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ドキドキな朝

遅くなりました!

最近なかなか忙しく、投稿が遅くなっていますがご了承下さい。

それでは、毎度ながらではありますが最後まで呼んで頂ければ幸いです!

「うっ…うーん」


激しい頭痛と共に僕はゆっくりと目をあけた。


「ここは…」


(あっ…そうか…僕エリから蹴りをくらって気絶したんだったな…)


僕はそう思いながら起き上がろうとする。


「んっ?」


起き上がろうと力を入れるが体が動かない。


「またこのパターンか…。イリアル…ユリーシャ…」


僕は静かにそう言いながら両隣を見る。


「なっ…なんで!?」


両隣を見た僕は驚きのあまり思わず大声をあげた。


「んっうーん…主…。どうしたんですか?」


「うっー…んっー。大きい声を出してどうさたのじゃ、悠真殿…?」


そうやって起き上がったのはアースとアルだった。


「なっ…なんでアースとアルが僕の隣に寝てるの?」


僕は予想だにしてなかった状況下に慌てながら二人にそう言う。


「うーと…お休みなさい。」


頭をコクコクさせながらアルがそう言った。


「いや…ちょっと…アル?アルさーん?一体どうなってるんだ?アース…これはどういうことなのか説明してくれるかな?」


僕はアースの方を振り向きながら言う。


「スースー」


アースは吐息をたてながらスヤスヤと眠っていた。


「ちょっと…二人とも起きてよー!」


僕は天井を見ながら大声でそう叫んだ。


(ガチャッ)


「悠真!どうかしたかー!」


「悠真様?どうかされましたか?」


そう言って部屋に入ってきたのはイリアルとユリーシャだった。


「イリアル!?ユリーシャ!?」


僕は身動きが取れない状態で驚きながらイリアルとユリーシャを見た。


「ほほーう。」


「これは、どういうことですか?」


狂気じみた目で僕を見ながらイリアルとユリーシャは静かにそう言う。


「イリアル?ユリーシャ?目が…目が怖いよ?」


イリアルとユリーシャの目を見ながら僕はダラダラと汗を掻く。


「お楽しみの所だったか?」


「ゆーうーまーさーまー!」


「ごっ…誤解だ!僕もなんでこんな状況になってるのか分からないんだよ!」


「問答無用です!」


ユリーシャが剣を取り出して切りつけに来る。

僕は咄嗟に目を瞑った。


(ガキン!)


剣と剣が鈍く合わさる音がする。


その音を聞き僕はゆっくりと目を開けた。


「ユリーシャ様…主を殺すつもりですか?」


僕の目の前には、ユリーシャの剣を受け止めたアルがそう言っている姿があった。


「アル!」


「主!お怪我はありませんか?」


アルはユリーシャの剣を受け止めながら僕を見てそう言う。


「アールー!貴方、主人である私にたてつくきなの?」


いつもは温厚なユリーシャがかなりの剣幕でアルを見る。


「ユリーシャ様!今、この家の主は悠真さんです!それに私は悠真さんと忠誠を誓ったのです。私の中では、悠真さんとユリーシャ様は同等なのです!今の状況を踏まえるとユリーシャ様よりか悠真さんの方が上になるのですよ?」


「うっ…」


アルは真剣な顔をしてユリーシャに言い、その言葉に少しユリーシャがしりぞんだ。


「ユリーシャ退け!」


後からイリアルがそう言いユリーシャは横に避ける。


「来れでも食らえ!」


そう言いながらイリアルが魔法を放った。


僕とアルはギリギリで避ける。


「危ないなイリアル、あんまり魔法を使ったらまた魔法暴走を…」


僕はイリアルに言う。


「問題ない…この程度の魔法では魔法暴走はおきないから。さて、悠真、言い残したことはないか?」


イリアルはそう言いながら僕を見る。


「ちょっ…ちょっと。」


「問答無用!」


イリアルはそう言いながら僕に手を向けて二度目の魔法を放つ。


(やばい!これは…避けれない。)


僕は死を覚悟して目を瞑る。


(ん?い…痛くない?)


一向に痛みが来ないのに不思議に思い閉じた目を開ける。


「悠真殿!大丈夫か?」


僕の目の前にはアースが光魔法で防御しながら僕に向かってそう言った姿だった。


「アース!邪魔をするな!」


イリアルは怖い顔をしながらアースにそう言う。


「グランデル様!さすがに生身の人間にその魔法は無いと思いますぞ!それに今、悠真殿に死なれたら困るのですじゃ!」


アースはそう言いながら イリアルを見る。


「ほーう…アースよ…お前が困る理由を聞かせてくれるか?」


イリアルはアースを睨みながらそう言う。


「ちょっ…イリアル、ユリーシャ、アル、アース、ストープ!この屋敷でのルールを忘れた?僕いったよね?皆に迷惑をかけず、協力し合って仲良く生活していくことって!ルールを破る人とは今後口は聞かないことにするよ?」


