6話の展開に詰まって頭を抱えてるおじさんがふと思いついた短編を適当に公開して時間稼ぎをする番外編(短編4連 その2)
またまたタイトルの通りです。
実はキャラクターの設定を2つで悩んでしまい書けてません。くそぅ……どっちにすればいいんだ。
そんなわけで物語の補填になっている短編ですが、正直殴り書きというか一気に書いてるのでミスなどがあるかもしれません。
それと書き方を少し変えました。今までのも訂正されるかもしれません。
読みにくくなったらごめんね。
それでも楽しんでもらえるよう書いたのでゆっくり読んでいって下さい。
〜橘湊人の憂鬱〜 短編1に入れ忘れ
初めて仮病をしちゃった……
うぅ……皆勤賞取れると思ってたのに。
「みーなと! 昨日は大丈夫だった?突然熱が出るなんて……」
「さ、桜さん。大丈夫だよ。熱もそこまでだったし。」
「……やっぱ仮病だったのね。一昨日は蓮に告白するって言ってたから。そして見事に失敗かな……?」
「……うん。大正解だよ。」
流石にわかるのかな。幼馴染な桜さんは蓮の事よく知ってるし。
……あれ? だとしたら桜さんってやっぱり蓮の事……?
「……んにゃ。あたしは蓮の事は好きじゃないよ。ってこの言い方は語弊があるなぁ。恋愛的に好きではないってこと。」
「な、なんで考えてる事が……」
「そりゃわかるよ。顔に書いてあるくらいわかりやすい表情してたし。」
「え、えぇ……」
でもそうなんだ。
幼馴染で仲が良くて相手の事を理解してるって恋愛系でよくある設定だからてっきり……
「それで〜? どんなふうに断られたの? この桜さんが聞いてあげるから吐きなさい〜」
「そ、それがね……」
「………ね、寝てたぁ!?」
「そうなんだよ……恥ずかしくなって逃げるように帰っちゃった……」
「そっかぁ……でも、湊人ならワンチャンあるかなって思ってたのになぁ。」
「うぇぇ!?」
それって桜さんから僕と蓮はお似合いって事!? 幼馴染公認!?
……あれ? 幼馴染から公認貰っても何も無くない?
「でもそれって返事も貰ってないって事だから、ちゃんと聞いてみればもしかしたら!」
「た、たしかに!?」
「がんばってね! 湊人!」
「う、うん!」
応援されるって嬉しいな。いつかきっと蓮を振り向かせて見せるぞーっ!
「それで! 薫ちゃんには会った!? どうだった!?」
「あ、えーっと。……面白い人だったね?」
〜剣道部〜
私は菊池先輩が好きだ。
菊池先輩は厳しくも優しく指導してくれる素晴らしい人だ。
尤も、剣道部にいない人はそう思えないだろうけど。
「新田さんっ脇の締めが甘いです!」
「は、はいっ」
「金森くんっ力任せに振りすぎです!」
「すっすみません!」
「初部くんっ足の踏み込みを意識してください!」
「わかりましたっ!」
「うわっかわいそー…菊池が指導役なんて、後輩は何も言えないだろうな。」
「あんな怖い部活入る人がおかしいって」
「俺こっちの部でよかった。いくら賞を貰えてもあれじゃ壊れちまう。」
本当に酷い言い方…
でも先輩は私達に傷ついてる姿を見せたくないのか、聞いてないふりをしてるのかな。
「……! 中断です。金森くんと新田さんこっちに来てください。」
「わ、わかりました。」
「………はい。」
「何したんだろあの子達…わざわざ菊池に呼ばれるなんて…」
「きっと裏で酷いことされるに違いない。」
「かわいそー…」
私と金森くんが呼ばれる。
菊池先輩が中断するってことは……金森くん大丈夫かな…………
「金森くん、どうしましたか? いつもは型を気にしすぎて、力が入ってない貴方が力任せなんて……」
「……す、すみません。」
「か、金森くん? 顔色悪いよ?大丈夫?」
「だ、だいじょ………」
「っ! 金森くん!」
目の前で金森くんが倒れた……!
