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家族を守れなかった、私に力さえあれば……
私の名前はよみ、名字なんてくだらないものはいつの間にか忘れてしまった、だから私はよみ、ただのよみ、なかなか自分では気に入っている名前だ、当然親につけて貰った名前なのだがその親はもういなくなってしまった、そう、今私の目の前にいる魔王、エーゲロによって殺されてしまったのだ。
「なして!?なしてこんな酷いことするのや!?」
私は魔王に投げ掛ける、情緒がぐしゃぐしゃになっているせいか、母国語の訛りが出てしまっている、ちなみに出身はイタリア、みんなもピザを食べよう。
「きまっいるだろう、私の趣味である“殺害”をいつものように行っただけだ、まぁ弱過ぎてつまらなかったがなぁ!?フヒャヒャヒャヒャヒャwwwwwww」
「な、なんやこいつ……」
初めて生き物を殺したいと思ってしまったではないか、でも私は殺さないよ、なんでかって?そんなの決まっている、よみちゃんはそんな力を持っていないからだ、うん、ただのJK2(くっそ美少女)なだけの私には無理な話である。
「さぁ、次はお前の番だ、しねっ!」
「くっ……!?」
エーゲロの股間からペーパーヨーヨーよろしくイチモツが伸びてゆっくりこちらに向かってくる、おっせえな、まあでもここで終わりなんだ、私の人生、まだやりたいこと、夢とかあったんだけどな……(本当はない)
――――力を……解放するのです……!――――
「な、なんだ今の声!」
「なんだ命乞いか?はっきりいって今すぐ殺してやってもいいんだぞ、俺は空気が読めるから尺とイチモツを伸ばしてやってるんだぞ!!」
この魔王は何を言っているのか、でも今声が、萌え声の女神っぽい声が聞こえたんだ……!
――――照れちゃいますね……へへ……―――
か、かわいい!?というか心が読めるのか、この萌え声の主は
――――そう、私は萌え声女神ゲミカ、あなたの本当の力を解放するために天空の島からあなたの心に呼び掛けているのです――――
「説明はいらないっ!はやく解放してっ!」
次回 りべれいしょん
ごめんなさい