スパゲッティーマンプロジェクト
日本農業発展復興会議(Japanese Agriculture Meeting of Deberop And Revival)、通称ジャムダーで一人の若者にある装備が与えられることとなった。
彼の名前は、岩崎カケル。農家の出ではないが、人一倍正義感が強く警察官を所望していた。しかし、少し馬鹿であったため試験に落第した。
「くそ!俺に何が足らなかったと言うんだ。」カケルはイラついていた。職に就くことが叶わずこれからどうすれば良いのかと。
「カケルさん。ちょっと良いですか?」何処からか女性の声が聞こえる。
「ん!どうした?姿が見えない。」
「カケルさん。」
「うわっ!」いつの間にかカケルの肩に手が置かれていた。気持ち悪いことこの上ない。
「ごめんなさいね。カケル君。」
「お前は水無瀬?」水無瀬朱音…カケルの同級生で高校まで一緒であった。
「お前、今どうしてるんだ?」
「農業関係の法人で働いているの。カケル君。ちょっと手伝ってほしいことがあるの。」
「あぁ。朱音の頼みなら何でも聞いてやるぜ。」カケルは急激に元気を取り戻した。
「実は、うちの理事長がカケル君を欲しがっているの。」
「何っ!俺を欲しがっているのか?警察落ちた俺を?」
「ちょっと来てほしい。」
「分かった。今から向かうぜ。」
独立行政法人日本農業発展復興会議…農林水産省が設立した法人である。TPPで落ち込んだ農業をより活性化すべく立ち上げられた法人である。個人経営ではアメリカを始めとした諸外国に太刀打ちできない。その為、国立の農業企業を作り日本の農業を復興させようとしている。
「岩崎カケル君だね?実はお願いしたいことがあるのだが。」理事長の小宮達彦が話しかけた。
「小宮理事長。何故、俺なんですか?」
「君は正義感に溢れ、大学では剣道部と空手部を兼部していたようじゃないか。適任だと思ってな。」
「ええ、誰から聞いたんすか?そんなこと。」
「輝夜からね。」
「輝夜が!どういう関係なんですか?」
「俺の息子や。」
「えっ!輝夜が理事長の息子だったんですか!」
「あぁ。彼には野菜の力で強化されるスーツを渡した。そして君にはスパゲッティーの力で強化されるスーツを渡そう。」