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あの風に願いを込めて  作者: 通りすがりのバッタ男
学園-巫女争奪戦編
13/23

シーサイドパニック!! 裏切りの黒騎士

#9:20 シーサイドパーク

とびっきりの快晴、過ごしやすい涼し目の気温。今日が振り替え休日で本当によかったと感謝してしまうくらいだった。

あいにく今日は平日で思ったほど人も混雑していない。

そうして歩いていると入り口に里香が待っていた。

「先輩遅いですよー。普通こう言うのって男性側が待ってるものですよ。」

確かにそうだった。ドラマや小説なんかじゃこう言ったのは女性側が遅れてくるもの。

それを聞いた大地は笑顔になった。

「さぁさぁ行きましょ行きましょ。」

「なんで笑ってるんですか?」

すると大地はポケットから一世代前の音楽プレーヤーを取り出した。

「俺はバイク以外流行り物が嫌いなの。」

そう言うと里香はもっと不思議な顔をした。

シーサイドパークはニュータウンの観光スポットの一つで東京ドーム5個分の広さだ。

ほとんどの水性生物がここで見られると言っても過言ではないであろう。

「うわ〜、でっかいヒラメですね。」

「あれはカレイだよ。ほら、あそこにアカエイがいるぞ。」

これほど大型の水族館に来たのは大地も初めてだった。

水中トンネルではナルトビエイ達が華麗な泳ぎを見せ大水槽ではジンベイザメやオニイトマキエイが優雅な姿を見せる。

深海魚コーナーに行こうとした時声をかけられる。

「やあ、一条くんに大地くんじゃないか。」

写真部部長の霧人先輩であった。

「先輩も誰かと一緒にですか?」

「イヤイヤ、僕は夏の展覧会に向けてだね。」

するとなんだかんだ話しているうちに一緒に深海魚コーナーへ入って行った。

「なんかお化け見たいですね。」

「これが暗闇と水圧を生き残るために彼らが遂げた進化の一つのゴールさ。」

すると目の前の水槽にラブカとシーラカンスが現れた。

古代から全く姿を変えずに生き残った生きた化石が目の前にいた。

(彼らもアトランティスを見てきた神の一人さ。)

(もはや生きることしかもう力は残っていないがね。)

風神と雷神の声が聞こえる。

アトランティスの謎がまた蘇った不思議な時だった。


昼食はシーサイドパーク内のレストランですることになった。

「午後はショーを見に行きましょうよ。」

「いいよ。ってか先輩いつまでついてくるんすか?」

「えっ・・・・・いいじゃん。」

すると大地は何かを感じた。

するとレストランの奥の広場・・・・・、黒騎士ゴードンが現れた。

『いざ尋常に勝負したまえ、風雷神!!』

黒騎士ゴードンが近づいてくる。すると里香がいない。

「先輩!!里香は?」

「トイレだよ。僕が連れていくから君はにげ・・・。」

「時間がない。飛翔風雷!!」

風雷神の鎧を身に纏う大地。

呆然とする先輩。

『風雷神!!地の巫女は我々が貰い受ける。』

そう言ってゴードンは券を振りかざして襲いかかる。

「風斬丸、地の巫女だと!?誰だそれは。」

つばぜり合いが始まる。

お互いがお互いの目を睨み合いギリギリと言う鈍い音だけが鳴り響く。

つばぜり合いを制したのはゴードン。

『あの一条里香とか言う娘だ。それより六式はどこだ、すぐに出せ。』

「慎吾さんは・・・・六式は・・・・・やられた。お前ら賢者が3人係の不意打ちで。」

するとゴードンは剣を止める。

『まさか・・・・・あいつが・・・・・、アルテミス様が卑怯な手を・・・・。』

すると里香を抱えた女性が空から降りて来る。

「お久しぶりですわね、大地さん。」

その顔には見覚えがあった。

「お前・・・・文化祭の占い師。」

『貴様・・・・・よくも騙したな。』

すると水の賢者が笑い出す。

「さすがは忠実なナイト。卑怯な行為は許せませんか。

さすがはアルテミス様の一番の捨て駒。」

するとゴードンの体を黒いオーラが包み出した。

『おのれ、許さんぞこのアマがあああ。風雷神!ひとまず力を貸せええええ。』


つづく

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