非情3賢者の罠 六式最後の日
#6:00 東城家
俺と警察は生徒会長一家を安全な自衛隊本部へ避難させるためまず千葉基地に向かうことになった。
県道は完全封鎖、機動隊が配備され大地はそこに配備された。
慎吾は生徒会長のパトカーに同乗。
良樹は両親のパトカーだった。
こちらが巫女を発見できない以上発見された巫女を護衛するしか道は残されていなかった。
車内は物凄い緊迫状況だった。
いつどこから来るかわからない敵に対してもう彼らは防衛戦しかはれないのだ。
すると携帯がなる。真破先輩だった。
「大地、今テレビがすごいことになってる。」
「学校でしょ先輩!!」
「臨時の職員会議で今自習だよ。ケータイで見てんだ。」
「生徒会長には六式がついています。僕もできるだけやって見ます。」
#9:50 千葉県
あと少しで自衛隊の基地に着くという所だったが前方の車両が爆破する。
「全員戦闘配備につけ、全員戦闘配備につけ。」
「よっしゃあああ。飛翔風雷!!」
すると目の前にいたのは火の賢者と黒騎士ゴードンだった。
「あんた、よくも雷を殺してくれたな。」
「だったらどうだって言うんだ。」
「焼き殺す!!」
大地を火の矢が襲う。それを飛んでよける大地。
「風神居合切り!!」
不意をついて一瞬で切りつける。
火の賢者がよろけた、すかさずカマイタチを放って牽制する。
「ゴードン様!!なんで援護しない!!」
ふと隣を見ると黒騎士と六式が睨み合っている。
『貴様、昨日の決着をつけよう。』
「お前は負けただろ。」
ものすごい斬り合いだ。
あれが・・・・・六式の本気!?
「よそ見してんじゃないよ。」
炎の竜巻が大地を包む。
大地は風の竜巻を炎の竜巻と逆回転で発生させた。
その竜巻はより大きくなりこんどは火の賢者を襲う。
「反撃逆竜巻と言った所かな。」
「あああああああああ、おのれええええええええ。あたしがあんたごときにィィィィ!!」
すると火の賢者の体が雷の賢者の時のように怪物の姿になった。
その姿は悪魔と竜が合わさったような姿であった。
「炎魔神メギラドランガ!!あたしの炎に焼かれてしにな。黒炎焼!!」
どす黒い炎が大地の体を包んで行く。
「こいつでどうだああああああ。」
長い太刀を振り下ろす。
「なんだ・・・。」「爆心雷風・・・雷風神!!」
一方その頃
『それがお前の実力か?昨日のはまぐれということだな!!』
「残念だけど、剣よりは素手の方が得意なんだよね!!」
その一瞬だった慎吾の拳が黒騎士の頬を直撃する。
よろけた黒騎士の腹に蹴りを食らわせる。
『ゲホォ、貴様。』
「オラアアアアアアアアアア!!」
飛び蹴りが首筋にヒット。
『また・・・・・負けた・・・・のか?』
六式は急いで大地の元に向かう。
大地とメギラドランガは互角の戦いだった。
しかし大地が打ち負けた。
「平気か?」「まだいけます。」
「ちょいとやばいんでね雑兵、後は任せたよ。」
するとメギラドランガのまいたたねが人の形になって襲って来る。
これで警察も機動隊も足止めされた。
「慎吾!早くその子を連れて逃げろ。」
《乗りな。お二人さん。》
慎吾と生徒会長はドットキャットで離脱する。
「飛翔風雷!!か・ら・の風陣空圧弾。」
風の波動が雑兵を吹っ飛ばす。
「お前も慎吾の応援に行くんだ。」
「了解!!」
大地はブルーファングで追いかける。
#11:00 自衛隊基地近隣の山中
「大丈夫だ。必ず助ける。」
「はい。」
あと少しであと少しで自衛隊基地だ。
その時、何者かの攻撃で崖下に落ちる。
川岸で撫子は目を覚ます。
目の前で戦う六式・・・・・。
「貴様も・・・・アルテミスの部下か。」
「私、水の賢者でございます。」
水の賢者と逃げたはずの火の賢者がいた。
「こいつと交換どうかな?」
その手の中にいたのは洋平だった。
「洋平・・・・貴様らどこまでも卑怯な奴め。」
「さあ、どうする?」
「両方助ける。」
すると慎吾はブーメランを飛ばして洋平を抱える。
「洋平!大丈夫か。」
「うん・・・六式ぃいいいいい。」
「貴様は風の賢者!?ぐあああああああああああああああああ。」
3人の賢者に囲まれる。
「リミッターを解除する。こいつは俺でも制御できねえ。」
すると慎吾の体が徐々に大きくなって行く。
そう、あの暴走状態の巨大カマキリになった。
大暴れする巨大カマキリ。
その時だった。
「きゃああああああああたしの顔がああああああ。」
火の賢者の右の顔がえぐり取られた。
「まさかここまでとは。風魔神トルネギガンマ。」
「トンボ・・・・トンボオデノエサ。」
すると巨大カマキリがトルネギガンマの腕を食いちぎる。
「ぎゃあああああああああキサマアアアア。」
すると元の六式の姿に戻る。
「さぁ終わりにしましょう。劇水氷結大衝突!!」
「高速竜巻鎌鼬!!」
「火炎焼大漠熱!!」
3人の超必殺が六式を襲う。
「グアアアアアアアアアアアアアアア。」
慎吾はそのまま崩れ落ちる。
「はぁはぁ・・・・あたしは戻る・・。」
水の賢者とトルネギガンマが撫子に迫る。
「いや、誰か・・・・進藤君助けて。」
「風雷風切斬!!」
トルネギガンマの腹部を風斬丸が貫く。
「ぞんな・・・・・俺が・・・・。」
倒れ朽ち果てるトルネギガンマ。
その体から緑の勾玉が落ちる。
「生徒会長、平気ですか。」
その瞬間体が凍りつく。
「くそおおおおお生徒会長!生徒会長ぉおおおおおおおお!」
「まさか風が負けるなんてね。
それではまた会いましょう。See You。」
「進藤君、進藤君! 進藤くううううううん!!」
二人は次元の狭間に消えた。
氷が溶けた。傷つく体を引きずって歩く。
「慎吾さん、慎吾さん。」
「大地・・・・・君に・・・・・・託す。」
そう言って慎吾は六式のまま石になる。
六式は死んでしまったのか。
次の標的は!?
撫子の運命は!?
つづく