表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
英傑と幻想のユートピア  作者: 橘 優
7/17

戻るといいな

2033年12月24日クライス事件後、様々な形をした生物が現れるようになった。その生物は人だけでなく、様々な動物に危害を与える生物であった。そのため、政府は2034年1月1日国内防衛省を設立。その日より元東京、元京は復興を始めたのであった。そのため、元京では復興の日1月1日を始まりの日とし、その日から学校が始まるようになった。そして、2034年12月24日、クライス事件からちょうど1年経った日、クライス事件の現場に様々な怪物が集まった。周辺の人々は殺され、大惨事となった。そのため、2034年12月25日、今はこの人達のおかげで平和であるとも言える棗部隊が設立されたのであった。初代隊長、夏目 勇頼の指導により規模は拡大。元京だけでなく、日本全国に配置されたのであった。そして、今の棗部隊が出来上がったのだ…



「なるほどなぁ…初めて知った」と本を読み終わり、一言言うと、

「授業で習ったけどな」と緑川に言われた。これを知ったことでどう強くなれるんだろ…と思ったが、全て聞いていてはキリがないのでやめた。

「そういえば、遙は?」と聞くと緑川はため息をついて答えた。

「もう閉館時間過ぎてるんだよ。ここの図書館の管理者が俺の親だから俺と大宮は残ってるけど。冬島さんは両親が心配するからと言って帰ったよ。大宮に言ってたけどな」そういえば、帰るみたいな事言ってた気が…

「久しぶりに本読んだら集中しちゃってさ…でも、そのおかげで色々分かった!ありがとう!」と握手するつもりで手を前に出したら緑川はその手を払い、こう言った。

「大宮は記憶にないだろうが、昔、俺は大宮に助けられているんだ。だから、そのお礼さ。まだ、記憶は戻ってないのだろ?」…そうなのか。要と緑川は仲が良いが、もしかして俺も緑川と仲が良かったのだろうか。

「…まだ無いんだ。いつか戻ると良いんだけどね」と俺が言うと

「そうだな。戻ると良いな」と緑川は少し笑った。



家に帰り、リビングのソファで考え事をしているとメールが届いた。松平先生からであった。

《明日、今日夏目 要と大宮 和がすれ違った病院の入口で待っているぞ》

という内容であった…何故すれ違ったことを知っているのだろう。要に聞いたのかな。それより、何時だよ。分からねぇよ、と思っていると再びメールが届いた。

《朝、9時な》

…書くの忘れてたのかな?機械に慣れていないのかもしれない。松平先生も昨年の大嶋先生と同じで面白い先生なんだと思った。そしてひと息ついた後、俺はリビングの電気を消し、今は暗くて見えないが、自分の部屋がある二階へとのぼった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