2/2
第二回 焦燥
「なんということだ!ここまで反乱軍の侵攻を許すとは!
一体貴様は今までなにをしていたというのだ!えぇっ!?」
「申し訳ありません。陛下。」
言葉を荒立てる王の怒りに、騎士団長はしかし、淡々と、言い訳をするでも頭を下げるでもなく直立不動のまま謝罪する。
「貴様が自ら指揮を執るというから任せてみれば・・・案の定このざまだ!」
「言い訳のしようもございません。」
「ぬぅっ・・・貴様・・・責任はとれるんだろうな?」
「陛下の、お望みのままに。」
「!・・・ならば早急に反乱軍の奴らを根絶やしにしてやるのだ!そしてあの裏切り者のクソ女の首を我が眼前に捧げるのだ!!よいなぁああっ!」
「はっ。」
苛立つ王の命令に、軽く会釈をして踵を返し謁見の間を後にする騎士団長。
「おのれぇぇえええ!!」
ガンッ!!
騎士団長にすべてを受け流され、やり場のなくなった怒りを玉座にぶつける。
拳に走る痛みがさらに怒りをあおる。
「騎士団長の奴めぇええっ!この俺を見下しおってぇぇ・・・。
ふざけるなぁあああ!!!」
ドゴンッ!!
叫びの勢いとともに今度は思いっきり玉座を蹴る。
代々の王が受け継いできた玉座は、それでも全くの無傷であり、まるでこの玉座こそが真の王であるかのように重く、そして美しくそこに鎮座している。
「どいつもこいつも俺を見下しやがる・・・。」




