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恋活、相席、マッチングタクシー。

作者: 七瀬







俺は41年間、彼女を作った事がなかった。

俺は、5人兄弟の長男で親父もお袋も俺が21歳の時に亡くなる。

まだ一番下の末っ子は、8歳で幼い。

俺は、家族の為に一生懸命に働いた。

5人兄弟で、女性は一人もいない。

女心がまったく分からないまま、俺は成長する。

今現在、俺は42歳になりずっと独身を通している。

一番世話をやいた末っ子も、、、。

今は独立して自分の家庭を持っまでになった。

俺だけが、何故か独身のままだ。

俺は、42歳になったばかりの時に、生まれて初めて

彼女ができたが、たった1週間でフラれてしまった。

彼女に言われた一言が決定的なモノになる!



『智志さんって? 本当に、“女心”がまったく分からない

のね! 女性に優しくないとこれから先も独身のままよ!

次に彼女になる女性ひとには、もっと優しくしてあげて!』

『・・・・・・』






俺には、彼女が言う!

女心が分からないの意味が全然、分かっていないんだ。

何故? 彼女にフラれたのか? 未だに、それがよく分からない。

何が悪かったのか? どこをどう直せばいいのか?

俺に分からないのに、どう、女性ひとに優しくすればいいんだ?





・・・何が何だか? 俺には、もう分からないよ。





そんな時だった。俺はネットニュースを携帯で見ていると?

【恋活、相席、マッチングタクシー】というモノがある事を知る。

予め、男女の相性が合った人と相席してタクシーに乗りながら

お互いの事を話し合いながら仲を深めるらしい。

もし? お互い好印象であればLINE交換などして連絡し合う

事が出来るようだ。

迎えに来るタクシーも、恋愛一色で! ピンクやハートマークが

書かれていて、かわいい絵も描かれている。

運転手も、制服がピンク色で【恋愛】がし易い空間になっている。

俺も早速、この恋活、相席、マッチングタクシーに参加する事に決める。

俺と相性がいい女性ひとは、間に入っている企業が選んでくれた。

いざ! 待ち合わせの場所でタクシーを待っていると?

ピンク色のタクシーが俺の方へ向かってくる。

タクシーは、俺がいるところで止まり後ろのドアが開いた。

そして、運転手が俺に言う。


『恋活、相席、マッチングタクシーです! 今日の出逢いに感謝!

ステキなお時間が作れますように、、、。』

『・・・あぁ、ありがとうございます。』



次は、女性ひとを迎えに行くのだが、、、。

これには、デートコースが含まれていて、今日一日は? 二人で

デートするというプランが入っている。




そして、女性ひとがタクシーに乗り込んできた。

キレイで長い髪、整った顔、細身の女性で、凄く綺麗なひとだ。

女性は、俺の横に座り爽やかに俺に話しかけてくてくれた。



『初めてまして! 私の名前は、笠山 紫織です 歳は32歳

食品関係の仕事をしています! 今日は、よろしくお願いします。』

『俺は、箕浦 智志です! 歳は、42歳、工場で働いています。

俺こそ! よろしくお願いします。』




既にタクシーは走り出しており、簡単な挨拶をして話が止まった。

沈黙の時間が少し続いたところで、タクシーの運転手がこう話した。



『もし、よければ? ふたりの趣味や好きな事を言い合うのは

どうでしょうか?』

『・・・あぁ、それいいですね!』

『箕浦さんは、趣味や好きな事はありますか?』

『俺は、時間があれば! 釣りに行きますよ。』

『えぇ!? 私も、釣りが好きなんです!』

『じゃあー今度! 一緒に行きませんか?』

『ハイ!』




沈黙の時間ができてしまうと? “助け船なのか?”

タクシーの運転手が、話すキッカケを提案してくれる。

まさに!? マッチングタクシーだ!

これなら、沈黙の時間も怖くない!

俺は、毎日の日常生活を彼女に話し始める。

彼女も、自分の事を無理なく話しをしてくれるようになった。

最初のデートスポットは? 遊園地だった!

二人で、はしゃいで笑って楽しんだ。

気が付けば? 二人の距離が縮まってる。

その間、タクシーは駐車場で待機してくれて時間になると?

連絡が入り、またタクシーに乗り込んだ!

タクシーの中では、二人の笑い声が響き渡った。

夜景が見えるレストランで食事をして、その後、夜景スポット

の場所までタクシーで連れて行ってくれて、そこで二人だけで

いいムードの中、話す事ができた。

次、また会ってくれるかは? この時で決まる。



『今日は、凄く楽しかったよ! また、俺と会ってほしい!』

『私も楽しかったから、また会ってください!』





無事に! 次の約束もできて、タクシーに乗り、お互いの家の

前まで送ってくれる。



『じゃあーまた! 連絡するね!』

『はい!』




これから、俺は彼女と付き合う事ができるのか?

不安も多いが、ワクワクもしている。

運命の彼女に、俺は出逢う事がデキたとそう思いたい!

次のデートで、絶対に俺の彼女にしてみせる!




最後までお読みいただきありがとうございます。

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