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2次創作の事ばかり考えていたら、こっちの書き方を忘れてしまったおじさんがギリギリ完成させた特別編(修学旅行2/4)

お待たせしましたぁ…妄想おじさんです。


先週は更新できずにすみませんでした!!(土下座)


まーじで筆が乗らなかった……でもなんとか書けたのでよかったです!


ってかもうすぐpvが2000てマジですか……嬉しいです……


これからも応援してくれると助かります。(ってか感想とか一言でいいから見たい……)


それでは今回も頑張って書いたのでゆっくり読んでいってください。

 


 薄く光が差し込む部屋で目が覚める。

 横になったまま少し体を伸ばし、側にある時計を見ると丁度アラームが鳴る。

 二度寝したい欲望を振り払いベッドから起き上がると、窓にある大きなカーテンを勢いよく開く。




「ん〜〜〜っはぁ……よし!! 今日も楽しむぞ!!」




 少し大きな声を出した新しい朝はちょっと寒かった。

 でもその寒さも雲一つない空から差し込む日差しで暖かくなっていく。

 とてもいい日…………




「蓮! もう起きないと準備が間に合わないよ!!」


「んーー……あと少しだけ……」


「だめだよぉ……!」




 とても……いい日……なのに……




 シーツを掴んで離さない蓮を引っ張ってなんとか起こそうと………ってどこからこんな力出てるの!? 本当は起きてるんじゃないこれ!?

 朝食の時間まであと20分……間に合うかな……




「朝ごはん食べれなくなっちゃうよ!! いいのー!?」


「んー……僕朝は食べないから……食べ終わったら起こして……」


「いやいや!?!? 集合しないといけないんだって!!」


「僕まで怒られるから早くしてよ……!!」


「んー……はいはい……起きた起きた……」




 そう言うとようやく体を起こして立ち上がった……いや、何がトリガーで起きたんだ……

 のろのろと洗面台に向かう蓮を確認して僕も自分の荷物を持つ。

 まあ、起きたならいいけど……僕も忘れ物がないか確認しなきゃ!!













 1分後、荷物確認を終えた湊人は再びベッドに潜る蓮を引き剥がすのに時間を使い集合時間ほぼピッタリに到着した。




「ふぅ………なんとか間に合った……」


「おー……悪いね。朝は頭が回らなくて……」


「明日こそはちゃんとしてね!」


「……………………善処しとくよ。」




 かなり間があったけど……不安だなぁ……

 それから桜さんと蘭さんと合流して朝ごはんだけど……2人は昨日何かあったのかな……?




「あの……桜……さん………」


「ごめんね蘭さん! すいませーんうちの班揃いましたー!」


「うぅ……」




 苦手って言ってたけど、そんな避けることなのかなぁ……

 蘭さんもちょっと悲しそうにしてるし……

 この修学旅行中になんとか話せたらいいんだけど……

 そしてこの後の朝食も2人が話す事なく過ぎて行った。

 ……本当に大丈夫かな。











 2日目と3日目は自由行動で楽しく観光……のはずだったんだけど。



「桜さん……ちょっと……いい……?」


「蓮! 次はあそこ行くよ! ホラホラ!!」


「ちょっ……押すな押すな……」


「………」






「あの……桜さん……」


「次の電車来ちゃうから早く行こ!!」


「え? さ、桜さん? まだ余裕あると……」


「湊人はゆっくりしすぎなんだよ! 急がないと楽しみが逃げちゃうよ!」


「ひ、引っ張らないで……」




 ……いや明らかに避けすぎだと思うんだけど。

 桜ってここまでする奴じゃないと思っていたが……

 それに蘭の方も……




「また……やっぱり……私じゃ……」




 この空気は誰も楽しくないからなぁ……現に湊人も戸惑ってるし。

 このまま修学旅行が終わるのは避けたいな。これじゃ思い出作りなんてもっての外だ。




 そして昼時になったので昼食を食べるためにとある店に入る。

 この日は昼食も自由なためどこで食べるかを自分達で選べる。

 僕らはよくあるファミレスの中から個室がある様な所で軽く済ませる予定だ。

 ここではあまり食べずに、観光しながら色々な物を買い食いできるようにね。


 ……だけどさぁ




「……………」


「………えーっとぼくこれ食べよっかな?」


「……湊人はそれね。あたしはこれかな……?」


「…………はぁ。」




 どうするかなこの空気。明らかにあの2人が原因だけど……桜はどうして蘭を避けるんだろ。

 ただただ苦手ってだけでこれはおかしいよな……

 そして桜はまだしも蘭の方が本格的に無言になった。これはまずい。

 だとしたら僕ができるのはこれぐらいか……




「……ごめんちょっと蘭と話があるから待ってて。」


「え……? れ……蓮……? 話って……」




 僕は蘭の手をとって個室を出た。

 その手は少しだけ震えていた。




「桜があんな態度をとる理由ってなんかあるの?」


「わからない……私も頑張って声をかけてたのに……やっぱり私じゃ……」


「あのさ、蘭は変わらなきゃいけないって言ってたよね?」


「………」


「桜とこのままじゃ前と同じじゃないの?」


「………っ」


「それでいいのか?」




 どんどん蘭が俯いていく。今の僕の言葉はきっと残酷で、蘭にとってとても辛い物だろう。

 でも、彼女は変わりたいと思っている。前に進もうとしている。

 ……だから




「だから僕が背中を押してあげるよ。強く前に踏み出せる様に。」


「………え?」


「いいか?まず………」















 ぼくと桜さんが部屋に残される。

 桜さんは何も無い様に僕に話しかけてるけど……明らかに動揺してる。

 きっと蓮は蘭さんに色々アドバイスをしてるのかな。

 だったらぼくも……!




