黒騎士と帰国子女
#820 登校道
川沿いの道を猛スピードで道を走る大地。
「やべえ。遅くまで風雷神の必殺考えていたら寝坊した。」
《ヘイ大地、ミーはもう少しスリーピングしてぇんだが。》
すると道の横を誰かが歩いていた。
同じ学校の制服で見た目は外人っぽい。
気になりつつ学校に急いだ。
学校に着くとあと5分でホームルームが始まろうかという時間に教室に入った。
「だぁだぁだぁだぁ、間に合った。」
「お前、すっげえ息荒いな。寝坊か。」
「ちょいと忙しくてな。そ」
すると美香が手を振ってきたので軽くふり返した。
「お前はまだ怒ってんの?」
「別に・・・・。」
先生が入ってきた。
「おはようございます。今日また転校生が来ます。さあ、入ってきて。」
彼女はさっき通り過ぎた人だった。
「おい、名前英語だぞ。」
「ゼシカ・ロバートソンです。」
金髪で小柄なその女性との席は窓際の真ん中の席だった。
(あれか、帰国子女ってやつか。)
「それから、進藤大地くん。
ホームルーム終わったら生徒会室に行って。」
なんだか嫌な予感がした。
#8:40 生徒会室
「来ましたね。進藤くんこっちです。」
3年生徒会長 東城 撫子先輩
厳しくて怖い先輩。
でも綺麗なんだよねえ。
「なんでしょうか?」
「今日呼び出したのには2つあります。
一つはバイクについて。」
「はぁ・・・・。」
「バイク免許はモトクロス部への極力ですが入部が条件です。
あなたは家の距離や交通状況から許可がおりてますができれば我が校発展のために極力入部して欲しいとのことです。」
最悪なのは2つ目だった。
「今日は午後、新入生の部活動見学となっていますがあなたにも手伝って欲しいの。」
「えええええええ、なんでですか?」
「部活入ってないし、今日転校して来た生徒、理事長のご友人の娘さんで理事長直々に校内見学を頼まれたの。」
まあ、ろーたも参加するとのことで俺も条件を飲んだ。
#9:30 ニュータウン商店街
怪人課は通報を受けて駆けつけていた。
暴れている敵はこの前現れた謎の黒騎士だった。
「何者だ。」
『でたな六式。私は黒騎士ゴードン。貴様と決闘に来た。』
奴は剣の一振りで建物を切った。
慎吾は右手を鎌に変えて挑んだ。
この斬り合いは何度も経験していた。
もはや斬り合いで慎吾に傷をつけられるものはいない。
「どうした?振りが甘くなっているぜ。」
『まさかこのゴードンが・・・ありえん。
ありえん。』
しかし勝敗はついた。
ゴードンの剣は刃こぼれし首から鮮血が流れた。
『まさか、負けたのか・・・・・・おのれええええ真空魔波動!!』
すると闇の波動が慎吾を囲む。
だが、慎吾は巧みにそれをよけキックを浴びせた。
『くぅぅぅ、だがあくまで狙いは海の巫女。』
そう言ってゴードンは消えた。