第2話
ようやく王国に召喚完了です。
割といい加減な女神と、偉そうな国王が出てきます。
まぁテンプレっちゃテンプレですね。
帰れないー。
そう、女神は言った。
その事実に困惑し、驚愕し戸惑い、一呼吸置いて覚悟を決める。
「つまりだ。どっかの世界で魔王が復活して、危ねぇから、倒してくれと。」
「んでもって帰れない片道切符でのご招待って訳だ。」
ーそう。そういう事。とゆう訳でこれから召喚される国は、勇者支援を主としてる国でね、世界が危機に瀕した時に勇者を召喚し、お金なり施設なり待遇なりの支援を行ってる国なんだ。
「まぁ、異世界だから、そういう国があっても不思議じゃねぇか。」
ーもうそろそろ、あっちに召喚される頃かな?
女神がそう言うと、またあの光が足元に浮かび上がり、意識が遠くなっていく。
ーじゃあ、龍己くん?よろしく頼むよ?
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そして、龍己が意識を取り戻すと、目の前には豪華絢爛な装飾品と1目見てわかるほど高級そうな椅子に鎮座している、国王と思しき人物の目の前にいた。
「国王様、勇者召喚の義、成功致しました。」
「うむ、大臣ご苦労であった。下がって良いぞ。」
大臣と呼ばれた人物は王に促された後、部屋から出ていった。
「して、勇者諸君、私がルフトヴィン王国第17代国王の、ゲルド・ヴィン・ナハトじゃ。」
諸君?召喚されたのは俺だけじゃねぇって事か。
そう思い、龍己は辺りを見回す。
俺の他に、3人いるみてぇだな。
「それでは、勇者諸君の自己紹介をお願い出来るかね?」
国王が、そう言葉を発した瞬間1人の男が颯爽と立ち上がった。
「私は、黒崎剣人。23歳、この度は魔王討伐の為、召喚していただきありがとうございます!」
身長は180センチくらいか、髪は黒髪でうなじあたりで綺麗に一纏めにくくられている。顔はイケメンだ。紛れもないイケメン。
「デュ、デュフフフフ、ぼぼ、僕は日陰瑛二、に、日本という国で学生をしてました。16歳です.........。」
天然パーマヘアーに茶髪。制服姿に眼鏡をかけ気持ち悪い喋り方をしている。いわゆるオタクってやつか。身長は170センチくらいで、中肉中背って感じだな。しかも俺より年下とはな。そんなに切羽詰まってんのか。
「あたしは、夜霧透子、17歳。日本で高校生をしていたわ。国王様、よろしくお願いしますね✩.*˚」
そう、愛らしい笑顔とウィンクで国王にアピールする女。俺はこーゆうやつが1番嫌いだ。身長は165センチくらいで、まぁ、その出てるとこは出てて引っ込んでるとこは引っ込んでる。要するにナイスバディってやつだ。髪は赤色で目は青色。日本人にしちゃ珍しいが、カラコンとか毛染めとかある時代だからな。あまり不思議じゃないか。顔はまぉそこそこ、AK〇にいそうな感じだ。
さてと、最後に俺か。
「叢雲龍己、17歳みんな日本人みたいだな。俺は日本の暴走族''幻龍会''の総長やらしてもらってた。よろしく頼む。」
「うむ、皆自己紹介が済んだようだな。」
パンパン!と、国王が手を鳴らすと先程の大臣がドアをノックし入室してくる。
「大臣よ、皆にステータスプレートを配ってくれ。」
「は!畏まりました。」
黒崎、日陰、夜霧、そして俺の4名に半透明の板が配られる。
「それはステータスプレートと言ってな前の勇者が開発したものなんだが所有者登録をすると、自分のステータスや持ち物、スキル等が確認出来るすごい代物じゃ。勇者のスキルと武器への適性も確認できる。早速、所有者登録を行ってくれ。」
ステータスプレートを確認すると
名前、身長、体重、年齢を入力する項目が現れ、入力を終えると登録が完了した。もっと難しいものだと思ったが、簡単すぎて拍子抜けだな。
「皆登録が完了したようだな。では、皆のスキルと、適性武器を確認してくれたまえ。」
次回スキルのお披露目から入ります。