僕は大声で四人に向けてそう言った。


「うっ!」


僕の話を聞いたとたん四人は引きつった顔になり渋々と殺気をおさめ床に座る。


「申し訳ございません、主!」


「悠真殿、許してくれ」


アルとアースは片膝を立て僕に頭を下げる。


「悠真が悪いんだろ…」


「そうですよ!私と言う存在がいるのに…」


イリアルとユリーシャは不満そうではあるがふてくされた顔で僕に言う。


「はぁー。イリアル?ユリーシャ?まずは落ち着いて、僕の話をきちんと聞いてくれるかな?」


僕はため息をつきながらイリアルとユリーシャにそう言う。


「分かった。聞こう」


「分かりました。悠真様のお話お聞かせ下さい。」


イリアルとユリーシャはそう言うと床に座った。


「うん。二人ともありがとう。えーとだね?正直な話、僕もなんでアルとアースが隣に眠っていたのかは分からないんだよ?目が覚めたら隣にアルとアースがいて僕も混乱してたところにイリアルとユリーシャが来てバトルが勃発したからね…僕の話しはこれだけ。さて、後は、アルとアースに話して貰おうかな?」


僕はそう言ってアルとアースの方を見た。


「あははは…悠真殿の様子を少し伺おうと思って部屋に行ったのじゃが…途中で同じ境遇のアルと会って二人で行くことにしたのじゃ。」


「主の部屋について部屋に入ると、主があまりにも可愛らしくスヤスヤと眠っていたもので、それを見ていたら私たちも眠くなりまして。ウトウトと眠ってしまったのです。」


二人は苦笑いをしながら僕に言う。


「なんでそこで寝ちゃうんだよ!」


僕は二人にツッコミを入れる。


「あははは。すみません」


二人はタラリと汗をかきながらそう言う。


「まぁ…そう言うことだそうだよ?」


僕は頭を掻きながらイリアルとユリーシャにそう言った。


「事情は分かりました。じゃあアル…後でお話しましょうか?」


ユリーシャは笑みをこぼしながらアルに言う。


「ユリーシャ様?顔は笑ってますが、目が…目が怖いですよ?」


ユリーシャの不気味な笑顔を見ながらアルは言う。


「そう?そんな事無いわよ?ところで、お話聞いてくれるのかしら?」


ユリーシャはそう言いながらアルの肩に手を置いた。


「はっ…はい」


ユリーシャから方を触られた瞬間アルは体をビクリとさせ俯きながらそう言った。


「アース…お前も後で私と話をしよう。」


イリアルは(キッ)とした表情でアースを見た。


「グランデル様…顔が怖いですじゃ…」


尻込みをしながらアースは言う。


「アース…分かったのか?分からなかったのか?」


イリアルは顔色を変えずにアースに言う。


「はっはい!」


アースはビシッと背筋を伸ばしてイリアルに言った。


「うむ!宜しい。あーそう言えばアースよ、ララルが探していたぞ?朝食を作る時間じゃないのか?」


イリアルは元の顔に戻りアースに言う。


「あっ…そうだった!では、悠真殿また朝食時にお会いしましょう!」


アースは慌てたようにそう言うと部屋を後にした。


「アル?そう言えばここに来る途中、エリが貴方を探していましたよ?」


ユリーシャもいつもの優しい顔になりアルに言う。


(女心は分からないな?さっきまで争ってたのに…)


僕はそう思いながら様子を伺う。


「やばい!では、私も失礼します。主、また朝食時に」


アルも慌てたようにそう言うと部屋を後にした。


「ふぅー」


僕は一騒動を乗り切り深いため息をしながらベッドに腰掛けた。


(ドスン)


「ぬおっ!」


僕がベッドに腰掛けた瞬間、イリアルとユリーシャが僕に飛びかかってきて僕をベッドに押し倒した。


「ちょっ…二人ともどうしたの?」


僕は状況が全く読み取れず慌てたように二人にそう言った。


「…してください。」


「…しろ。」


二人はボソリと小声で何かを囁く。


「ん?」


僕はその言葉が聞き取れず首を傾げながらそう言う。


「ですから、私を怒らせた罰として…キッ…キスをしてください!」


「私を怒らせた罰だキスをしろ!」


僕の体の半分ずつに乗りながら二人は同時にそう言うと顔を近づけて来る。


(ペチッペチッ)


