とある神殿での会話
「ワーズ、やられちゃったんだってさ」
あどけなさを感じさせる少女は言った。
「そのようですね」
そう返すのは、大人びた声色の女性。
「ついでに、アンクランも。今度はほんとにおしまいって感じだね」
「ええ」
会話の内容が違えば、二人は親子のようにさえ見えるだろう。
「ここまでずぅっと見てただけだけどさ、これからどうすんの? このままじゃ、この世界、崩壊しちゃうよ?」
「わかっています、キャルル。ですが、これがクウィストの意志だというならば、私は傍観することしかできないのです」
「はぁ…。グランはクウィストがいないとダメダメなんだね」
「あの人はこの世界の創造主です。フェガリのような紛い物とは違います」
「だけど、フェガリのやってたことだって見て見ぬふりだったじゃん」
キャルルに痛いところを突かれたのかグラン・イージスは押し黙った。
「かつての仲間がぜーいんやられちゃってるんだよ? それでも黙って見てられるの?」
「あの魔物は――、いずれ処分しなければなりません。フェガリ――ひいてはクウィストが生み出した怪物なのですから…」
「あー、もう! わっかんないなー。どうしてそう悠長に構えてられるのかなぁ?」
キャルルはそう言いながらその場を去っていった。
残されたグランは、静かに目を閉じる。
「わかっています、キャルル・ヴィルジーナ。今が決断の時なのでしょう」
彼女が振り返ると、そこには巨大な剣が地面に突き刺さっていた。ヘイトでさえ扱えそうもないほどの大きさだ。
グランはその刀身にそっと触れる。
「起動しましょう、クシフォスを…」
彼女の一言とともに、クシフォスと呼ばれた巨大な剣に刻まれた複雑な紋様が輝きを帯びる。
それを確認したグランもまた、その場を去っていったのだった。
初めまして。鹿竜です。私の声を皆さんにお届けするのは、これが初めてのことになります。
まず、ここまで読んで下さり、本当にありがとうございます。物凄くマイペースに、たらたらと書いてきたので、未だに読んで下さっている方がいることに、正直驚いています。
突然ですが、こうして筆者である自分の声をお伝えしようと思ったのには理由があります。
私は小説を書くことに関してはもちろん素人ですし、これといった手法があって書いてきたわけでもありません。実は、頭の中に思いつくまま、今まで書いてきたのです。ですので、ストーリーが崩壊していたり、辻褄が合わない部分が多々あるかと思います。まあ、それではお話として成り立たないのですけどね。
それでもなんとか、ここまで続けてこられたのは、読んで下さっている皆さんの存在があったからです。これからもいろんな欠陥を生み出しながら書いていくことになると思いますが、どうか温かく見守って下されば幸いです。
物語自体は、次の第三章で終わりを迎える予定です。
ヘイトたちの行く末がどうなるのか、是非、楽しみにしていただけたら嬉しいです。




