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旅たち
はじめに
この世界では、人口が2万人である。ここに住んでいるものには、みな名前がない。しかし人々には番号がついている。みな、その番号で呼び合っている。番号には、大富豪、富豪、平民、貧民、大貧民、奴隷といった6つのグループに分かれている。1から10は大富豪で、11から200は富豪、201から10000が平民、10001から15000が貧民、15001から18000が大貧民、18001から20000が奴隷となっている。数字は自分が産まれてくる順番によって決まっている。その中で1になるものは世の中の決定権を持つことができる。もし、人口が2万人以上になったときはその子どもをその場で殺されてなかったものにされてしまう。だから、親たちはその子どもを隠したり、庇って死んでしまったり、我が子を守るために他の人を殺してしまったりする。結局は、何をやっても無駄なのに………
「この世界を変える!」
それが俺の夢だ。
第1章 旅たち