アトランティス浮上 崩壊の学園
「さあ、話してくれ・・・美香。」
「・・・・・・・・・。」
無言のまま美香は一言も喋らない。
これまで学校で怒ってる怪事件の犯人ともまで言えない・・・けど、何か関わっている。
何故・・・・・何故だ・・・・・・答えろ。
「・・・・・あたしが犯人かもしれない。」
重い口が語った。
「みんな、あたしが夢の中で殺したの」
「どういうことだ。」
「最初は偶然だった。大地に告白したり告白しようとした女の子のこと恨んでたらその日の夢の中で殺しちゃうの。そしたら次の日・・・・・・・その子が怪我するの。」
恐ろしかった。
何が起こってるのか、何を語ってるのか、
ただこれは嘘じゃない。
美香は嘘を付くやつじゃない
「はじめは怖かった。でもだんだん楽しくなって・・・・・、美琴ちゃんも同じ。」
「なっ・・・・・・。」
美琴も殺したのか?
いや、美琴も・・・・・・・殺したいと思ったのか。
美琴の首に腕が・・・・・・・・、
すると抑えられる。
「落ち着け大地!!」「こいつは犯人じゃない。」
「はなせええええええ!!親友だったんだろ?なんで、なんでそんなこと言うんだよ。」
怒りがこみ上げた。このままでは自分が抑えられない。
「好きだったから。」
簡単だった。美香も俺が好きだった。
でも、だからって・・・・・・、だからって。
「美琴も知ってた。あたしが大地のこと好きなの。
なのに裏切って・・・・・・・。」
「悲しいねえ。それこそ悲劇。」
黒いローブの男。
性懲りも無く来た土の賢者。
「お迎えに上がりました。空の巫女。」
「うん、あははははは。」
泣きながら笑ってる・・・・・・・・。
「何しやがる・・・・・・・飛翔風雷!!」
「我が巫女の願いは君と永遠の契りを交わすこと。君も連れて行く。」
岩が、砂嵐が襲う。
まるで龍の如くそれは大地に食らいつく。
「だあああああああああああ。」
授業中の教室に突っ込む。
「私の力は賢者最強だぞ。」
いや、ハッタリだ。
砂嵐に飛ばされたのではない。
それを取り巻く風に飛ばされたのだ。
再び龍のような砂嵐が襲いかかる。
学園を巻き込みそのうねりは生徒をも巻き込んで巨大になる。
「一緒に来て。でないと、みんな死んじゃうよ。」
「美香・・・・やめてくれ。こんなの間違ってる。」
すると美香が誰かを風で連れてくる。
佐山さんだ・・・・・。
「まずこの女の首から折っちゃおっか。」
止めに行こうとする大地を土の賢者が押さえつける。
「・・・・・だ・・・大地・・・くん。」
「この女、馴れ馴れしい。なんであんたが名前で呼ぶのよ。」
美香は佐山さんの頬を何度もひっぱたく。
血がにじむまで。
「やめてくれ・・・・・、やめてくれええええええええ。」
美香は完全に覚醒した。
これが巫女の力なのか。
#同時刻 大西洋
轟音をあげて海が唸り出す。
渦が発生し黒雲が辺りを包み込む。
その中心にアルテミス。
「さあよみがえれ、古の都。アトランティス。」
アトランティスが浮上する。
最初に巫女が現れたのもアトランティス。
「この地に巫女を連れてくれば、地球のアークは我がものじゃ。」
地球最後の時が刻一刻と迫る。
果たして大地運命は?
つづく