僕は近づいてくる顔にデコピンを食らわせた。


「痛いです。」


「痛っ」


二人はデコを抑えながら涙目で僕を見る。


「はぁ…二人同時はどう考えても無理だと思うよ?」


僕は上半身を起こしてため息をつき二人にそう言った。


「うー…確かにそうですよね…ってキスはして良いのですか?」


「うー…確かにそうだな…ってキスはして良いのか?」


二人は驚いたような顔で同時にそう言うと僕を見た。


「まぁ…怒らせたのは申し訳ないから、そのくらいだったら…しても…いい。」


僕は手で顔を隠しながら二人にそう言った。


「…」


僕の予想だにしていなかった言葉に二人は呆然としている。


「イリアル?ユリーシャ?その…キス…するの?しないの?」


僕は顔を隠した状態で二人に聞く。


「します!」


「する!」


二人は僕の言葉にハッと我に返りそう言う。


「じゃあ…どっちからするのかジャンケンで順番決めてくれないか?」


僕がそう言うと二人は(コクリ)と頷きジャンケンをする。


「ジャンケン、ポン!」


「よし!私からだな!」


ジャンケンに勝ったのはイリアルだった。


「じゃあイリアル…いくよ?」


「あっ…あぁ」


イリアルは顔を赤めながら目を瞑った。


「あー…よし」


僕は深呼吸をしてイリアルの頭に手を回しゆっくりと口を近づけキスをする。


「んっ…」


イリアルの口から声が漏れる。


「ふー…これでいい?」


僕は唇を離してイリアルに聞く。


「まだ…足りない。」


イリアルはそう言うとまた自分の唇を僕の唇に重ねた。


「んっ…んっ。はぁはぁ…」


僕の耳にはチュッチュッと言う唇が合わさる音とイリアルの吐息しか聞こえず目を開けると目の前には顔を真っ赤にしながらイリアルが僕の唇を求める姿があった。


「そっ…そこまで!」


そう言いながらユリーシャが僕とイリアルの顔を引き離す。


「イリアル!あんまりやりすぎです!」


ユリーシャは怒りながらイリアルに言う。


「はぁはぁ…気持ち良かったぞ。」


イリアルは息を整えながら虚ろな目で僕を見てそう言った。


「あっ…うん…」


僕はその姿を見て少し胸がドキッとなった。


「悠真様ー。次は私とですよ?」


そう言いながらユリーシャが僕に近づいてくる。


「あっ…うん」


僕はそう言って、イリアル同様に頭の後に手を回しゆっくりと口を近づけキスをした。


「んっ!」


ユリーシャもイリアル同様に声を漏らす。


「どう…かな?」


僕は唇を離してユリーシャに聞く。


「さっきのイリアル見たいなキスをして下さい。」


ユリーシャはそう言いながら両手で僕の頬に触れ目を瞑りながら自分の唇を近づけてきた。


「んっ…んぁっ!んくっ…はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…」


ユリーシャは声を漏らしながらチュッチュッと僕の唇に自分の唇を何度も重ねる。


「そこまでだ!」


そう言いながらイリアルは僕とユリーシャの顔を引き離した。


「はぁはぁはぁ。良かったです。」


ユリーシャは息を切らせながら顔を真っ赤にし、イリアルと同様に虚ろな目をしながら僕に言った。


僕の心臓はまたもや(ドキン)と鼓動を打った。


「ゴホン!これでいいよね?」


僕は咳払いをして二人に言う。


「はい!」


「うむ!」


二人は満面の笑顔でそう言いながら僕を見た。


(ポンッ)


僕はその笑顔を見たとたん無意識に微笑みながら二人の頭に手を置いた。


「えっ?」 


僕の行動に二人は少し戸惑ったようにそう言った。


「ん?あっ…ごめん!いやだった?」


僕は慌てて、二人の頭から手を離してそう言う。


「いえ…」


「嫌じゃない!」


二人は息を合わせたように交互にそう言うと上目遣いで僕を見つめた。


「そう?それなら良いけど」


僕は照れ臭くなり右手で頭を掻きながら顔を背けてそう言った。


「皆さん、朝食が出来ました。下りてきて下さい!」


一階からララルの声が聞こえる。


「えーと…ご飯…行こうか!」


僕はそう言いながら部屋を後にしようとする。


「待って下さい。悠真様」


「待てっ悠真」


二人は同時にそう言い、僕は後ろを振り向く。


(チュッ)


僕が振り向いた瞬間二人が同時に僕のホッペにキスをした。


「へっ?」


僕は突然のことに、呆然とその場に立ち尽くした。


「悠真様ー行きますよ!」


「悠真ー早くしろ!」


いつの間にか二人は僕の前にいて僕を振り返りながら笑顔でそう言った。


「ふっ…あっあぁ」


僕は二人のその姿をクスリと笑いながら二人の元に駆け寄る。


朝からドタバタ騒動があっりはしたが、こうして僕らの屋敷生活の2日目が幕を開けた。

最後まで読んで下さりありがとうございます。

今後も投稿が遅れるかもしれないですが待って下さっている読者の方のために頑張って書いていくので今後もよろしくお願いします。

では、また次の話で!

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