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決戦の始まり(後編)

誤字脱字あると思いますがよろしくお願いします!

「それより先に、お母様は無事なんですか?」


見下ろす仮面の者を見ながらユリーシャが言う。


「無事だよ?せっかくの囮なんだからね!」


「嘘だったら許さんぞ!」


イリアルは凄い険悪でそう言う。


「全く…疑り深いなぁー…」


仮面の者はそう言うとパチンッと指を鳴らした。


仮面の者が指を鳴らすと、何処からともなく鉄格子で囲まれた檻が出てきた。

檻のなかには二人の母親であるリークがいた。


「母上!」


「お母様!」


二人はそう叫ぶが、リークはピクリとも反応しないし、動かない。


「お前…母上に何をした!」


さらに凄い険悪で言うイリアル。


「答え次第で、私は貴方を切り刻みます…」


イリアルの後に続いてユリーシャが静かにそう言った。


僕は二人の体から冷気を感じ、体がブルッと震えた。


「ただ眠ってもらってるだけだよ?」


その冷気を感じてるのかいないのか分からないが、仮面の者は二人に臆することなく陽気にそう言う。


「本当だろうな?」


「全く…本当に疑り深いなぁー…」


やれやれといった顔で仮面の者はパチンッとまた指を鳴らした。


「うぐっ!」


「母上!」


「お母様!」


仮面の者が指をならすと電気が檻の中を流れ、リークは痛そうにそう声に出した。

「これで満足した?ちゃんと生きてるし、今の電気で死ぬことは万が一でもないから心配しなくていいよ!それより、早く始めようよ!楽しい楽しいゲームをね!ランクルスいけ!」


仮面の者は、そう言うとランクルスから降りた。


仮面の者が命令したとたん、ランクルスの体に電気がはしったように見えた。


《グヲォォォォォォ!》


ランクルスは雄叫びをあげると、僕ら目掛けて炎をはいた。


「皆、避けろ!」


「皆さん四方八方に避け、タイミングを合わせながら攻撃を!」


「はい!」


イリアルとユリーシャの声かけに、皆はそう返事をすると、瞬時に四方八方に散らばりながらランクルスの炎を避けた。



「悠真様…お怪我などありませんか?」


「大丈夫…ユリーシャこそ、大丈夫?」


「問題ありません…ですが…あの炎は、物凄い威力だったようですね…正面から受けていたら塵と化してたでしょう…」


ユリーシャの目線の先を見ると赤く溶岩のように燃える道筋が10キロメートルぐらいまで続いていた。


「あれは、やばかったね…」


僕はゴクリと唾を飲み込みながらそう言った。


「恐怖に伏せている場合じゃありませんね!悠真様!これまでの特訓の成果、あの方に見せつけてやりましょう!」


「うん」


そんな会話をしながら、頬をパンパンと二度叩くユリーシャに僕は力強くそう口にすると、僕らは互いを見て同時にコクリと頷いた。


「では、悠真様…行きますよ!」


「うん」


《グヲォォォォォォ!》


さらに大きく雄叫びをあげるランクルスに僕らはスピードをあげ近づいた。


「これが…ランクルス…洞窟で見た時も、かなり大きく見えたけど…こんなに大きかったなんて…」


「あの時は羽をしまった状態だったので…しかし、なにか妙です…はっ!下から見上げていたのでわかりませんでしたが体の色がお母様が闘った時と違います…確か……炎のように鮮やかな赤色でした…」


「えっ?でも、このランクルスは紫と赤が混ざった禍々しい色…ランクルスはそう何体も存在するの?」


「いいえ…そんなはずはないです…ランクルスはこの世界で一頭しか存在しないドラゴン…あんなのが世界に何体もいたら、この世界はとっくに滅びていると思います…」


「じゃあ…あの仮面が何かした?」


「おそらく…」


僕らはそう言いながら、顔を見合わせた。


(悠真・ユリーシャ、聞こえるか?)


いきなり頭の中に声が聞こえた。


「イリアルですか?」


(そうだ…二人とも無事か?)


「はい!悠真様も私も大丈夫です!」


(良かった…それより、ユリーシャ…あのランクルス…)


「はい…色がおかしいですよね?」


(気づいていたか…)


「はい…それに…」


(攻撃の威力がありすぎる…)


「イリアルも分かったのですね?」


「えっ?えっ?攻撃力も上がってるの?」


(そうだ…母上が戦った時も相当な威力だったがそれ以上の破壊力になっている…)


「勝てる?」


(皆の力があればどうにかなるだろう…だが…勝率は五分五分だ…)


「そっか…でも、殺らなきゃね…僕らが殺らないとこの世界が大変なことになるなら…」


「そうですね!」


(うむ…流石私が…いや…私たちが認めた男だ!じゃあ…皆ー…準備はいいかー!戦い的にはかなり厳しくなるかもだが、怯まず臆せずいくぞー!)


(はい!!!!!!!!!!)


「はい!!」


僕らはイリアルのテレパシーに力強くそう返事をして、ランクルスに向かっていった。


「ウゴォォォォォォォォォォォォ!!!!」


それと同様に、ランクルスも一際大きな声で叫んだ。

最後まで読んでいただきありがとうございます!

次回もよろしくお願いします!

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