第4話:男は何かを護るために生まれてくるのだ
今回、最終回です。
正成と凜奈の行方は?
そして、最終回にも関わらず今回は短めです。
なので、今回はいつもよりゆっくり読んでみて下さい!!
「誠っちゃ〜ん、いるかぁ〜?」
正成は呼び出しを喰らっている上谷倉庫に来ていた。
「誠っちゃん?」
正成は辺りを見渡す。
一面赤と青の倉庫やコンテナばかり、人の気配がない。
「誠っちゃん、いるなら出てこいよ」
正成がそう言ったその時!!
(・・・っ!!)
ピタっ!!
「よぉ、出てきてやったぜ谷笠」
正成は振り返えらずに状況を確認する。
正成の背後には恐らく誠がいる。
そして、正成の首筋にあるこの冷たい感触の物は多分ナイフ・・・
「よ、よぉ誠っちゃん、元気だった?」
誠からは正成の顔は見えない。しかし、正成は一応愛想笑い。
「・・・お前の首、斬ってもいいんだぜ」
多分ナイフであろう物を正成の首筋にぐいっと当ててくる。
「ちょ、ちょっと待とうぜ、俺、暴力反対な平和主義者だから」
正成はそう言いながら辺りをチラッと伺う。
(凜奈はいないみたいだな・・・)
「おい谷笠、お前死にたいのか?」
誠は多分今、にやけているだろう。呂律がまわっていない。
「いや・・・まだ生きたいです・・・ってか、凜奈はどこ?」
「谷笠、お前・・・」
誠が何か言い掛けた。今誠は油断している。
「バーカ」
正成はその場で一気にしゃがむ。
「なっ!!」
誠が驚いている隙に正成は左足を軸にした足払いを放つ。
「なっこの!」
誠の両足にクリーンヒット!
誠はバランスを崩し、その場で倒れる。
その隙に正成は振り返り誠からナイフを回収、倒れている誠の首筋に刃を当てる。
一瞬の出来事、形勢逆転だ。
「誠っちゃん、凜奈はどこだ?」
正成は笑顔で聞く。
誠にとってはかなりの恐怖だ。
「だ、第三倉庫」
誠の声は震えていた。
「サンキュー!」
正成は倒れている誠の首筋に向かい手刀を放つ。
「ぐへっ・・・」
情けない声と共に誠は気を失った。
第三倉庫
ガラガラガラ!
正成は鍵が掛かっていなかった第三倉庫の扉を開けた。
「・・・・・」
正成は倉庫の中を見てビックリ!
「あ、正成遅い!」
倉庫の中にいたのはぴんぴんの凜奈と床に倒れている大量の覆面軍団。
「り、凜奈・・・」
ア然の正成。
「あんたがあまりにも遅いからあたしが倒しちゃった」
(そう言えば凜奈の家って空手道場だったっけ)
正成は半ば強引に納得する。
(もう凜奈に喧嘩売るのはよそう)
「どしたの?」
凜奈は俯いている正成の顔を覗き込んだ。
「へ?あ、いや、何でもない」
正成は凜奈から顔を逸らす。
「・・・・・正直ね、正成が助けにきてくれた時、とても嬉しかった」
「なんだよ、急に」
凜奈の顔は少し赤い。
まさか・・・と、正成は思った。
「あのね、その・・・えっと・・・」
「・・・・・」
まさか・・・が、もしかして・・・に変わった正成。
「・・・今まで、ずっと恥ずかしくて正成に暴力とか振るってたけど、本当はあたし、正成の事・・・」
正成は真っ赤に染まった凜奈の顔をみて、もしかして・・・が、マジで!に変わった。
「ずっと、す・・・」
その時!
「あ、正成発見」
2人は突然の声にビックリし、物凄い勢いで声のした方―――倉庫の入口を見る。
そこには、拓海と雄大の姿が。
「正成も泡岸も無事かぁ〜!?」
正成はア然、凜奈は下を向く。
「・・・お前ら、学校はどうした」
これが、拓海と雄大に向けて喋った正成の第一声。
「学校?もう終わったよ?」
拓海はあっさり答える。
「それより、2人共大丈夫か?」
拓海と雄大に悪気はなさそうだ。
「あ、ああ。大丈夫」
正成はそう答えながら凜奈の方を向く。
真っ赤な顔は下に向きっぱなし。
「・・・空気読めや、バカ」
正成は拓海と雄大に向かい小声で呟いた。
あの後、正成達は誠達を警察には突き出さずに、そのまま置いて帰った。
正成いわく、
「情けだ」
らしい。
そして事件のあと、帰り道で正成は凜奈に一言、
「俺も、お前の事、悪くは思ってないぜ」
告白なのか、嫌みなのかよくわからない言葉を残し、凜奈と別れた。
そして、事件の翌日、朝正成の自宅。
「あ〜・・・学校行きたくねぇ〜・・・」
凜奈の顔を見にくい、と言うのが本音。
「昨日、あんな事言わなきゃ良かった・・・」
制服に着替えた正成は玄関に行き、靴を履く。
窓から入る朝日が正成を白く照らす。
「でも、まぁ、いいか」
正成は靴を履き終えると、ドアを開け、学校に向かい歩き出した。
この後、正成は凜奈と付き合う事になるのは、また別の話。
ご愛読感謝!!!
今までありがとうございます!!
良かったら、作者の別の作品や、今後、今話に代わる新連載を書く予定なので、そちらの方も読んで頂けると嬉しいです。
では!




