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under 500

プカリ真鍮

海に来た。


海に来たけど、特にすることない。


海なんて、泳ぐか、太陽に焼かせるかしかない。


泳げなくて、水が嫌いで、塩分に敏感で、太陽を避けて生きてきた私には、天敵しかない。


唯一の味方である友達も、トイレを求めるように去ってから、もう一時間が経つ。


誘ってきたのに、私を置いて何処行った。




目の前の海に、何かが流れてきた。


黄色か金色、みたいな色をしている。


プカリプカリと浮いて、ゆらりと波に漂う。


金属のようにも見えるそれを、追っている私がいた。


幻想のようなものでもいいから、とにかく追いかけていきたかった。


身体が勝手に動いた。


その金属のようなものは、沈むことなく、再び沖に流れ行く。


身体は嫌いなものの塊である、海の奥へどんどん導かれていった。


不思議に嫌な気はしなかった。

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