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新聞配達員だ  作者: 南都夏成
5/10

200歳迄生きるぞ

5

指を切った。手袋が破けた。ドアP、壁Pの蓋に挟まれて。凄いのは、鉄製で蓋が硬く強めに押し込むと勢いよく蓋が戻るPである。

油断するとやられる。それでも2ヶ月が過ぎる頃は、たまにしかやられなかった。


Pで頭に来るのは、苦心して押し込んでも裏蓋が緩くなっているPである。

入れたと思い踵を返した瞬間に、ザザッと地面に落ちた音がする。無視して次に向かいたいのだが、考え直し門の鍵を上に上げて敷地内に入り、落ちた新聞を拾い、汚れがないか確かめて裏蓋から入れ直す。

30秒から1分はロスする。

30秒から1分のロスはたいしたことじゃないと思うかも知れないが間違いである。


例えば250軒配達するのに、配達リズムが狂い、1軒につき5秒ロスした場合、5✖︎250=1250秒。

約20分間遅くなる。

配達リズムが好調で1戸につき3秒早いと

3✖︎250=750秒。約12分間早く終わる。

神経と体力をある程度使う単純作業だが、担当区の配達完了が早い程、疲労が少なく満足感が充たされるのだ。


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