「ねえ桜さん? なんで蘭さんをあんなに避けるの?」


「………まあ、それ聞くよね。」


「前から苦手って言ってたけど、あそこまでしなくても……」


「……ごめんね。私の身勝手な理由で……」




 身勝手な理由……? なぜ苦手なのかってことかな?

 桜さんがいつもの元気さを無くして続けて話してくる。




「詳しい理由ってのは話せないんだけどね。私にはちゃんと彼女と関わりたくない理由があるんだよ。許してね。」


「………それってさ、ちょっとひどすぎないかな?」


「……えっ? み、湊人?」


「桜さんは蘭さんの気持ちを考えたの? 蘭さんは元々話すことが苦手なのに……ぼく達に勇気を出して話しかけてくれたんだよ!?」


「なのに……桜さんは蘭さんの事を考えずに一方的に無視し続けて……ぼくの知ってる桜さんは人を傷つけて平気な人じゃない筈だよ……!!」


「…………」




 顔を下に向ける。桜さんに顔を見られたく無いから。普段からぼくは怒る事をしたくない。


 だって……




「ぼくは……みんなと楽しく話す桜さんがすきなんだよぉ……いつもの桜さんに戻ってよぉ……」


「…………」




 ぼくは怒るととても悲しくなるから……

 ついつい泣いちゃうから……

 男っぽくない子供の様になってしまうから……

 ……でも、こうしなきゃ今の桜さんには伝わらない。だからぼくは怒ったんだ。




 そして沈黙の空間が少し続いた後、音を立ててドアが開いた。












「桜さん……あのね……」


『いいか? まず、相手に逃げられない様に話を始めるんだ。手短にね。』


「私……桜さんに勘違いされてるみたいで。」


『そして相手が話を聞いてくれる様子であろうがなかろうか』


「私……桜さんの事が………!」


『自分の気持ちをストレートに大きな声で相手にぶつける!』











「あなたのことが好きなんだ……っ!!!」


『そうすれば大丈夫だ……!』











(って、そうきたか………っ!?)


「え、えぇぇぇぇーーーっ!!!???」


「はいぃぃぃーーーーーっ!!!???」




「え!? 蘭さんって桜さんを!? えっ!? えぇーーっ!?」


「ちょっ……落ち着け湊人……!」




 桜より動揺している湊人を抑えて……桜は……? あ、なんか固まってる。流石に予想外だったか。

 それにしても……前に進むって方向が違いすぎだろ蘭……




「なんで……そんなに驚いている……の?」


「い、いやいや!! あたしの事を好きってこ、告白……するなんて!!」


「告白……? あなたと友達になりたい……ということが……告白になるの……?」


「……へ?」


「あ、そっちか……」




 よかった……まさかのカップル爆誕するのかと思ったが……

 今の言葉で桜も湊人も落ち着いた様だ。

 蘭が続けて話す。




「私がもし……桜さんに何かしたのなら……謝るしもうやらない……」


「でも……私はあなたと仲良くなりたい……! あなたともっと話したいの……!」


「………そっか。」


「お願い……します……」




 頭を下げる蘭に対して桜は……そっと彼女を抱きしめた。

 その目はさっきまでと違いちゃんと蘭を見ていた。

 僕らを見る桜の目にようやく。




「そんなこと言わないで……悪いのはわたしなの。蘭さんのことを見ていなかった……自分の事しか考えてなかった……わたしが悪いの」


「桜さん……?」


「ずっと……ずっと長いこと酷い態度をとってごめん……蘭さん……ごめんなさい………」


「ううん……もう……気にしてないよ……大丈夫だよ……」


「こんなわたしでいいなら……友達になって欲しい……!」


「もちろん……私から言い出した事だから……当たり前だよ。」




 2人が顔を見合わせて笑っている。

 蘭はちゃんと前に進めたな。自分を自分の力で変えられたな。




「えへへ……よかったね蓮!」


「あぁ……って湊人は何で目が赤いんだ?」


「それは……気にしないでいいよーっ!」




「ふふっ……桜さん……顔が涙でぐちゃぐちゃよ……?」


「ら、蘭さんだって……! な、泣いてる……!? わ、私また何か……?」


「大丈夫……これは嬉しくて……だから……」




 この2人がちゃんとわかり合えて本当によかった。これで、この修学旅行をちゃんと楽しむことができるな。








 



 そんなこんなで昼食を食べ終わり店を出る。少し大きな声を出していたから迷惑になってなければいいけど………




「よし! じゃあ次の目的地行くよーっ! みんなあたしに着いてこーいっ!!」


「桜さん……いつもの感じに戻ってよかったね。」


「あたしはやっぱりこのテンションの方が楽しいからねっ!」




 そういう桜が先頭で道を歩く。もう大丈夫そうだ。

 さて……後はもうみんなで観光をして楽しく修学旅行を過ごす………




「……見つけましたよーーーっ!!! 鳴浜蓮っ!!!」




 訳が無かった。と突如後ろの方から恐ろしく大きな声を出す人を見る。

 そこには見覚えのない女性がこちらを殺す様な眼差しで僕を見つめていた、




「ようやく……あなたと接触できたっ!! あなたは絶対に許しません!!」








最後まで読んでいただきありがとうございます!!!


いやーっまさかまさかのこのタイミングで新キャラですよ!!


……まあ、もう出てるキャラだけどね。ぜひ予想でもしてください。


前回の最後に蘭が何か言ってた……?それは後々ね……


もしこの作品が気に入ったらぜひぜひコメントや評価などしてくれると嬉しいです。

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