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夏の夜に刹那の木葉舞う

風に今便りが運ばれる


闇に吼え

影を追う

夜空が掌に遠く穏やかな声を撃つ


肌を蒼く染め

沈み始めていく月

蝶が舞う

去って行く

遠く穏やかな声が散る


夏空高く陽が昇る

揺らめく朝日にただ微睡み

夜毎繰り返し紡がれていく

還らぬ日々思い浮かべた


儚き生命が遠ざかる

この川に流れ流されていく

今途切れる雲を眺めながら

捧ぐ陽炎の詩を聴く


輪廻の花火が空に咲く

囁く影に時を綴る


冴え返った音は陽の光


蝶を見つめている

翅を羽撃かせている

嗚呼一陣の風が吹く

遠く穏やかな声を聞く


届く空は万華鏡

放つ今は見上げては振り返る

日毎繰り返す鐘の音を

還らぬ日々を胸に刻む


川の流れは蜃気楼

遍く響く懐かしき音楽

今途切れる雲を眺めながら

遠い彼方の橋を渡る


奏でる数多の燈

時よ魂よいざ謳え

真夏よ遥か言の葉を

常磐の響きを掌に

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