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平凡な日々

俺の名前は神宮寺皐月。世界最強の魔術師。


に、なりたいただの男子高校生。しかもランクFの。魔法ってかっこいいし憧れるよね。あんまりよく分かんないけど火とか水とか氷とか扱うのはそんなの高校生にとって扱いたい気持ちでいっぱい。

だから使えるようになるまで鍛錬してるんだけどやっぱダメかも。そろそろ学校の時間だ。学校への準備を済まし、玄関の扉を開ける。自宅を背に学校へと歩いていく。歩くのがめんどくさいが近くにあった徒歩5分の高校を選んだ為行くには超ラク。俺の頭もそこそこやし普通に生きていける。魔法が扱えなくても平凡な人生を送れる世界に感謝。

校門に着くとクラスメイトを発見する。

「おはよう」

隼人「うわ!?急に話かけんなよ。ビビるわ」

こいつの名前は隼人。隣の席の奴。入学して早々話かけたら気が合う人だとわかった。

隼人「てかお前、なんか忘れてない?」

「え、何が……?」

隼人「魔法に関する授業あるから教材持ってこないと。そんな手提げカバンみたいなやつに教科書とか入って無さそうやし…」

「あ、やべ…忘れてた…」

最悪だ。何も持ってきてないよ…魔法扱えるようになりたいのにさ…

隼人「まあ俺らランクFが授業受けたとてって感じやろうけど…」

「まあいつか扱える時がくるかもじゃん?」

隼人「ないない。扱えるやつはここにはいないっつーの。」

「夢も希望もないやつ…」

隼人と共に階段を上がり教室に入る。

夏希「お、皐月と隼人じゃん。おはよう」

こいつは夏希。物知りで色んな情報を知っている。

夏希「てか昨日のニュース見た?ランクDが暴れて無差別殺人起こしたっていう……」

「あぁ…そういえばそんなニュースもあったような」

隼人「マジで物騒な世の中だな。魔法を持つ者は暴れないときが済まないのか?」

「まあ魔法を色々試したい気持ちがあるんだろ。俺も魔法使えるようになりたいし。」

隼人「でもそれを悪いように使ってちゃダメだろ。魔法を使って悪いことするなら一生平凡に生きる方がマシやと思うけど……」

夏希「それは僕も思うな。色々魔法は便利にしたり護身用として使ったり出来るけど人に危害を与える魔法は使えないままでいい。」

隼人「俺たちランクFはこうやって平凡な日々を送るいかないかもな」

「魔力量高いと身体能力も自然と強くなるの?」

夏希「そうだよ。魔力量の基礎知識として多ければ多いほど魔法の強さや身体能力、戦闘力の向上、さらには寿命まで伸びるとまで言われているらしいし。」

「よく知ってるな……」

夏希「知っていて損はないからね。」

「でも扱えるか扱えないかだったら扱いたいとおもわない?」

隼人「まあそりゃ…扱いたいさ。」

夏希「扱えないのが現実だしね」

「そんな夢もないこと言うなよ…お前らってさ鍛錬みたいなのしてる?俺は一応やってはいるけど。」

隼人「いや少しも魔法を使えないのにやる意味あるのか?多少使えるならまだしも…」

「扱えるまで魔力量を上げたらいいんだよ。」

夏希「魔法を扱えた感覚がないのにするのは焼け石に水だと思うのですが……」

「んなもん分かってるよ…でも諦めきれねぇんだ。」

チャイムが鳴る。俺たちは各自席に座る。この学校はランクF達が集まる学校。つまり普通の学校とそこまで変わりはない。この世界は各ランクが住む区間があって各々そこで生活している。高ランクの者が低ランクに対する蹂躙などが起きないようにしているのかなと色々考え事していると担任が教室に入ってくる。

担任「今日は入学最初の魔力測定の日だ。まあこの学校でランクが上がる事例は極めて稀だからな。でも心構えておくように。」

そういえば魔力測定の日だったか。一応なんとなくだけど鍛錬しているし、念願のランクFから抜け出せる可能性がある。そうなったら魔法専門学校に通って、みるみる強くなって世界最強まで踊り出たり…―



「まあそうだよね〜」


結果はランクF。見慣れた結果だな。

「お前らどうだった?」

隼人「フッ…ついにか……」

「えっ!?隼人もしかして……!」



隼人「いや?変わってないよ。ランクF」

「いやなんやねん……期待さすなよ…」

隼人「まあまあ。夏希はどう?」

夏希「以前と変わらずだね。F」

「変わんねーなー……なんかこう…内なる力が目覚めるとかないのかな〜?」

隼人「ないだろ。」

夏希「そういった事例は過去に起きてませんのでその可能性は限りなく低いでしょうね。」

「二人して言わなくても……」


ランクFは魔法のセンスがないと思っていいのか。このまま諦めるべきなのかわからない。諦めちゃならないと心の中の俺がそう言っている。扱えるその日がくるまで―

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