僕の話とハーレム生活の幕開け!
遅くなりました。
高熱により寝込んでおりまして生死をさ迷っていた次第で…投稿が今になりました。
素人作品ですが、最後まで読んで下されば幸いです。
乾杯をおこなってからは皆それぞれ話をしながら食事を楽しむ。
「食事っていつもこうなの?」
僕は隣に座ったイリアルに小声で聞いた。
「まぁな。使用人とて一つの命で大事な家族だからな!食事を皆で囲むのは当たり前だ。まぁ、この世界での話だけどな!」
イリアルは笑顔でそう言いながら僕に話す。
「そっか…」
僕は少し顔を下に向けそう言った。
(こんなににぎやかな食事があったんだな…。向こうの世界ではいつも一人でコンビニ弁当が多かったな…)
「どうかしたか?悠真。」
僕が下を向きあの世界のことを思い出しているとイリアルが心配そうに僕の顔を覗き込んだ。
「あー…大丈夫だよ?あっ…そう言えば、あの風呂ってキルとハクアが造ったの?」
僕は慌てて顔を上げ、キルとハクアに会った時に聞こうと思っていた事を思い出し二人に聞く。
「ん?そうですよ?私とキルで造りましたけど…もしかして、何か不具合でもありましたか?」
ハクアは慌てたように前のめりになりながら僕に言う。
「いや…そうじゃないんよ?凄いお風呂でビックリしたから…」
僕は驚きながらそう言った。
「はぁ…そうでしたか…」
ハクアは胸を撫で下ろしたように息を吐きホッとした表情で僕にそう言った。
「でも、殆どは元のお風呂を再利用して壊れているところを修復したんだ!」
キルがご飯を頬張りながらそう言う。
「キル!はしたないぞ!」
それを見ていたエルグがキルを床に正座させその場で説教が始まった。
「うー…隊長は厳しすぎますよ…」
説教を終えたキルがそう言い目に涙を浮かべながら自分の席に再度座る。
「ははははは…!」
僕はあまりの可笑しさに思わず笑ってしまった。
「ふふっ…ははははは!」
僕の笑いにつられるように皆が笑い出した。
まぁエリだけは相変わらず、僕に冷たい視線を送っていたけど…。
(カランカラン!)
「旨かったー!」
僕はお腹を叩きながらそう言う。
「それは良かったです!」
ララルは微笑みながら僕に言った。
「ふー。本当に美味しかった!」
「うむ、何時もながら見事な腕前だった。」
イリアルとユリーシャもララルとアースを見ながらそう言った。
「ユリーシャ様…お褒めにあずかり光栄です。」
「グランデル様…有難き光栄なのじゃ!」
二人はそう言うと頭を深く下げお辞儀した。
そんな二人を見てイリアルとユリーシャは暖かな微笑みで頷いていた。
「さて、食事も終わったし、悠真…さっき言っていた話を始めてくれるか?」
イリアルは僕を見てそう言う。
「そうでしたね?お願いします…悠真様。」
ユリーシャもそう言い僕を見た。
二人の言葉にイリアル親衛隊とユリーシャ信者の皆が僕に顔を向ける。
「じゃあ話を始めるよ?まずは共同生活をおこなう際のルールと部屋決めの話からするけど良いかな?」
僕は皆の顔を見て言う。
(コクン)
皆は頭を縦に振る。
「共同生活をする際のルールだけど、僕が勝手に決めるのもどうかと思ったから、皆に提案なんだけど…皆に迷惑をかけず、協力し合って仲良く生活していくこと。このルールどうかな?」
僕は皆の顔を見ながらそう言う。
「ふふっ…悠真様らしいですわね!私は良いと思いますよ?そのルール。」
ユリーシャは少しだけ笑うと頷きながらそう言った。
「ははっ…まぁ、確かにな。私もそのルール良いと思うぞ?」
イリアルもユリーシャ同様少しだけ笑ってそう言う。
「私たち信者も何の意義もありません!」
ルルーシュがそう言い、ユリーシャ信者は皆頷きながら僕を見て深く頭を下げた。
「私たち親衛隊も右に同じです!」
エルグが頭を下げるとそれに合わせて親衛隊の皆も頭を下げる。
「えっ?あっ…ありがとう。」
頭を下げる信者と親衛隊を見て僕は咄嗟に頭を下げてそう言った。
「ははっ。悠真は頭を下げずに堂々としていれば良いんだよ。」
