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意外な弱点

遅くなりました!

「悠真様、疲れていませんか?」


「うん!大丈夫」


僕はユリーシャのグリフィンに揺られながら言う。


「悠真、お前は病み上がりだからあまり無理はするんじゃないぞ?」


僕の横にドラゴンを寄せながらイリアルはそう言った。


「心配ありがとう!大丈夫だよ!」


僕がそう言うとイリアルはコクリと頷きまた前方に戻る。


グリフィンやドラゴンの扱いに慣れていない僕は一人で乗ることが出来ないため行きはユリーシャのグリフィンに乗せて貰うことになった。


そんな僕らは今、イリアルとユリーシャのお母さんであるリークさんが調査していた場所であり通信が途絶えた場所でもある洞窟に向かっている。


「悠真様…無理だけはしないで下さいね?約束で

すよ?」


「うん、分かってる…大丈夫だから…ね?」


「はい…」


病み上がりの僕を心配した顔で気遣いながらユリーシャが言う。


(まぁ…心配するなって言う方が無理だよね…僕はつい最近まで魔法暴走を起こして眠っていたし、昨日は特訓で今日の朝までまともに動けなかった体で今リークさんの所に向かってるのだから…でも…この世界に来てからイリアルとユリーシャには世話をかけっぱなしになってる、これでチャラにはならないことは分かってるけど少しでも二人の役に立たなくちゃ!)


「悠真様…着きましたよ。この下です」


僕が色々と考えているとユリーシャが後ろから指を指しそう言ってきた。


「ここ…なの?」


僕はユリーシャの指先を見て驚いた。


指を指した先には大きな穴があいていて全く穴の先見えない。


「じゃあゆっくり下降するぞ!」


「はい!」


「分かった!」


イリアルの指示に僕とユリーシャは返事をして、僕らは穴へと入っていった。


「凄い…この穴、何処まで下に続いてるんだ?」


僕は小声で話す。


「分かりません…私もイリアルもここに来たのは初めてなので…」


ユリーシャも緊張ぎみに小声で僕に言った。


(ドスン)


下降しだしどのくらい時間が経っただろうか、ようやくグリフィンとドラゴンの足が地面についた。


僕らはグリフィンとドラゴンから下りグリフィンたちにはそこで待って貰い、ランプに灯りを点けて洞窟の先に向かう。


洞窟の中はかなり寒く、岩のすき間からは水がしたたれ落ち不気味で暗い世界が続いていた。


「お母様…こんな所で調査をしていらしたんですね?」


「そうみたいだな…流石母様だ!」


「二人とも怖いのは分かるけど…そんなにくっつかれると歩きにくい…」


僕の腕にしっかりと掴まりそう言う二人に僕は苦笑してそう言った。


「バッ馬鹿…決して怖いわけではないぞ!私は悠真が迷子にならないように、捕まえているだけだにすぎん!」


イリアルは小声で震えながら焦ったように笑いそう答える。


「悠真様…すみません、私は正直怖いので…ご迷惑でなければ悠真様の腕に掴まっていてもいいですか?」


一方のユリーシャはプルプルと震える手で僕の腕をギュッと掴んだ。


「全く…イリアル、嘘ついても震えてるからすぐに分かるよ?それと、ユリーシャ…迷惑じゃないから大丈夫だよ?僕の腕で怖さが少しでも補えるんだったら掴まっていてもいいよ?」


イリアルにはヤレヤレといった口調で、ユリーシャには優しい口調で僕は言う。


「う…うー…私は…怖いわけでは…」


イリアルは下を向きながらそう言う。


「じゃあ一人で歩けるよね?こっからは道が狭くなってるから並んで歩くにも二人が限界みたいだ…僕らが前に行くからイリアルはもう一つのランプを持って後ろからついてきて貰ってもいいかな?」


僕はランプで前を照らしながらイリアルに言う。


「えっ?いや…その…」


僕の言うことに、イリアルは焦ったように言葉を詰まらせる。


「だって…怖くないんでしょ?」


僕はそういってイリアルを見る。


「こっ…怖い」


イリアルはボソリと言う。


「ん?」


僕はイリアルに耳を傾ける。


「私も怖いからせめて裾を握らせろ!」


イリアルは顔を赤くしながら今度はハッキリとそう言う。


「はぁ…全く…ユリーシャみたいに素直に言えばいいのに…いいよ?そのかわり気を付けてね?本当に狭いから…」 


僕はため息をつきながらイリアルに言った。


「…これでも私は魔王なんだ…魔王が暗闇を怖がってはメンツがたたんだろ…」


イリアルは僕の裾を握りしめそう口にする。


「イリアル…誰だって弱点や弱みはあるんだよ…」


僕は優しい口調でイリアルに言った。


「…笑わないのか?」


イリアルは小声で囁く。


「弱点があるって言うことは恥じることじゃない…だから僕は決して…笑ったりしないよ!」


「ありがとう!」


僕は微笑みながらそう言う僕にイリアルは裾にキュッと力を入れてお礼を言うのだった。


そうして、僕らは洞窟のさらなる先に向かうのだった。

最後まで読んで下さりありがとうございます!

最近投稿が遅くなりがちですが、読んで下さっている読者の皆様のためにも頑張ってやっていくのでこれからも僕モテよろしくお願いします!

感想や誤字脱字もあったら指摘の程よろしくお願いします!

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