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異世界恋愛系 作品いろいろ

どんな夢もいつかは醒める。ただ、それでも……。

作者: 四季
掲載日:2026/10/23

 どんな夢もいつかは醒めるのね。

 だから、あなたとのことも。

 どれほど燃え上がっていたとしても、炎はやがて小さくなり、いずれはきっと無となるのでしょう。


 愛に、想いに、永遠はない。悲しいけれどそれは確かなこと。ただ、燃え盛る心と共に在る瞬間はそのことに気づかないということもまた事実で。だから、その間だけは、束の間の夢に浸ることができるのでしょう。たとえすべてが幻だとしても……。


 あなたに出会わなければ、この痛みや苦しみは感じることなく生きてゆけたはずのものだった。

 でもね、不思議なもので、後悔はしていないの。

 あなたと巡り会い、愛を深め、幸福感の海を共に泳げたこと。それは不幸なことではなかったから。どんな結末を迎えるとしても、ね。

 それほどに、あなたと過ごせて幸せだったの。

 終わる苦しみに染め上げられていて、それでもなお、絶望に堕ちることはない……それほどに、わたしは、あなたとの時間が好きだった。


 だから、夢は夢として、綺麗なまま、心の奥に残しておきたい。

 誰にも知られない場所に、そっと刻んでおきたいの。


 永遠に触れることはないとしても。

 確かに在った幸福は永遠の宝物だから。



◆終わり◆

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