「そうですよ?悠真様はこの屋敷の主なのですから!」
イリアルとユリーシャは僕に近寄ってきて(ポンッ)と背中に手を置いた。
「あっ!違う違う…前後になっちゃうけど部屋決めは後に回して僕の話を先に聞いて貰わないと行けないね。」
僕はイリアルとユリーシャの言葉に(ハッ)となり慌てて頭を上げ皆にそう言った。
「…。」
僕の言葉に皆は無言のまま首を傾げた。
「違うと言いますと?」
ユリーシャが僕の顔を見ながらそう言う。
それに合わせるように皆も僕を見た。
「えーと…今から話すことは自分勝手な僕のわがままなんだけど聞いてくれるかな?」
僕は真剣な瞳で皆を見る。
(コクリ)
エリ以外の皆も真剣な顔で僕の話を聞く姿勢を取る。
僕は一旦顔を俯かせ、深呼吸をして皆を見て話し出す。
「僕は正直に言うと、主従関係は好きじゃないんだ…。どっちかというと友達みたいな家族の様な関係が好きで、皆ともそうなれたらなって思ってる。いきなりじゃなくて言いし無理にとも言わない。僕を知った上でそう言う関係に相応しいと思ってからでも構わないんだ。どう…だろうか…?」
僕は真っ直ぐ皆の目を見て話をする。
「悠真様がそう言われるのでしたら私はかまいませんよ?」
最初に口を開いたのはアルだった。
アルは僕を見て頷きながらそう話す。
「わしも構わない!てか、さっき言われてからずっとラフなしゃべり方をしておるつもりじゃからな!」
アルの後に続くように微笑みながらアースが言う。
「まったく…私も悠真様が望むのであれば友だちでも家族でも望むように接しますよ?」
ララルも胸に手を置き笑いながら僕に言う。
「アル…ララル…アース…君らはそう言ってくれると思ってたありがとう。」
僕は三人に頭を下げ言う。
「ちょっと待て!アース…お前、悠真とキッチンで何を話したんだ?なぜ、そんなに親密な関係になっているのだ?」
「アル!ララル!貴方たちもよ!」
僕らを見てイリアルとユリーシャが(ジトーッ)と見つめてきた。
「この変態がアルに何吹き込んだの!」
二人と同時にエリが僕に突っかかってきた。
イリアルとユリーシャとエリはじりじりと僕らに近づいて来る。
「ちょっ…ちょっと待って下さいなのじゃ!グランデル様…あの時グランデル様は話をして良いと言われたじゃないですか…」
アースが戸惑い後ずさりしながらそう言う。
「ユリーシャ様…顔が怖いですよ?」
アルとララルも後ずさりしながら苦笑しユリーシャに言っている。
「エリ…話せば分かる!」
僕もアルたち同様後ずさりしながらそう言う。
僕、アル、ララル、アースはじりじりと壁際に誘導させられイリアル、ユリーシャ、エリに囲まれた。
「どう言うことか説明しなさい!」
イリアルたちは怒った顔でそう言った。
まぁここまで追い込められたら僕たちの選択は一つしか無い。
「はっ…はい。」
僕らはそう言って忠誠を誓った話をする。
「なっなにー!お前たち私の悠真にあの儀式をしたのか?」
「悠真様は何を考えているんですか!」
イリアル、ユリーシャは息を切らせながら僕らを見る。
「この…」
イリアルとユリーシャの後ろではプルプルと体を震わせながらエリが立っている。
「エッエリ…」
そんな姿のエリをみた僕は額に汗をかきながらしどろもどろする。
「この変態…死ねー!」
しどろもどろする僕をめがけてエリはそう言いながら顔面に見事な蹴りを浴びせた。
(く…くそ!避けられない…てか、僕一回死んでんだけどな…ははは。)
(ごふっ!)
エリの蹴りは僕の顔面に見事にクリーンヒットし、僕はその場に倒れて気を失った。
そうして僕のハーレム生活の一日が終わり僕の波瀾万丈なハーレム生活の幕開けとなった…ってなんか違わないかー!
最後まで読んで頂きありがとうございます。
そして、こんな素人丸出し作品を待って読んで下さっている読者の皆様、本当に遅くなりすみませんでした。
これからも投稿が遅くなる時があると思いますがよろしくお願いしませす。