顔色からして脱水症状……? 熱中症かもしれない。もし、重度なものだったら命に関わる可能性も……
「せ、先輩! 保健室の先生に来てもらった方がいいです! 今すぐ……」
「か、金森くん……? ど、どうしよう……! 私が無理をさせたの……? き、救急車を呼ばないと! でも、携帯は更衣室だし…。そ、そうだ! 近くに公衆電話……」
「せ、先輩落ち着いて……」
慌てすぎている先輩の姿を見て少し冷静になったかな……
とりあえず今できることは……
「先輩! 落ち着いて下さい!」
「ひ、ひゃい!」
「まず、先輩は初部くんと一緒に保健室に行って先生を呼んで下さい。もしかしたらいないかもしれないので、二手に分かれて職員室にも。」
「に、新田さんは?」
「私は前言った通り医療の勉強をしてるので、簡単な応急処置ならできます。ここは任せて下さい!」
「わ、わかった!」
結局この後金森くんは保健室で休み少し元気になった。
保健の先生からはもう大丈夫だと言われたが、菊池先輩はずっとおろおろしてた。
菊池先輩は私達を大切に思うあまり、あんなに気が動転してしまったのかな?
いや、先輩は元々優しい人だ。たぶん知らない人が相手でもああなっちゃうのかな。
それにしても……
「慌てた先輩……かわいかったなぁ〜!」
だから私はそんな優しい先輩が大好きだ!
〜柚子と桜〜
今あたしは薫ちゃんと蓮の家にいる。
そして目の前にはそわそわしてる女の子がいる。
きっと前に薫ちゃんが言ってた友達の柚子ちゃんだろう。
ならやるべき事は一つ!!
「柚子ちゃんかわいいーーっ!!」
「か、薫ちゃん……助けて……」
「うひゃーっほっぺぷにぷに〜」
「か、かおうひゃん……おのひおをおめて……」
「あー……ごめん柚子ちゃん。頑張って耐えて……」
「しょ……しょんにゃ……」
話には聞いてたがこんなかわいい子と子供の頃から遊んでたなんて!
次蓮にあったら文句言ってやる!
「あーこの柔らかさ癖になるわー……っと、それであたしに何か用? 突然呼ぶなんて。」
「うぅ……ほっぺがひりひりするぅ……」
「えっとねーこちらの柚子ちゃんは兄さんの事が好きなのです。」
「ちょ……ちょっと薫ちゃん。なんで突然そんな……」
「なるほど把握。私のアドバイスが聞きたいと。」
「そういうこと! お願いだよ〜そういうことに関しては私より桜ちゃんの方が詳しいし。」
「薫ちゃんより……お、お願いします!」
「あーはいはい。」
確かこの前柚子ちゃんの話題が出てたっけな……
告白的なことされたからフォローしたっていう……
「えっとね。たぶん蓮からは妹とか娘的な感じで見られてると思う。」
「そ、そんなぁ……私どうすれば。」
「簡単な事だよ。大人だと思わせればいいんだよ。」
「お、大人……ですか……ど、どんな風にすれば。」
「んーっと。例えば下着で蓮の部屋に……「ストーップ!!」
「え? なに薫ちゃん?」
「あの……柚子ちゃんにはまだそういう事は……」
「えーいい考えだと思ったのに。」
でも確かにそれじゃあ蓮は喜びそうにないかな。むしろ嫌がりそう。
だとすると……
「もっと単純に×××とか○○○とか……「す、ストップ!ストーップ!!」
「より酷くなってどうするの! 柚子ちゃんにそんな事させられないよーっ!」
「薫ちゃん耳真っ赤だけど、こういう話題は得意じゃないのね。」
「うぅ……もーーっ!からかわないで!」
「あはは……って柚子ちゃん?」
「あ、あうあうあうあう………」
柚子ちゃんは目の前で顔まで真っ赤になって湯気を出してる。
……あらら? やりすぎちゃった?
「ゆ、柚子ちゃーん!」
結局2人で出かけたりして少しずつ意識させる計画が組まれました。
「んーでもやっぱり強引さも必要……」
「「いらない(です)!!」
〜???〜
やっぱりあの子は現れない。
私も騙されてるんじゃないかと不安になるが、もう少し様子を見よう。
この状態がそのまま続けばいいけど、どうも胸騒ぎがする。
幸福がいつやって来るかわからないのと同じように、不幸がやって来ないと言い切れないからな。
果たしてあの子が現れる事が幸福に変わるのか。それとも………
その答えはきっとあの子にもわからない。
……蓮はどの未来を進むのかな。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
この前の短編の伏線に続いてまた書いたのですが、この書き方で大丈夫だったかな?(小声)
ま、なんとかなるでしょ!
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