ひとときの和みと再出発
あまりシリアス続きだと駄目だと思い今回は少し?面白さを入れてみました。
あと伝えるのが遅れましたが、アルンのテレパシーの声を〈〉から《》に変更しています。
お伝えするのが遅くなりすみません…。
最後まで読んで下されば嬉しいです!
よろしくお願いします!
あれからどのくらい寝てたのだろう…。
僕はゆっくりと目を開け頭を横に動かす。
(あんなに痛かった頭の痛みがない…)
「スースー」
横を向くと二人が吐息をたてながら眠っている。
(この世界に来てから二人には沢山助けてもらったな…現実世界では誰一人僕を助けようとする人なんていなかったのに…嫌ってる人ばかりだったのに…でも…あの夢…顔も名前も覚えてないけど、あの時一緒に遊んだあの子だけは違ってたような気がする。それにしても…)
「ふっ…この世界の勇者と魔王だというのに、寝てると普通の女の子だ…」
僕は色々と考えながら二人の寝顔を見て少し笑って、そう声を漏らした。
「んっ…んー…悠真様?」
「ん?悠真起きたのか?」
二人は僕の小声に反応し目を覚ます。
「あっ…起こした?」
僕は小声でそう言う。
「いえ…」
「大丈夫だ!」
二人はむくりと起きると目をこすりながらそう言った。
「二人ともありがとう。お陰ですっかり良くなったよ」
僕は寝起きの二人に微笑みながらお礼を言った。
「そうですか…良かったです」
僕の言葉にユリーシャはホッとした表情でそう言った。
「ほんとに…良かった」
イリアルも安心したように言う。
「心配かけてごめんね?僕もこの通りだし、二人とも…その…もう服着てもいいんじゃない?」
(見慣れているにしろ、そのままだと目のやり場に困る…)
僕は困った表情で頭を掻く。
「あっ…えっ…すぐ服着ます!ほら、イリアルも!」
顔を赤らめながらユリーシャは言う。
「いや…私は別にこのままでも構わないぞ?」
「ダメ!はい!ほらっ、これとこれ持って…悠真様は後ろ向いてて下さい!」
「ふっくくく…うん…」
「何笑ってるんですか!?」
「悠真よ…頭を打っておかしくなったか?」
「いや…おかしくはなってないよ…ただ…くくっ…」
「もう…悠真様!」
「分かってる…後ろ向いてればいいんだよね?これでいい?」
僕は二人に背を向け目を瞑る。
(何があるか分からないこんな場所なのに…なんでこんなにも二人といると和むのだろう…)
《前から思ってたけど…悠真って…変態なのか?》
「違うよ!」
アルンのいきなりの質問に僕は大声をだす。
「どうかされましたか?」
「どうかしたか?」
大声を出した僕に、二人はビックリした声で言う。
「いや…何でもないよ?」
僕は二人に背を向けたままそう言い返す。
「そうですか?」
「それならいいが…」
(ふぅー…全く、いきなり何言うんだよ!)
《えっ?違った?》
アルンは笑いながら話しかけてくる。
(違う!)
《そうか?いや…女の子と裸で寝てたりしてたからそうなのかなと…》
(そんなんじゃないよ……裸なのは治癒魔法をかける条件みたいな物で意図して僕が望んでるわけじゃない!てか、アルンこのこと知らなかったの?)
《いや?知ってるよ?》
(知ってるなら何でそんなこと言うんだよ!)
《いやー和ませようと…》
(和ませようとって、そんな和ませ方あるか!)
《ははははっ》
(全く…て言うか、ここに来るまでと着いてからも全然話しかけてこなかったけど、一体何してたの?)
《あー…話しかけはしていたんだけど、悠真に声が届かなくなっていてな…》
(魔法かなにか?)
《いや…何かは分からない》
(でも…なんで今は話せるの?)
《んー…それは僕にも分からないんだ…》
(そうなんだ…分かった)
《それより悠真…この先は気を付けろ?この先の洞窟はなんか嫌な気配がする》
(分かった…警告ありがとう)
《うん…》
「悠真様、もういいですよ!」
「あっ…うん」
ユリーシャの言葉に僕はアルンとの会話を止め二人の方を振り向いた。
「じゃあ、聞きたいことが何個かあるけど…僕が治癒されていた間の時間を挽回しないといけないからここからは話ながら奥に進んでいってもいいかな?見つかるといけないからなるべく小さく話していこうと思うんだけどいいかな?」
(コクリ)
二人は頷き僕を見る。
「じゃあ再出発!」
僕らは時間ロスを取り戻すため、小屋をでて細心の注意を配り話ながらの奥に進むことにした。
「えっと…まずこの小屋は?」
小屋の外に出て僕はそう質問する。
「この小屋は、調査をする際に調査隊が泊まる小屋だと思います。昔、お母様がいくつか小屋を建てたとおっしゃっていたので」
僕の質問に対しユリーシャが静かに答える。
「そうなんだ…小屋に来たときは気配がなかったって言っていたけど治癒してる間も?」
僕はもう一つ気になっていた質問を二人にする。
「気配も何も…悠真を治癒しているときは誰も入って来れないように、これらを発動させていたからな…」
そう言うとイリアルは懐からカードを取り出し僕に見せてそう言う。
「それは?」
僕は首を傾げながらそう言う。
首を傾げた僕の目の前にだされたカードは黒と白にわかれているなんともシンプルで不思議なカードだった。
最後まで読んで頂きありがとうございます!




