不死身の大魔女 敵地への出発
半壊した学園。応急処置をする生徒。
私立青身空学園は地獄だった。
その中の教室の一角で立ち尽くす大地。
目の前には異形の怪物の死体。
もはや絶望という状況だった。
#2時間前 教室
佐山さんを人質に取られた大地。
しかしゴードンが助けに入った。
ゴードンは美香の目をくらまして佐山さんを救ったのだ。
『土の賢者、相変わらず卑怯だな。』
するとローブをきた男はのけぞって大笑いし出した。
「残念だなゴードン。アルテミス様は今ここに来られた。」
すると教室の真ん中の空間が歪み出す。その歪みが綺麗に一直線に裂け中から大魔女アルテミスが現れた。
「クックック、見たか風雷神、ゴードン。
空の巫女はこちら側についた。」
すると目にも留まらぬ速さで大地が斬りかかる。
しかしアルテミスの体が霧のようになって消える。
すると霧が土の賢者の体内に入る。
「おお、麗しきアルテミス様が我が体にいいいいい。」
すると土の賢者の体が巨大なケラのような姿に変貌してゆく。
「ぐえええええええ、我が真の姿モゲルショベルダスの力得と見せてやる。」
すると両腕から砂嵐を発生させた。
その砂嵐は校内を破壊しながら大地を追い詰めてゆく。
ゴードンは好きを測って切りかかるがアルテミスの結界で攻撃ができない。
その時だった。
雷、風、水の勾玉が光出す。
その光がアルテミスの結界と共鳴し出した。
するとアルテミスの結界は消え去った。
その瞬間ゴードンと大地は同時にモゲルショベルダスの脇腹を貫く。
その時、再びアルテミスの体が霧になる。
「アルテミス様・・・・・何故・・・・・
ごへぇえあ・・・・・・。」
直後モゲルショベルダスの体が真っ白になった。
その体からまたも勾玉。
アルテミスの霧状の身体が美香を乗っ取った。
「おおおおおおお、これが、これが巫女の力。全身が熱い。ゾクゾクと力を感じる。」
美香の身体は変わらぬが意識は完全に乗っ取られていた。
アルテミスが指を振ると校内を中のガラスが割れ水道管が爆発しガスが爆発しだした。
「これこそ我が完全な身体じゃ。月の砲台も手に入った。ではさらばじゃ。」
アルテミスは消えた。
美香が乗っ取られた事がショックだった。
すると自衛隊のヘリが来る。
「大地!!のるんだ、急げええええ。」
良樹だった。
良樹に呼ばれるがまま大地はヘリで海上自衛隊に向かう。
#23:50 大西洋
海上自衛隊と連合艦隊は新型戦艦ポセイドン29でアトランティスに直接乗り込むことになった。
大地はブルーファングと共にポセイドンに乗り込み現在に至る。
「・・・・・・・。」
大地は声を出さない。
精神を落ち着かせていた。
これから起きる出来事は最悪の事態かもしれない。
もう一度今までの戦いを思い出していた。
その時!!
「総員に次ぐ、総員に次ぐ、陸上自衛隊本部から月の砲台の鍵が強奪された。
繰り返す、陸上自衛隊本部から月の砲台の鍵が強奪された。
これよりアトランティスに攻撃を仕掛ける。」
前方に見える巨大な城。
アトランティスの中心部に違いない。
みると3つの塔が三角形を描いている。
ついにアークの門が開かれる。
急がなければ地球は終わる。
しかし魔女を倒すすべはない。
魔女の身体は霧状になってしまうのだ。
このまま崩壊を待つしか人類には残されていないのか・・・・・・・。
つづく