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あの風に願いを込めて  作者: 通りすがりのバッタ男
学園-巫女争奪戦編
1/23

波乱の新学期

Code:06の続きですが雰囲気や敵はガラッと変わります。

病院のベッドに横たわる少女。

その手を握って僕は祈っていた。

あの日、Code:06とかいう化け物が東京大崩壊を起こした。

そして僕の目の前で生死を彷徨っている少女は僕の恋人の綾瀬美琴。

美琴は今必死に戦っている。

僕は、僕は祈ることしかできない。

「だ・・・・・だいちゃん・・・・・」

「美琴、美琴。俺はここだ美琴。」

少女は弱々しい声で意図しの人の名前を呼ぶ。

「私・・・ね・・・・、だいちゃん・・・・と一緒の・・・・がっ・・・・こう・・・に・・・・はいれ・・・て・・・・・嬉しか・・・・った。」

「おれもだよ美琴。美琴、明日、明日一緒に制服もらいに行くんだろ。早く傷治さなきゃな。」

すると少女は微笑む。

「だいちゃん・・・・あ・・・・いし・・t・・・・・・・。」

少女はそのまま旅立った。

美琴、起きろ、美琴、美琴

みことおおおおおおおおおおおおおおおお!!


「はっ!! また、あの日の夢か。」

少年は時計を見る。

午前6:07だった。

「今日で・・・・1年か・・・・。」

そう、あの日・・・・・

六式とCode:06の決戦からすでに1年経ったのだ。

「朝飯にするか・・・・・。」

朝食を食べ終え、着替えて鍵をかける。

バイクにまたがり大きく深呼吸をする。

「進藤大地、行って来ます。」


#午前7:15 登校中

いつも通る川のそばの道路。

4月ということも有り桜は満開だった。

よくここまで復興したものだ。

つい一年前までは瓦礫の山だったのに。

六式は賛否両論だった。

俺みたいに家族を失った奴らの中にはもっと早く助けに来てくれればと自分勝手な意見を言う奴もいた。

けど俺は六式を尊敬していた。

怪物になり大切なものを失いで正直常人は立ち直れない。

だがそんなことも力に変えて彼は戦った。

いつまでもうじうじしてる俺には憧れの的だった。

彼の出した本も買った。

俺は憧れることしかできない。

学校が見えてきた。校門をくぐりバイクを止めると誰かに肩を掴まれた。

「おい大地、部活に入る気はないか?」

嫌な人に絡まれた。

この人は3年の一条真破先輩だった。

モトクロス部に勧誘されるのを断り続けてはや一年。毎日毎朝これだ。

「いえ、マッハ先輩。やっぱり部活という団体は苦手なので・・・・。」

「いや、君はモトクロス部の後輩憧れの的だ自作コースでは全力をだせんだろ。」

確かに俺は近所の森の中の空き地に自作のバイクコースを作ってるがあれはただ走りたいだけであって・・・・。

するとまた一人やって来た。

「全く朝から暑苦しい。進藤君が困ってるだろ。」

その人は正義の味方ではなかった。

「彼こそは我が写真部でエースを努めるべき逸材だ。」

写真部部長の3年

林田霧人先輩だ。

「彼の撮る鳥や花の写真はとても繊細で美しい。彼の居場所はこの写真部なのだ。」

「いーや、モトクロス部だ。」

先輩2人が言い争う所を静かに教室に向かう大地。

新学期早々悪夢を見て先輩に絡まれた散々であった。

Code:06も読んでね。

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