とある空地にて
評価、アドバイスよろしくお願いします。
翌朝 早朝
俺は、思いのほか朝早く目が覚めたので、魔具の作り方を勉強することにした。魔具には魔具の形が意味を持つものと形は全く関係ないものがあるようだ。また魔具の材質によって、封じる魔法との相性があるようだ。これら基本となる条件に加え、魔具を作るには精密な魔力操作が必要であるのか。魔具の利点は魔法の発動までが短いことと使用時に自分の魔力を使わなくてよいことだが自分で魔具を作るなら魔力の先払いといったところか。精密な魔力操作はあまり得意とは言えないが、これくらいならできそうだ。さてなんの魔具を作ろうか。いろいろと作ってみたいものはあるが材料がない。後で町へ行ったときにでも魔具を作るための材料を買おう。
* * *
その後朝食を済ませ、町はずれの空き地に平野と二人やってきた。昨日平野が店で買った魔具を使うためだ。ちなみに凛と詩乃はお店を開くための店舗を探しに行っている。いい物件があればみんなでお金を出し合って、買うか借りるかする予定だ。
「それじゃあ谷山君、発動させるよー」
平野は魔具を手首に装着し、高速移動の魔法を発動させた。
次の瞬間、もう平野は全く別の場所にいた。早い。早すぎる。まったく目で追うことができなかった。平野が通ったと思われる場所にはうっすらと砂が舞い上がっているが、それだけだ。もともとこの場所にいたといわれると信じてしまいそうだ。魔具を使わずに魔法を発動したのと変わらないではないか。これが魔具なのか便利なものだ。
「平野、どうだった。体に何か異常はないか。まったく見えなかったわ」
「いやー僕も驚いたよ。思ったより早かった。体は大丈夫だけど、高速移動しているとき息ができないかと思ったよ。今心臓がバクバク言ってる」
平野もかなり驚いたようで、声が震えている。
だがそれでも平野は、高速移動の魔具を何度も使っているうちになれたようだ。移動速度を変えたり、移動距離を変えたりといろいろ試している。よく見ると魔法を発動する瞬間魔具が青白く発光している。綺麗なものだ。俺が魔法を使うときには発光したりはしない。魔具独特の現象だろう。さらに何度も魔法を発動させると魔具が砕けてしまった。これが魔具の寿命なのだろう。
「ねえ谷山君。防御の魔具も使ってみたいから何か攻撃してみてよ」
そこでまずは足元に落ちていた小石を拾い投げてみることにした。これならばもしあたったとしても痛いだけだろう。
「じゃあ、これ投げるよ。いくよー」
掛け声を掛け、石を投げる。すると平野の指輪が青白く光り平野の正面に薄い防御フィールドが現れ、石をはじいた。
「後ろからの攻撃には効果がなさそうだね」
「いや、今正面に防御フィールドを作るイメージだったからだと思う。ほかの防御のイメージも使ってみるからちょっと見てて」
平野はそう言うと再び防御フィールドを発生させた。今度は正面だけでなく平野の周り覆うように四角錐や半球型に防御フィールドが現れた。
「これなら後ろも大丈夫でしょ。今度は魔法で攻撃してみてよ」
「了解。行くよ。やばいと思ったらよけてよ」
俺は平野に向け魔力弾を発射した。ただ魔力を集め丸い塊にしただけのもので圧縮や収束、増幅といった攻撃能力を高めたものではないのであたっても大した怪我はしない。当たったらかなり痛いだろうが。魔力弾はきちんと防御フィールドに当たり消失した。その後も魔力弾の数を増やしたり、様々な角度から攻撃したりと条件をいろいろ変えながら攻撃してみた。結果的にはこの程度では防御フィールドに全く問題はなかった。もう少し攻撃性の高いものならば防御フィールドを破壊できそうだ。また、魔具そのものが連続攻撃には耐えられないようだ。一定以上の攻撃を防ぐと魔具が砕けてしまう。複数の魔具を用意しておかないといざというときには役に立たなさそうだ。
「よし、ありがとう。魔具の大体の使い方はわかったよ。使うときが来るかわからないけど。ねえ、谷山君、模擬戦やってみたい」
* * *
その頃、凛と詩乃は不動産屋にやってきていた。この店はこの町一番と評判で物件の販売や仲介を行っている。対応に出たのはアラン ・ジェラールという名の若い男の人だった。
「何かお店を開きたいので、その店舗を探しているとのことですが、いくつかいい物件がありますのでまずは実際に見て回りましょう。見るのはタダですのでご安心ください」
アランは店にやってきた二人組の女を見て冷やかしかと思った。身なりはきれいにしているが宝石などの値段の高い装飾品等は一切付けていない、若い女二人組だったからだ。それも話を聞くと店を借りたいという。客商売なので顔には接客用の笑顔を浮かべているが、やる気は全くというほど起きない。どこかの金持ちが娘に頼まれ店を買ってやるという話を聞いたことはあったが、それならば親がやってくるだろうし、もっといかにも金持ちですという格好をしているだろう。適当に店を案内してさっさっとおかえりいただこう、そう思っていた。
「まずはこちら、以前は花屋だったのですが、今は空き家で日当たり良好です」
「次はこちら、以前は料理屋でした」
その後もいくつもの物件に二人組の女に案内した。すると、なんと一軒の店を借りる契約を結ぶことができた。それも1か月の家賃を現金で先払い。まったく人は見た目によらないものだ。
* * *
模擬戦を終え、俺たちは地面に座り込んでいた。俺は特に汗をかいたりはしていないが、平野は息を切らし、額から汗をだらだらと垂れ流している。模擬戦の内容としては平野が高速移動で近づき殴り掛かってきたり、炎の塊を飛ばしてきたりするのを俺が躱したり防いだりと防御をメインに戦い、時たま魔力砲撃や誘導魔力弾を飛ばし平野を追い掛け回したりしたが、平野の手持ちの魔具が尽きたので終了となった。
「平野、すごい汗だよ。大丈夫?」
「大丈夫だよ。まったく谷山君はなんでそんなに平気そうなんだ。運動不足なのかなあ」
そんな話をしていると、凛と詩乃がやってきた。いくつか店舗を見てきて、店を借りてきたそうだ。店は見てのお楽しみとのことだが、いったいどんなところだろう。
なかなかアイデアが浮かんできません。続きは全く決まっていませんが、完結できるよう頑張ります。




