白い化け物
昔、書いた作品です。
様々な部分に不安はありますが、是非ご覧ください。
まさか俺の前に凶器を出してくるなんて、、、
危うく突き刺さるトコだった.
「絶対こんなトコから抜け出してやる」
俺は荒い息を吐きながらボソリとそう呟き、ここからの脱出方法を考え始めた。が、恐怖と焦りでなかなか考えがまとまらない。今こうして迷っている間にも、奴らは確実にこちらに近づいているのだ。
「早く……早く逃げなきゃ……」
心臓がこれ以上ないくらいバクバクと俺の胸を跳ねまわっている。恐らく俺の人生史上でも、これほどの心臓の呼応を感じたのはこれが初めてだろう。
『いや、いつだったか、大好きだったあの子と手を繋いで歩くことになったあの時には――。』
「ああっ、こんなこと考えてる場合じゃないっ」
俺は首が取れるんじゃないかと心配になるくらい勢いよく頭を振って、いつだったかの甘酸っぱい思い出を振りはらう。
とその時、
カツン……。
背後から足音が鳴り響いた。やばい、奴が来た。
俺は振り向く間もなく走りだす。薄暗い廊下をひたすら駆けながらも、俺はこの建物の造りを必死で思い出す。
「一階にある正面の大きな門あそこから……」
いや、あそこはモンスターのたまり場だ。俺の脳裏を、ぎらぎらと目を光らせる白濁色のモンスターたちの姿がよぎり、背筋にぞくぞくと怖気が走った。あそこはダメだ。危険すぎる。
「そうだ、あっちからなら…」
俺の記憶が確かなら、この大きな灰色の廊下を一つ外れた場所にも非常用のドアがある筈だ。そっちに掛けるしかない。幸い、俺が走っている廊下をそのまま進めばそこに辿りつけるはずだ。俺はがくがくと震え、今にも倒れそうになる足に喝をいれ、全速力で疾駆した。
すると、俺の記憶通り非常用のドアが視界に入った。
「やった、これで助かるぞ!」
歓喜に心を躍らせつつドアに手をかけた瞬間、あることに気がついた。
「…アレ……開かない」
はめられた!!唯一の脱出場所を封鎖されている…。
その瞬間、背後に殺気とでも表現すべき気配を感じ、俺は身の危険を察知した。
「ヤバい!!」
俺は、急いで身をかがめた。
ヤツの巨大な腕が、俺の髪を何本かひっこ抜きながら頭上をかすめていった。危なかった。ほっと胸をなでおろしたくなる気持ちを押さえ込み、俺はヤツが体勢を崩しているこの隙に渾身の力で地面を蹴り、できるかぎりの距離をとった。
正直このまま戦ったら確実にやられるだろう。
なにせ、奴の体長は俺の背たけの2倍近くあるバケモンである
こんなドデカイ化け物に勝てる筈が無い。
しかも、このバケモノは真っ白である。
白色は、俺より力が数倍勝る上に頭が良いときたものだ。
こんなのとやりあったらただではすまされない。
俺はバケモノに後ろを向けて力一杯走りだした。
しかし、俺は唖然とした。
走ろうとしたその先にも、もう一体白いバケモンが立っている。
ああ~
クソったれもうヤケだ
一気に突っ切ろう
そう思い俺は一か八かで走り出した。
思いっきり突っ走って白いバケモノの横を通り過ぎた。
「よしっ!」
そう呟いた瞬間ソイツの長く太い腕が俺の首根っこを思いっきり掴みとったのである。
「クソったれ‼」
あれだけ逃げたが、捕まる時は、あっという間に捕まってしまった。
オレはこれからどうなるってしまうんだろう
イヤな想像が俺の頭をグルグルとかけまわった。
そして、俺はソイツにズルズルとひこずられて奥に連れて行かれた。
「あああああ」
突然俺の頬から涙が大量に溢れ出した。
悔しいのではない。今までに無いほどの恐怖を感じているのだ。
白い化け物はしばらく俺を押さえつけていたが、急にソレをやめた。
「?」
するとなんとソイツはイキナリニヤリと笑い手に持っている尖った矛先を俺の目の前に向けてきた。
「やっやめろ やめてくれ‼‼」
俺の口からは今まで聞いたことがないようなかすれた声が出てきた。
つぎの瞬間
俺の右腕に思いっきり『ソレ』は突き刺さった
「ぐあぁぁぁぁあ~~~」
痛みで表情が引きつった
「ボウヤお注射終わったよ」
そこにはニコニコと笑った。
俺の身長の2倍はあるであろう白いバケモノがいた。
なにを笑ってやがる俺はこんなに痛い思いをしたとゆうのに…。
そんな事を考えながら
俺は病院をあとにした。
読んで下さってありがとうございます。
私自信、文章能力がないので、訂正などありましたら、嬉しいです。
訂正されるのが嬉しいのではなく、文章をしっかり読んで下さったこと、自分では気づけなかった事が分かることが嬉しいので別にMじゃないです。
調子に乗りました、すいません