4話の展開に詰まって頭を抱えてるおじさんがふと思いついた短編を適当に公開して時間稼ぎをする番外編(短編3連 その1)
はい、タイトルを見ればわかる通り短編を3話公開します。
本来なら4話の後の予定だったのですが、前回の後書きにも書いた通り4話がまだ完成してません。
おじさんの妄想の副産物なのでゆっくり読んでいってください。
〜桜と薫〜
「薫ちゃーん!!」
「あ、桜ちゃん! どうしたの? わざわざ家まで来てくれて。」
いつのまにかリビングにいる桜さんに抱きつかれながら私はそう言う。
ちなみに鍵を閉めてるのにどうやって家にいるのかと言うと、私が桜ちゃんに鍵を元々渡しているからだ。
昔私が出かけてる時に兄さんが倒れた事があって、そういった事がこれから起こる万が一の為にスペアキーを渡している。
「あたしねぇ〜この家に住みたーい。薫ちゃんと一緒に居たいなー」
「ちょっと桜ちゃんく、くすぐったいよぉ!」
「うへへぇ……薫ちゃん柔らかーい。」
「もう……! ………それで本当にどうしたの?」
桜ちゃんに鍵を渡したけど、桜ちゃんは滅多に使うことはしない。
そんな桜ちゃんが何も言わず来るってことは何かあったに違いない。
「…………えっとね、本当は蓮に会って話したかった事があったんだけど…」
「あー……今日は兄さん外出してるもんね。伝えておく?」
「いや、あたしの口から言いたかったからまた今度にするよ。」
「そう……」
表情を見るにきっと兄さんにとって大切なことだとわかる。
桜ちゃんは本当にいい人だな……休日に伝えたい事があるだけでわざわざ家まで来てくれるなんて。
「だーかーら……」
「え? うひゃっ!?」
「今日は薫ちゃんをとにかく愛でることにするんじゃーっ!」
「や、やめてくださーい!」
桜ちゃんが兄さんと付き合ってくれたらどれだけいいことかって考える。
でもあの兄さんのことだからスパッと断ることだろう。
って桜ちゃん私の胸まで触ってない!?
桜ちゃんも大きいはずなのに……
「もーっ! ダメだよーっ!!」
「えへへ……」
桜ちゃんが兄さんと結婚したら妹になれるのか
……あれ? 今とあまり変わらなさそう……?
(でも……兄さんと結婚して欲しいな……)
(あー……薫ちゃんと結婚したいな……)
〜蓮と薫〜
夜ご飯を食べ終わって、テレビを見ながらソファに横になってる兄さんをみる。
……暇だからなんか話してみるかな。
「兄さんって好きな人いるの?」
「んー? いるぞー。」
「……え?」
「ん?」
「えぇぇぇぇぇぇ!? い、いるの!?」
「おーいるいる。いるぞー。」
ま、まさかいるなんて……湊人くん? 柚子ちゃん? それとも桜ちゃん? 知らない人かも……
「誰誰誰!? 教えてー! おーしーえーてー!!」
「うるさっ……言わないぞー?」
「なんでよーっ! 愛するこの妹に秘密を暴露しなさーい!」
「乗っかるな乗っかるな……重い。」
「んな!? お、重く無いもん!」
「どんな人でも人1人乗っけられたら重いと思うだろ……」
これは……絶対言わなさそうだ……
はぁーあ。結局誰だったんだろうな……
「ちぇーっ。じゃあ私部屋戻るからね。ちゃんとお風呂入りなよ?」
「はいはい。」
(ま、薫が好きなんて言うのは恥ずかしいからね。妹が好きなんてよくあることだろう……)
〜???〜
あの日結局あの子は現れなかった。
私としてもそれは嬉しいけど、ちょっと不安になるな。
まあ、今の状況はまだいい方向だからあまり気にしないようにするとしよう。
この先の事は私にはわからないからな。
いつもどうなるかわからない。……ね?
蓮……
短編を読んでいただきありがとうございます。
ま、本当に何にも無いただの短編でした。
…ん?伏線っぽいのがある?ナンノコトヤラ
ここからまた短編が出るか、4話が出るかおじさんもわかりません。
少しでも面白いって思った方はコメントとか評価してください。
おじさんがやる気になります。