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二(かんいち)爺ちゃん、異世界へ!(仮)  作者: ぷりぷり星人
いざ! ダンジョンへ! 2
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はっきりいって邪魔だし? (その頃のアールカエフ)

 「うん? ちょっとした買い物よ? ティーター君、ダリオン君? 別についてこなくともいいよ? はっきりいって邪魔だし?」

 キキョウの手を握るアールカエフ。振り向き、ピッタリとついてくる二人の護衛に物申す

 

 「スィーレン様、お申し付けくだされば買い物くらい、こちらで用意しますが?」

 と、銀髪のエルフのティーター

 「スィーレン様を一人、街に放つと何しでかすか。心配だからついていくのですけど?」

 と、金髪のエルフのダリアン。上官のファロフィアナよりアールカエフの監視の命を受けている。


 「僕は何もしないよ? ダリオン君。ずっと宿舎に籠もってるのも退屈だろう? お尻から根っこ出てきちゃうぞ? お昼も食べたいし?」

 「引き籠もりで有名だったくせに……。根っこ? 結構じゃないですか! スィーレン様。私どもも煩わされる事もなくなりますし。大歓迎ですよ」

 「もう……。ダリオン失礼よ。食事も用意できますよ?」

 「嫌だよ。君たち肉食わないだろう? そんな栗鼠リスのご飯みたいなのは御免だね!」

 「キキョウもいますし、ちゃんと肉料理もつきますよ? 軍のコックが腕をふるいますから問題ないかと」

 「フッ――。肉ばかり食べてると……。……」

 と、そこで言葉を切るダリオン

 「ふふん。『長生きできない』――だろ? この肉食エルフの僕にその”迷信”はまったく意味がないね! その言葉にどういった根拠があるのか是非とも聞きたいもんだ! ダリオン君!」

 ジロリと、悔しそうにアールカエフを睨みつけるダリオン。なにせ、眼の前にいるアールカエフは1700歳超えの化け物エルフだ

 「むしろ、肉食べてるほうが長寿じゃない? 僕の友達も肉食エルフのほうが長生きしてるぞ。君たちの上司のファロフィアナ君だって肉食うだろう? ひょっとして肉を食うことが『ハイエルフ』への道かもよ? くふふふふ。ま、頑固なダリオン君には無理な話しだわね~~ぷぷぷ」

 「……」

 ギュッと唇を噛むダリオン

 「ほら、スィーレン様には敵わないって言ってるでしょうに……ダリオン」

 と、同情の目を同僚に向けるティーター


 「ついてくるなら構わないけど。邪魔しないでね!」

 「はい」

 「……」

 「いい? ダリオン君?」

 「……はい」

  

 『三丁目仕立て屋』に寄り洋服を物色。その後も露天を見て回る。

 

 「掘り出し物ってなかなかないねぇ」

 じっと露天の敷物に並ぶ品々を吟味するアールカエフ

 「なかなか無いから掘り出し物っていうんですよ。そんなことも知らないのですかスィーレン様は」

 「んもぅ! ダリオン君は! 本当にヤっちゃうよ? チミ!  サクッと!」

 「もう、ダリオン、一言多い!」

 「アールお母ちゃん、串焼き食べよう!」

 「そうね。あすこの屋台にしよう!」

 「もう、これからレストランに行くんですよ」

 「うん? ちゃんとレストランは行くよ? 当たり前じゃん? 串焼き食べたら『リンギーネ』にゴーー!」

 「お肉♪ お肉ぅ~~♪ お肉ぅ~~♪ おに~~くぅ~~♪」

 クルクル回りながら屋台に向かうキキョウ、アールカエフもクルクル回りながら続く

 「だって、スィーレン様ですものねぇ」

 ……


 「そういえば……スィーレン様、帝都の商人がお付き合いをしたいと申し入れがあったのですけど……どうでしょうか?」

 食事の後のお茶を楽しみながら

 「うん? ダリオン君、商人? さっぱり興味ないけど?」

 サクサクと焼き菓子をかじりながら。アールカエフの関心は商人からすでに焼き菓子に移っている

 「でしょうね。聞く相手を間違えました」

 「ダリオンくぅ~~ん。どゆこと? ねぇ?」

 「でもダリオン、採集品もちゃんと捌けてるし、必要ないのでは? で、その要請の出所は?」

 「そうなんだけどね。貴族の連中がコソコソとね。ほら、仲介料っていうの?」

 「接触は許されてはいないでしょうよ? 貴族家だって承知してるでしょ?」

 「宰相閣下がこそこそ動いてるとか? ま、その辺りはファロフィアナ様のお仕事でしょ」

 「うん? そういえば、さっぱり顔出さないねぇ、ファロフィアナ君は。ダンジョン騒動があったから顔くらいだすと思ったのに? なにか聞いてるかい? ダリオン君、ティーター君?」

 「さぁ? スィーレン様が顔出すと思ってるから、あえて顔見せないかも? ファロフィアナ様もスィーレン様のように大層、御ひねくれでいらっしゃいますし?」

 「こ、こら、ダリオン!」

 「失敬だね! 君ぃ~~。慇懃無礼という言葉を知っているかね? ブッコロしちゃうよ? 僕には腹黒いところはこれっぽっちもないよ?」

 「そうです?」

 「そうですよ! お茶をもう一杯いただこうか!」

 と、店員を呼び止める

 「アールお母ちゃん、焼き菓子もおかわり! これ美味しいね!」

 「うん。そうしよう! 焼き菓子追加!」

 「は~~い」

 新たなお茶を注ぎながら、

 「それでカンイチ様たちのお帰りは明日ですか?」

 「さて? 移動で片道1日、採取で2~3日? ま、一週間くらいいるんじゃない? あと三日くらい?」

 「それじゃ、お世話もまだ三日もあるのか……」

 と、ダリオンがボソリ……

 「こら! でも心配ですね、スィーレン様」

 同僚を嗜むティーター 

 「そう? 特に? フジ殿いるから大丈夫でしょ?」

 「身も蓋もないですねぇ」

 「カンイチ様も哀れねぇ」

 「そう?」

 ……



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