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新聞配達員だ  作者: 南都夏成
2/10

200歳迄生きるぞ

2

それと新聞配達員に興味があった。

小学6年の頃新聞配達員を約1年したのだが、最初のアルバイトでもあり、愛着がある。

50年前は小学6年でも新聞配達が出来たし、家計を助ける為に他の小学生達もやっていた。

心の片隅に新聞配達小学生というプライドを把持していた。


定年退職で42年間警察官人生を終えて、事故事件の保険調査員として再就職出来たのだが、やり足りない何かが心に残ったままであった。

警察勤務は、泊まり勤務があり、事案によっては、30時間以上勤務もザラであったし、土日休みは勤務体制の都合上殆ど取れなかった。

再就職先は、契約嘱託社員ということで、9時17時の時間内で完全に終わる。

土日祝日が休みの上に、年次休暇20日間も申請消化することが出来たし、会社自体も超有名企業で所謂ホワイト企業である。

体力は有り余り、時間を有効に使って何かしたい衝動にかられたのだ。

再就職後1か月になろうかという日曜日の朝、郵便ポスト内に入った新聞朝刊を煙草を吸いながら玄関前で見ていたら折り込みチラシの1番上に新聞配達員募集が1枚の白紙に大きく印刷されたのを見た瞬間にやると決めたのだった。


新聞配達員だ


5月下旬日曜日昼前、亀が島駅東口販売所に入った。

入口の目の前、窓口の50代位の女性が座っていた。

「朝刊の募集チラシを見て来ました荷他と言います。」

先ほど電話した方ですね。

所長さん荷他さんがいらっしゃいましたよ。

ということで、翌日からバイト仕事を始めた。

いきなり新聞配達は無理だから簡単な説明を受けて2週間社員が指導していくことに決まった。

手の平サイズの順路表を渡され、順路記号の説明を受けた後一緒に配達先を確認して行くのだが、順路記号が簡単そうで難しい。


60歳の定年退職後に再就職したのだが、土日祝日が休みであることと、平日勤務も比較的楽な仕事だったため、所謂Wワークということに挑戦する気になったのだが。


実は、年金が所得オーバーのため支給されないことがわかり、家計を維持するために新聞配達員をやることに決めたのだった。

それと・・・


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