優しい温もり
よろしくお願いします!
朝食を終えた僕は皆を引き止めリビングに向かい皆を前にウェルスから聞いた話を包み隠さず正直に全て言った。
全てを話した僕は皆の顔を見るのが怖くなり下を向き目を瞑る。
「だからなんだ?悠真は悠真だろ?」
「そうですよ!悠真様は悠真様なんです。昔がどうこうじゃなく今がどうかじゃないかな?」
「私が好きな悠真(様)に変わりない(変わりありません)!もし、悠真(様)を悪く言う奴(人)がいたら私はそいつ(その人)を許さない(許しません)!」
その力強く放たれた言葉に僕は目を開け前を見る。
目の前には優しい微笑みをしたユリーシャとキリッと力強い目をしたイリアルが僕の目の前に立、僕を見つめていた。
(ドクン)
僕の心臓は激しく脈打ち、目からはボロボロと涙が出ていた。
「イリアル…ユリーシャ…」
僕は二人を見て思いっきり抱きしめた。
「まったく朝から見せつけないで下さい!それと主は主…私の使えるおかたですよ?」
アルが言う。
「アル…」
「悠さんを悪く言う人は僕らも許しません!」
シャルが言いその言葉にキルとハクアは頷く。
「シャル…キル…ハクア…」
「無論、私たちもだ!」
エルグが言いアースとエリも頷く。
「エルグ…アース…エリまで…」
「貴方が泣くとアルも悲しむからよ!私も悲しいしね!」
エリは顔を赤らめながらツンとした言葉でそう言った。
「私たちも同意権ですよ!」
ルルーシャが言いララルとリリアが頷く。
「ルルーシュ…ララル…リリア…」
気が付くと僕の前には皆が立っていて微笑みながら優しく僕を見つめていた。
(ドクン)
また強く心臓が脈打つ。
正直…皆にこの話をするのは怖かった。
皆が僕を怖がり離れていくんじゃないかって思ったからだ。正直、何も言わなければ皆いつも通り接してくれるとも考えた…まぁあの暴走を見られているからそうもいかないと思ったけど…。でも、もう逃げないって決めたから…皆に嫌われてもいいから皆に真実を知って欲しいと思って決意して話した。
結果、皆は話を聞いてもなお、僕を受け止めてくれた。
「こんな、僕だよ?一度皆を傷つけているんだよ?それでも皆は僕を許して受け入れてくれるの?僕に協力してくれるの?」
僕は涙ながらに皆に言う。
「もちろん!」
皆は笑顔で頷いた。
「あっ…ありがとう!」
僕は泣きながら笑い皆に言う。
「悠真…泣くか笑うかどっちかにしろ!」
「まぁ…良いじゃないの!多分、悠真様の緊張が切れたんだと思いますし…悩んだのだと思います。悠真様は顔に出さないお方なので朝食中はその事ばかり考えていたんじゃないかと思います。人と違う自分がいる、それはとても怖いものだと私とイリアルが一番分かっているじゃないですか!」
「そんなことくらい分かってるよ!」
「ふふっ…」
イリアルとユリーシャの会話に思わず僕は大笑いしてしまった。
「ふふっ…ふはははは…」
そんな僕を見て皆は顔を見合わせ笑う。
(〈君は愛されてるね!〉)
アルンが言った言葉が脳裏を過ぎる。
(そっか…僕、ここに来て皆に出会って知らずうちに皆から愛を貰っていたんだ…)
「まだ出会って半年くらいしかたっていないのにな…こんな温かい気持は初めてだ」
僕の中では優しい温もりが包みこんでいて、僕はボソリとそう言う。
〈本当に大したもんだよ悠真…起きてたった一日で精神が昔以上に高まってる…まったく、悠真は恵まれているよ。この子達に出会った事も愛して貰っている事も悠真…後は身体を鍛えればあの暴走も起きないよ!〉
アルンは呆れたような嬉しいようなそんな複雑な声で僕に言う。
(そうだね!)
僕は微笑みながら胸に手を当てる。
《そんな幸福あっていいわけない…》
(ドクン!)
〈誰だ!〉
アルンがいきなり叫んだものだから僕はビクリとする。
(アルン?どうしたの?)
〈いや…なんか嫌な気配がして……っと思ったけど僕の勘違いだったみたい!〉
アルンは少し笑いながらそう言う。
そんなアルンの言葉に僕は首を傾げた。
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ドラゴン(ランクルス)が眠る洞窟。
《もう少し…後数年でまた目覚める…もう十年か…まぁせいぜい首を洗って待ってるといい…今度こいつ(ランクルス)が目覚めるとき全ての幸せを不幸にしてやる…くっくっくっ…ふはははは!》
「ん?なんだ?」
「リーク様?どうかされましたか?」
「いや…何でもない」
(気の…せいか?)
リークが作業に戻ったときドラゴンの目がほんの少しだけ動いたことにその時誰もリークでさえその事に気が付きはしなかった。
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