?天国なの?」


辺りを見渡しながら、花菜はそう言う。


「天国って言うより地獄じゃない?」


「ん?でも………綺麗………」


花菜の言葉に僕がそう返すと花菜は辺りを見てそう口にした。


「えっ!?」


僕はガバリと起き上がり辺りを見渡す。


「なに………これ………」


僕が目にしたのは、辺り一面に広がる雄大な草原とキラキラと輝く滝や川が広がっていた。


「ランクルス…倒したから?」


「ねぇ!悠真君……これの何処が地獄なの?」


「いや…確かに…天国だね!でも、ここは地獄でも天国でもないよ?」


「えっ?それってどういうこと?」


花菜は首を傾げて僕を見る。


「おーい!悠真ー!無事かー!」


「悠真様ーご無事でしたか?」


イリアルとユリーシャが、草原の向こうから手を降りながらこっちに向かってくる。


「「「「「悠真様ー!ご無事でしたかー!」」」」」


「主ー!ご無事でしたか!」


「あんたにしては中々の働きだったわね…悠真!」


「「「悠さーん!!!」」」


イリアルとユリーシャの後ろから、エルグとルルーシャたちが手を降りながら歩いてきている姿が見えた。


「皆も無事だったみたいだね!」


僕はそう言いながら立ち上がると両手を上げ皆に手を降る。


「えっ…?悠真君?あの人たちは?」


花菜はアワアワとしながら僕を見てそう言う。


「あー…この世界で僕の一番大切な家族みたいな人たちだよ!それより、花菜はこっちに来てからの記憶ある?」


「えっ!私今来たんじゃないの?」


「やっぱり…ないみたいだね?この世界は異世界、そしてこの世界に国は二つしかない、国王がいるアルデルン王国と魔王が支配する、グランデル王国…ここは、その真ん中…」


「えっ?ちょっと待って……話が………」


「ははっ!だよね?僕も最初はそうだったよ!治安が悪い都市もあるけど…これだけは言える…イリアルやユリーシャたちは悪い人じゃないよ!」


「悠真君が言うなら信じるよ?君は昔から正義感強くて、嘘がつけない、優しい人だったからね!」


「信じてくれてありがとう!花菜は、これからどうするの?」


色々と話ながら僕はこれからのことを花菜に訪ねる。


「もう!それ聞く?この世界で唯一頼りなのは悠真君だけなんだよ?」


花菜は少しほっぺをふくらまかしてそう言った。


「ははっ!だよね?じゃあ、僕の屋敷で皆と住む?」


僕は笑いながらそう言う。


「えっ!?悠真君……あんな女の子たちだらけの中に住んでるの?」


「まぁ……色々あってね?」


僕は、頭を掻きながら苦笑いでそう言う。


「まぁ…何があったかは、後で話してもらうよ?それと、この世界の事もね!」


「うん……わかったよ…」


「約束!」


「うん!」


懐かしい花菜の顔を見ながらお互い照れながら指切りをする。


「悠真?その女性は?」


「悠真様?そのお方は?」


ようやく、僕らのもとにたどり着いたイリアルとユリーシャは、首を傾げながら僕に花菜の事を聞く。


「実はかくかくしかじかで…」


僕は花菜の事を二人に話した。


「なるほど…悠真の世界の昔の知人であったか…ゴホン!私は、悠真の婚約者にしてこの世界の魔王…イリアル・グランデルだ!」


「へ?悠真君の婚約者!?」


花菜はイリアルの言葉に驚きを隠せないようにそう言う。


「私はアルデルン王国の勇者にしてアルデルン王国第一王女で、悠真様のフィアンセのユリーシャ・アルデルン・フォックスと言います!」


「ふぃ……フィアンセ!?」


またも花菜は驚きの顔でそう言う。


「あー…まぁ、色々とあってね?誤解をうむの面倒だから先に言っとくね?この世界では一夫多妻が認められてるんだよ?」


「えっじゃあ、後ろにいる人ももしかして?」


「いや…彼女たちは…」


「悠真様のお世話をしています、ルルーシャです!彼女たちは右からアル、ララル、ハクア、リリアです!もとは、ユリーシャ様にお仕えする信者ですが、今は、悠真様の付き人として一緒に暮らさせていただいてます!」


「「「「よろしくお願い致します!」」」」


「はぁ?」


「では、私たちも自己紹介します!私の名前はエルグそして、左からシャル、エリ、アース、キルです!私たちももともとグランデル様の親衛隊でしたが、今は悠真様の付き人で信者の皆様同様、一緒に暮らしています!」


「はぁ……てか、今気づいたけど、魔王と勇者って敵対関係じゃないの?」


「花菜、よく知ってるね?でも、あの二人、双子だよ?」


「双子?」


「そう姉妹!」


「はぁ?あーなんだか、頭がクラクラしてきた…」


いっぺんにいろんなことが起きすぎて頭が回らなくなった花菜は、限界を超え、その場に倒れてしまった。


「あっちゃー…やっぱそうなるよね?」


「ルルーシャたち!花菜様を丁寧に運んでください!屋敷に帰りますよ!」


「お前らも母上をお運びしろ!屋敷に帰る!」


「はい!」


皆はそう言うと、そそくさと帰り支度に励む。


「悠真よ…」


「悠真様…」


「やはり、お前は私が見込んだ通りの者だった…悠真愛してる…」


「悠真様…やってくださると信じていました!さらに悠真様の事が好きになりました!愛しています!」


二人はそう言うと、僕の頬っぺたにキスをした。


「ありがとう!僕を愛してくれて…」


僕はそう言いながら、二人をギュッと抱き締めた。


《結局、覚醒に必要だったのは、膨大な愛とそれを受け止める器だったわけか!》


「アルンもありがとう!」


《僕の相棒のためだよ!僕らは一心同体なんだから!》


そう言いながら、僕らはグリフィンとドラゴンに乗った。


「じゃあ、帰ろう!僕らの家に!」


「おー!」


僕の声に皆はそう言いながら決戦の地を後にした。


この世界に来ていろんな事があった。

いろんな人に出会って、ぶつかって、悩んで、泣いて、笑って…そして、愛をくれた。

まだまだこれから先色々とあるかもしれない、あいつがまた何かしてくるかもしれない…けど…僕はもう逃げないと誓う、信じてくれる仲間のためにも、向こうの世界ではモテなかった、こんな僕を愛してくれる二人のためにも………。



《モテなかった僕がなぜか魔王と勇者に愛されて!》



そんな僕の物語!

第一期これにて終幕します!

また、第二期を作成していこうとも思っています!

ここまで読んでくださった読者の皆様には本当に感謝しています(*´ω`*)

本当にダメダメな文章能力ですが…見てくださる人がいるから頑張れました!

本当にありがとうございました!


では、また第二期でお会い出来る日まで

(。・ω・。)ゞ

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