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俊也

詩織とは幼なじみで、小学校からずっと一緒。俺たちは友達以上恋人未満の関係。決して恋なんかしない。


詩織に彼氏ができた。詩織よりずっと背が高く、男らしい。

「今日も一緒に帰ろう」と俺が言うと、何も言わないで笑って手を振って、彼氏のもとへ行く。


ああ、あいつはもう俺とはいられないんだ、と思うと、目からナミダがでてきた。


俺は詩織が好きなんだ。


あの彼氏なんかより、ずっと一緒にいる。

俺の方が詩織をわかってる。

愛してる。


目から流れるナミダを拭き取り、俺は詩織を見つめていた。

ずっと詩織をみてるから。

追いかけ続けるから。


もう一度、俺の名前を呼ばれるまで。



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