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スパゲッティーマン  作者: スパゲッティーマン制作会議
芹沢綾乃の暴走
1/4

一章 赤熱戦士ナポリタン参上!

ツイキャスの話から作り上げました。お楽しみください。

名保里(なぽり)廻都(かいと)…これが俺の名前だ。

生まれたときからその名字でからかわれていた。

しかしながらこの名字はエリートの名字なのだ。

江戸時代は名主を務めていて、もっと昔になると里長と保長も務めていたらしい。


それを取って名保里という名字だということにしているが、実際は分からない。

それにしても、近頃の刈田狼藉は酷い、せっかく育った稲や小麦が、刈り取られてしまうことが増えた。


ホント、室町時代じゃねぇんだからさ。いい加減にしろよ。

しかし、海外でも飢饉が起こり、日本でも食料が減り始めた。


名保里は危機感を抱いた。彼は焦った。このままじゃ日本で野垂れ死にしてしまう。だが、自分には力がない。刈田狼藉をしているヤクザを止めようとしたが、命からがら逃げてきた。


「くっそう。俺はどうすれば良いんだよ。」

彼、名保里は苛ついていた。このままだといけないと。

ある時、彼の家に御守りが届いた。変な話だが、彼はその御守りを肌身離さず身に付けていた。どこの誰それが送ってきたかも分からない代物であるのだが。


ある時、彼は刈田狼藉を見てしまった。

彼は声をかけたかったが、ヤクザが恐くて話し掛けられなかった。その時だ!彼は意識が遠のいた。

「おい!テメェ、何してやがる。俺達が必死に育てた作物をよ。」


「んだ?てめぇよ。俺達はここの畑を管理してんだよ。あんたに口出される筋合いはねぇよ。」口を揃えてヤクザは言う。

「それなら何でこんな真夜中に収穫してんだ?どうみても変だろ。」


「俺達は午前中忙しいんでね。真夜中に収穫してるんすよ。」

「そして何より、まだ実ってねぇぞ。間引きにしては量が多すぎんじゃねえか?」


「お前!親方から排除命令が下った。粋がってんじゃねぇぞ。此処で終わりだ。」

「名保里廻都…またの名を赤熱戦士ナポリタン参上。さー。俺のターンだ。名保里ターンだ。いくぜ。」


「か弱い鎧で何が出来る。蜂の巣にしてやれ!」

「麺の壁-スパゲッティーシールド-発動。」

「何っ!弾切れだと?馬鹿な。お前達一旦退くぞ。覚えてろよ。ナポリタン。」


「待ちやがれ!はっ!」鎧からナポリタンの触手が伸びてヤクザ三人を捕まえた。

「誰の命令だ!こんなに畑を荒らしたのは。言え!言わないと解放しないぞ。」


「弥治郎とか…いうものです。俺達は…分かりませんよ。」

「本当に…それ以外は隠してねぇだろうな?」

「ひっ…な何も!隠してませんよ。お願いします。警察には言わないでくださいよ。」


「さぁ?それはどうだろうな。まぁ秘密にしておく。その代わり…情報協力宜しくな。」

「分かりました。」

赤熱戦士ナポリタンは彼らを解放した。


すると、意識が戻った。ヤクザが怯えているのが見えた。

「俺は、一体どうしたんだ?アイツらを倒したのか。」

彼は戸惑っていた。

スパゲッティーマンの戦いはまだ終わらない。

歴女綾乃の豆知識

郡郷保っていう単位が昔はあったのよ。

今でいう市町村みたいなところかな?

いつしか保が里に変わったようだよ。

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