ぶっとばせブルーファング
#7:00 大地宅
「そっか、昨日は際なんだったな。」
報道というのは仕事が早い。今朝のニュースにはもう昨日の事件がでてる。
そのニュースを見てろーたは一目散に電話してきたようだ。
「大変だったよ。昨日は慰霊祭も中止になっちゃったし。」
そう言うとろーたは自分達といかないかと誘ってきた。
行きたいところであったが今日は真柴さん達怪人課と調査に行くことになっていて7:30には迎えに来るとのことだった。
「すまねえ。今日はどうしても外せない用事があるんだ。」
「それは残念だが今日で慰霊祭終わっちゃうぜ。」
「美琴の所にはあとで俺が行くから平気だ。じゃあな。」
「おう。」電話をきった。
すると同時にドアチャイムがなる。
開けると真柴さんが立っていた。
車に行くともう一人刑事が乗っていた。
「こんにちは、進藤君。僕は村雨良樹だ。」
「ども、進藤大地です。」
車での移動中大地は昨日あったことを話した。
風神雷神のことや大魔女アルテミスのことまで。
一通り話し終わった後大地は不思議な気分になった。
「なんか忘れてるような・・・・・。」
昨日は学校行って、放課後慰霊祭いって、襲われて死んで、生き返って、送ってもらって・・・・・・。
大地は思い出した。バイクがないことに。
「真柴さん!!広場にバイク忘れたんですよ。」
すると慎吾と良樹の顔立ちが険しくなった。
「思い出しちゃったか・・・・・・。」
「まあ、いつかは話すことだし・・・・。」
#8:00 ニュータウン警察署
「ぎゃあああああああああああああああ!!」
ニュータウンの街中を悲鳴が走る。
「俺のバイクがああああああ・・・・・。」
目の前に黒焦げでボロボロのバイクがあった。
昨日の事件でバイクはボロボロに壊れていた。大地のものであったので一応預かっていたらしい。
「オレノバイクマダローンアルノニ・・・・・・・チカバニエキナイカラバイクツウガクシテタノニ・・・・・・・・。」
「はぁ〜・・・、良樹たのむ。」
「おいにげるのか・・・。」
「違う。地獄に行って来る。
署長に頼んで来る。」
20分後慎吾が新しいバイクを転がして来る。
「おい、まさかこれ。」
「署長の許可は降りた。今日は機嫌が良かった。」
大地は新しいバイクに飛びつく。
「すげえ。ニューモデルじゃないすか。
もっと早く行ってくださいよ。」
するとバイクの形が変わる。
《ヘイ!!ユーが新しいミーのユーザーかい?》
大地は気絶した。
数分後
「大地・・・・、あの・・・・これプレゼント。」
《ユーザーネームは大地ね!!》
「待てや。」
大地は状況が読めなかった。
大地へのプレゼントとしてきたニューモデルのバイクは実はハンミョウの超遺伝子獣だったのだ。
「まあ、うちのネコの評判が良くてね。
同タイプのバイクが警察と自衛隊で装備されることになって、簡単に言うと・・・。」
《私の息子だ大地。》
《ヘイ!パピー!!》
バイク隊の訓練を終えたドットキャットが帰ってきた。
「あの・・・・本物のドットキャットだよね。」
《いかにも、六式の愛車ドットキャットだ。》
ドットキャットとは
前作Code:06で松田博士が息子の洋平とキャンプに行くためにハンミョウにオフロードバイクの情報を入れた特殊学習脳髄を入れた超遺伝子マシンである。
斑猫と漢字で書くため斑点のネコ「ドットキャット」と命名されたのだ。
《まあ、息子との関係は丁度半年前だ。》
警察と自衛隊に正式配備されることになった通称ネコバイクの多くはドットキャットの血液を一般のハンミョウに流し込んだ遺伝繁殖体だったが一台だけ特殊学習脳髄を移植した別個体があった。
《それが私と妻、キャロラインの出会いだった・・・・。
キャロラインの美しいアメリカンのボディに私は一瞬でハートを奪われてしまった。》
ドットキャットとキャロラインは両想いで2ヶ月の交際で二人は結婚。
そしてかわいい子宝に恵まれた。
《それがスポーツタイプの息子だったのだ大地くん。》
「オフロードとアメリカンが合わさるとスポーツになるんですか?」
「しらん。」
しかしキャロラインは自衛隊のネコバイク隊の訓練のため現在は自衛隊本部にいるそうだ。
《つーわけでミーもパピーやマミーのように平和のために戦いたいんだよ。大地!!》
「わかった・・・・、じゃあ・・・・・青くて・・・・歯が大きいからブルーファングで。」
ここにデコボココンビ結成。