4. 異世界転生
寝てる間の夢の中?で、クレアが10歳になるまでの過去がフラッシュバックされていた。
……というか……私は正真正銘クレアだった。
母は、私が5歳の時に亡くなったが、優しい父と兄がいた。マグノリア王国のシモクレン公爵家の娘で、宮殿のようなお屋敷で暮らしていた。
おそらく、看護学生だった花村美華は前世だったのだろう。
最初は、美華の夢の中の出来事というか妄想かと思ったが、私は日本にいる時から宇宙人や異世界を割と信じていた。
地球のある太陽系は銀河系という街にある家の一つにしか過ぎない。銀河系という街は他にも無数にあることから、地球を含む太陽系と同じような世界があってもおかしくないと思っていたし、宇宙がビッグバンによって存在したのなら、他の宇宙や異世界があってもいいのでは?と…
なので、翌日目を覚ました時には、花村美華の人生は前世のもので、ここの世界に魂が転生したのだろうと、自分なりに冷静に状況を理解していた。
というか、たとえこれが花村美華の夢の中だとしても、クレアとして生きてきた実感があるので、今後もクレアとして生きるのみと、割り切った。
美華が昏睡状態なら、お母さんや優樹がとても悲しんでるだろうし、優樹の将来にも多大な迷惑をかけることになるだろうと思うとやるせない……
でもそれを確かめる術はないし、美華が死んでいたら、大学生になってからかけていた保険で、優樹の大学の学費も心配なくなる。突然いなくなって悲しませるのは申し訳ないけど、死んで転生したと思う方が気が楽だ。父の死も乗り越えた二人なら大丈夫だと思う。
あの時、咄嗟に抱き抱えた女の子が無事であるのかも、ものすごく気になるが、それも確かめることが出来ない。
…きっと無事だった。大事な小さな命を私が救えたはず!なので、花村美華の人生は善行で終了したのだ!
と、前世に区切りをつけることにした。
この世界の公爵令嬢クレアとして、人生を全力で生きよう!!
と、密かに決意した。




